『星野、目をつぶって。』の最終回は「打ち切りのような終わり方」「唐突すぎる」と多くの読者から批判を受けました。週刊少年マガジンで約2年間連載され全13巻で完結した本作ですが、最終回の駆け足展開がひどいと言われる原因となっています。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、実際に打ち切りだったのかを検証します。
| 作品名 | 星野、目をつぶって。 |
|---|---|
| 作者 | 永椎晃平 |
| 連載誌 / 放送局 | 週刊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 2016年19号〜2018年32号 |
| 巻数 | 全13巻(全106話) |
| 打ち切り判定 | 🟡 打ち切り疑惑あり |
「星野、目をつぶって。」の最終回がひどいと言われる理由
『星野、目をつぶって。』は、地味な美術部員の小早川が人気者・星野海咲のスッピンを知ったことからメイクを担当するようになるラブコメとしてスタートしました。しかし最終回(第106話)に対しては「ひどい」「打ち切りみたい」という批判的な意見が多く寄せられています。
理由1:最終回直前の唐突な展開
最終回がひどいと言われた最大の要因は、物語の畳み方が唐突すぎたことです。最終回の3話前から急に新たな騒動が発生し、それまでの流れとは関係のない展開で物語が急加速しました。
具体的には、小早川と星野の関係が進展するかと思われたタイミングで「付き合っていない」という発言が飛び出し、そのまま最終回までその問題を引っ張る構成になっています。読者からは「最終回3話前でいきなり騒動が起きて、突然の発言を最終回まで引っ張るのはおかしい」という声が上がりました。
2年以上にわたって積み重ねてきた人間関係の決着を、わずか数話で畳んだことが「ひどい」という評価につながっています。連載を追いかけてきた読者にとって、この急展開は受け入れがたいものでした。
理由2:ラブコメから青春群像劇への路線変更
『星野、目をつぶって。』は当初、小早川と星野の関係を軸にしたラブコメとして人気を集めていました。しかし連載が進むにつれ、メインの二人の関係描写が減り、サブキャラクターのエピソードが増加していきました。
最終的にはラブコメというより「青春群像劇」へとジャンルが変わったという印象を持つ読者が多くいます。最終回でも、粧歩祭(しょうほさい)という高2最後のイベントを通じて複数キャラクターの物語を同時に決着させる構成が取られました。
「星野とのイチャイチャをもっと見たかった」「ラブコメを読んでいたはずなのに、いつの間にか違う作品になっていた」という感想がネット上に多く見られます。メインヒロインである星野海咲の出番が後半で減少したことも不満の原因でした。
理由3:途中からのハーレム展開によるキャラの希薄化
連載中盤以降、小早川の周囲に複数の女性キャラクターが登場するハーレム的な展開にシフトしました。これにより、序盤で人気を集めた小早川と星野の「二人きりの秘密」という関係性が薄まっていったと指摘されています。
読者からは「途中からハーレム展開にしてつまらなくなった」「キャラが増えた分だけ一人ひとりの描写が浅くなった」という批判がありました。最終回ではこの増えたキャラクター全員のエピソードに触れようとした結果、さらに駆け足感が強まりました。
結果として、どのキャラクターの結末も中途半端に感じられたという評価が多数を占めています。メインの恋愛も、サブキャラクターのドラマも、どちらも満足に描き切れなかったという印象です。
理由4:コミックスでの後日談追加が逆に証明した不完全さ
最終巻(13巻)では、マガジン連載時にはなかった後日談エピソードが追加収録されました。成長した小早川と星野が再会し、改めて告白をやり直すという内容です。
この後日談は高く評価されており、「コミックスで読むときれいに終われた」という意見もあります。しかし裏を返せば、連載時の最終回だけでは物語を完結させられなかったことの証明でもあります。
週刊連載を追っていた読者が最初に目にしたのは後日談なしの最終回であり、その時点での「ひどい」という評価が定着してしまったのです。コミックスで補完されたとはいえ、連載時のリアルタイムの印象は覆りにくいものでした。
「星野、目をつぶって。」は打ち切りだったのか?
最終回の駆け足展開から「打ち切りだったのでは?」という疑問を持つ読者は少なくありません。公式に打ち切りが発表されたわけではありませんが、状況から打ち切りの可能性を検証します。
打ち切り疑惑の根拠
打ち切り疑惑が浮上する最大の根拠は、やはり最終回の畳み方の唐突さです。物語のクライマックスに向けた伏線が十分に回収されないまま終了したという印象を多くの読者が持っています。
また、連載後半にハーレム展開へのテコ入れが行われたことも、編集部の介入があった可能性を示唆しています。人気が低迷した作品にテコ入れを施し、それでも回復しなければ終了させるというのは少年誌ではよくあるパターンです。
さらに、コミックス最終巻で後日談を追加しなければならなかった点も、連載時に計画通りの終わり方ができなかった可能性を示しています。
打ち切りとは言い切れない根拠
一方で、全13巻・全106話という分量は、週刊少年マガジンの連載作品としては極端に短いとは言えません。明確な打ち切り作品であれば5巻以下で終了するケースが多く、13巻は一定の連載期間を確保しています。
連載期間も2016年から2018年まで約2年3か月続いており、短命とまでは言えません。作者の永椎晃平はその後も講談社から新連載の機会を得ており、出版社との関係が完全に悪化したわけではないことがうかがえます。
以上の状況を総合すると、公式な打ち切り発表はないものの、最終回の急な畳み方から見て連載終了が前倒しになった可能性は否定できません。完全な打ち切りとも言い切れず、打ち切り疑惑ありという評価が妥当です。
コミックス後日談の評価
前述のとおり、単行本最終巻には後日談が追加されています。連載時の最終回では曖昧だった小早川と星野の関係がはっきりと描かれ、二人が改めて気持ちを伝え合う場面が収録されました。
この後日談については「最初からこの終わり方なら文句はなかった」「コミックス版で読み直すと印象が全く違う」という評価が見られます。連載時の不満を補う内容になっており、全巻通して読む場合には作品の評価が上がる構成です。
ただし、連載時のリアルタイムで「ひどい」と感じた読者の記憶は強く、ネット上では依然として否定的な評価が目立ちます。
「星野、目をつぶって。」の作者・永椎晃平の現在
『星野、目をつぶって。』の終了後、作者の永椎晃平がどのような活動をしているのかを見ていきます。
永椎晃平のその後の連載作品
永椎晃平は『星野、目をつぶって。』完結後も講談社で連載を続けています。2020年には週刊少年マガジンで『獣の六番』の連載を開始しました。こちらはバトルアクション路線の作品で、2020年41号から2021年13号まで連載され全3巻で完結しています。
続いて2022年には週刊ヤングマガジンでホラーサスペンス作品『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』の連載を開始しました。こちらは2022年34号から連載が始まり、途中でヤンマガWebに移籍して2024年1月まで連載、全8巻で完結しています。
2026年2月にはヤンマガWebで短編作品『Visions』(共著:まつだこうた、原作:SanFranTokyo)を発表しています。『星野、目をつぶって。』以降はラブコメからジャンルを変え、バトルやホラーといった方向で作品を発表し続けています。
作風の変化とファンの反応
永椎晃平は『星野、目をつぶって。』のラブコメ路線から大きく方向転換し、ダークな作風の作品を手がけるようになりました。『獣の六番』はバトル路線、『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』はホラーと、作品ごとにジャンルを変えています。
XのアカウントではIDに「充電中」と記載されており、次回作の準備段階にあることがうかがえます。講談社との関係は継続しており、今後も新作が発表される可能性があります。
「星野、目をつぶって。」を読むなら電子書籍がお得
『星野、目をつぶって。』は全13巻で完結しており、電子書籍で一気読みしやすい分量です。コミックス版には連載時にはなかった後日談が収録されているため、連載時の最終回に不満があった方も、コミックス版では異なる印象を受けるかもしれません。
全13巻をまとめて購入する場合、電子書籍ストアの初回クーポンやセールを活用すればお得に入手できます。連載時とは異なる読後感を味わいたい方は、ぜひ通して読んでみてください。

