『ハイポジ』は打ち切りではなく、漫画・ドラマともに予定通り完結した作品です。全5巻という巻数の少なさやドラマの深夜帯放送が「打ち切りでは?」という誤解を招いたとみられます。この記事では、ハイポジが打ち切りと言われた理由と、実際の連載・放送の経緯を詳しく解説します。
| 作品名 | ハイポジ(漫画)/ ハイポジ 1986年、二度目の青春。(ドラマ) |
|---|---|
| 作者 | きらたかし |
| 連載誌 / 放送局 | 漫画アクション(双葉社)/ テレビ大阪・BSテレ東「真夜中ドラマ」枠 |
| 連載期間 | 漫画:2017年1月〜2018年11月 / ドラマ:2020年1月11日〜3月28日 |
| 巻数 | 全5巻(漫画)/ 全12話(ドラマ) |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
ハイポジが打ち切りと言われた理由
ハイポジは漫画・ドラマともに最後まで描かれた作品ですが、「打ち切りだったのでは?」という声がネット上で見られます。その背景にはいくつかの誤解を招きやすい要素がありました。
理由1:漫画が全5巻と短めで終了した
原作漫画『ハイポジ』は双葉社の『漫画アクション』にて2017年2号(2017年1月5日発売)から連載を開始し、2018年22号(2018年11月6日発売)をもって完結しました。単行本は全5巻で、最終巻は2018年11月28日に発売されています。
全5巻という巻数は、連載漫画としては比較的短い部類に入ります。10巻以上続く作品が多い中で、5巻で終わったことから「途中で打ち切られたのでは」と感じる読者がいたようです。
しかし、『漫画アクション』は青年誌であり、5巻前後で完結する作品は珍しくありません。作者のきらたかしは過去にも『凸凹 DEKOBOKO』(全3巻、2014年〜2015年)のように比較的短い巻数で完結させた作品があり、物語の規模に合わせた連載期間を設定する傾向があります。
ハイポジは「46歳の中年男性が1986年にタイムスリップして青春をやり直す」という明確なゴールのある物語であり、5巻で描き切れる構成だったと考えるのが自然です。
理由2:ドラマが深夜枠・BS放送で認知度が低かった
ドラマ版『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』は、2020年1月11日から3月28日にかけてテレビ大阪・BSテレ東の「真夜中ドラマ」枠で放送されました。放送時間は土曜深夜24時からという遅い時間帯です。
地上波のゴールデンタイムで放送されるドラマと比べると、深夜帯かつBS放送という条件では視聴者数が限られます。実際に周囲で話題になる機会が少なく、「いつの間にか終わっていた」という印象を持った人がいても不思議ではありません。
この「知らないうちに終わっていた」という感覚が、「打ち切りになったのでは?」という誤解につながったと考えられます。しかし「真夜中ドラマ」枠は元々1クール(全12話前後)で完結する番組枠であり、ハイポジも予定通り全12話を放送して終了しています。
打ち切りで話数が削られたという事実はありません。
理由3:原作の連載期間が約2年と短かった
原作漫画の連載期間は2017年1月から2018年11月までの約1年10か月です。週刊少年誌の人気作品が5年〜10年以上連載されることを基準にすると、2年足らずで終了した作品は「早く終わりすぎた」と感じられることがあります。
ただし、『漫画アクション』は隔週刊の青年誌であり、週刊少年誌とは連載のペースや作品の在り方が異なります。隔週連載で約2年間続いたということは、約45回以上の連載回数に相当し、物語を完結させるには十分な期間です。
きらたかし作品は、引き延ばしをせずに物語を描き切るスタイルが特徴です。前作『ケッチン』(ヤングマガジン連載)は全7巻、さらに前の『凸凹 DEKOBOKO』は全3巻で完結しており、ハイポジの全5巻もこの作風に沿ったものといえます。
ハイポジが打ち切りではない根拠
ハイポジが打ち切りではないことは、複数の客観的な事実から確認できます。
漫画の連載が最終話まで掲載されている
原作漫画は『漫画アクション』2018年22号に最終回が掲載され、物語の結末がきちんと描かれています。打ち切り作品にありがちな「突然の最終回」「駆け足の展開」ではなく、タイムスリップの結末に至るまでのストーリーが完結しています。
最終巻(第5巻)の帯には「青春漫画の名手が描く最新作、ついに完結!!」と記載されており、出版社側も予定通りの完結として扱っています。打ち切りであれば、このような宣伝文は付けられません。
ドラマが全12話を予定通り放送している
ドラマ版は2020年1月11日の第1話から3月28日の第12話まで、毎週欠かさず放送されました。BSテレ東の「真夜中ドラマ」枠は全12話が標準的なフォーマットであり、ハイポジもこの枠通りの話数で完結しています。
放送途中での打ち切りや話数削減は一切行われていません。ドラマの公式サイト(テレビ大阪)でも全12話のエピソード情報が掲載されており、計画通りの放送だったことがわかります。
ドラマ化自体が作品の評価の証
漫画『ハイポジ』は2018年に完結した後、2020年にドラマ化されています。連載終了後にメディアミックスが実現するということは、作品の内容が評価されていた証拠です。
主演には今井悠貴、共演に柳憂怜、黒崎レイナ、鈴木絢音(乃木坂46)、いしのようこといったキャストが起用されており、打ち切りで不本意に終わった作品がドラマ化される可能性は低いといえます。
ハイポジの作者・きらたかしの現在
原作者のきらたかしは1970年生まれ、兵庫県宝塚市出身の漫画家です。大阪芸術大学環境計画学科を卒業後、1991年に『ダウンヒラーズ 滑降者』で漫画家デビューしました。
きらたかしの代表作と経歴
きらたかしの代表作は、2004年から『週刊ヤングマガジン』で連載された『赤灯えれじい』(全15巻)です。同作で第48回ちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞しており、優柔不断な少年の成長を描く朴訥とした作風で知られています。
その後も『ケッチン』(ヤングマガジン、全7巻、2009年〜2013年)、『凸凹 DEKOBOKO』(イブニング、全3巻、2014年〜2015年)、そして『ハイポジ』(漫画アクション、全5巻、2017年〜2018年)と、コンスタントに作品を発表しています。
オートバイ好きとしても知られ、バイク漫画『単車野郎』『DIRT野郎』『EG☆RIDER』『2&4 バイクとクルマに囲まれて』『車輪生活』など、二輪をテーマにした作品も多数手がけています。
きらたかしの連載作品
ハイポジの完結後、きらたかしは講談社の『イブニング』にて新連載『没イチ』を開始しました。同作は妻に先立たれた45歳の主人公・白鳥学が、残された人生をどう歩むかを描いた作品です。
きらたかしはデビューから30年以上にわたって活動を続けており、ハイポジの完結は引退や活動停止ではなく、次の作品へ移行するための自然な区切りだったことがわかります。
ハイポジを読むなら電子書籍がお得
漫画『ハイポジ』は全5巻で完結しているため、一気読みに向いている作品です。1巻あたりの価格は電子書籍版で600円台〜700円台が目安で、全巻購入しても3,500円前後で楽しめます。
80年代の懐かしい空気感とタイムスリップの切ないストーリーが魅力の本作は、全5巻と手軽に読み切れるボリュームです。「打ち切りだったのでは?」と気になっていた方は、実際に最終巻まで読んでみると、きちんと完結していることが確認できるでしょう。

