Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2の最終回は、「夢オチでは?」「結局なんだったの?」という批判が多く寄せられ、「ひどい」と言われています。
今際の国での記憶が消える展開やジョーカーのカードの謎が残されたまま終わったことが、視聴者の不満につながりました。
この記事では、シーズン2の最終回が批判された具体的な理由と、原作漫画が打ち切りだったのかどうかの真相を詳しく解説します。
| 作品名 | 今際の国のアリス |
|---|---|
| 作者 | 麻生羽呂 |
| 連載誌 | 週刊少年サンデーS → 週刊少年サンデー(小学館) |
| 連載期間 | 2010年〜2016年 |
| 巻数 | 全18巻(完結済み) |
| メディアミックス | Netflixドラマ(シーズン1〜3)、OVA |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
今際の国のアリス2の最終回がひどいと言われる理由
Netflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン2は、2022年12月22日に全8話が一挙配信されました。シーズン1に引き続き世界的な人気を集めましたが、最終回の展開に対しては厳しい意見が少なくありません。
ここでは、シーズン2の最終回が「ひどい」と言われた具体的な理由を解説します。
理由1:「夢オチ」と批判された結末
シーズン2の最終回が最も批判を受けたのは、「今際の国」での出来事がすべてなかったことになるような結末です。全てのげぇむをクリアしたアリスたちは「元の世界に残る」か「今際の国に永住する」かの選択を迫られ、元の世界に戻ることを選びます。
しかし、元の世界に戻ったアリスたちは今際の国での記憶を失っており、壮絶なサバイバルを共に戦った仲間たちとの絆もリセットされてしまいます。この展開が「結局、全部夢だったのでは?」という「夢オチ疑惑」を生み出しました。
視聴者が何十時間もかけて見守ってきた登場人物たちの成長や絆が、最終的に「なかったこと」になるように感じられたことが、強い反発を招いた最大の原因です。特にシーズン2では、ハートのクイーンとの心理戦でアリスが「生きる意味」を見出すという重要なシーンがあっただけに、その直後に記憶がリセットされる流れに違和感を持った視聴者が多くいました。
原作漫画でも同様の結末が描かれており、「この結末はどうなのか」という議論は連載当時から存在していました。ドラマ版でも原作に忠実にこの展開を再現したことで、改めて賛否が分かれる結果となっています。
ただし、「夢オチ」と断定するのは正確ではありません。劇中では隕石落下による大規模災害が発生しており、登場人物たちが臨死状態にあったことが示唆されています。「夢」ではなく「臨死体験」として描かれている点は、単純な夢オチとは異なります。
理由2:キャラクターの記憶喪失による肩透かし感
最終回で元の世界に戻った登場人物たちは、今際の国での出来事を一切覚えていません。シーズン1・2を通じて描かれたアリスとウサギの恋愛関係、カルベやチョータとの友情、ビーチでの権力争いなど、すべての人間関係がゼロに戻ってしまいます。
特にアリスとウサギについては、命懸けのげぇむを通じて深い信頼関係を築いてきただけに、記憶を失った状態で偶然すれ違うだけのラストシーンに「肩透かしだ」と感じた視聴者が多くいました。
もちろん、記憶は失っても病院で隣同士になったアリスとウサギが言葉を交わすシーンは「運命的な再会」として肯定的に受け止める声もあります。今際の国での経験は記憶からは消えても、「魂のレベルで繋がっている」という解釈も可能です。
しかし、2シーズン分の物語の積み重ねがリセットされる展開に納得できない視聴者が多かったのは事実です。カルベやチョータなど、今際の国で命を落としたキャラクターたちも元の世界では生存しているものの、共に戦った記憶はどこにもありません。
この「記憶喪失エンド」は、視聴者にとって物語のカタルシスが得られにくい構造であり、批判が集まった大きな要因といえます。
理由3:ジョーカーのカードなど未解明の伏線
シーズン2の最終話のラストシーンでは、テーブルの上にジョーカーのカードが意味深に映し出されて物語が終わります。トランプのスート(ハート・ダイヤ・スペード・クラブ)のげぇむはすべてクリアしたはずなのに、ジョーカーだけが残されたまま説明がないまま幕を閉じました。
このジョーカーが何を意味するのか、続編への伏線なのか、それとも「今際の国はまだ終わっていない」という暗示なのか、視聴者には判断がつきません。物語の核心に関わる謎を残したまま終わったことで、「結局何だったのかわからない」という消化不良感が広がりました。
実際にはこのジョーカーのカードはシーズン3への伏線だったのですが、シーズン2の配信時点(2022年12月)ではシーズン3の制作発表がされていなかったため、視聴者にとっては「投げっぱなし」に見えてしまったのです。
また、「今際の国」の正体そのものについても明確な説明がなく、死後の世界なのか、臨死体験なのか、並行世界なのかが曖昧なまま終わった点も批判の対象となりました。原作漫画でも「今際の国」の正体については解釈が分かれる描き方をしており、ドラマ版でも明確な回答は提示されていません。
理由4:原作漫画と同じ結末への賛否
Netflixドラマ版シーズン2の結末は、麻生羽呂による原作漫画(全18巻)の最終回をほぼ忠実に再現しています。原作漫画の最終回は2016年の連載終了時から「終わり方がひどい」という声があり、ドラマ化によってその議論が再燃した形です。
原作漫画の読者からは「漫画で読んだときも納得できなかったが、映像で見るとさらに違和感が強い」という意見が出ています。一方で、「原作通りだから仕方ない」「むしろ原作に忠実でよかった」と評価する声もあり、原作ファンとドラマから入った新規視聴者で評価が分かれる傾向が見られます。
ドラマ版はシーズン1・2合わせて全16話という尺の中で原作18巻分の物語を描いており、終盤はやや駆け足気味だったという指摘もあります。特にハートの絵札のげぇむは心理戦が中心でありながら、映像化では原作ほど深く描ききれなかったと感じた視聴者もいたようです。
一方で、原作を知らずにドラマから入った海外の視聴者からは比較的好意的な反応が多く、「深読みのしがいがある」「人生や死について考えさせられた」という感想も見られます。日本国内と海外で評価が分かれているのも、この作品の最終回の特徴的な点です。
今際の国のアリスは打ち切りだったのか?
「最終回がひどい」という評判から、「今際の国のアリスは打ち切りだったのでは?」と疑う声もあります。しかし結論から言えば、原作漫画もNetflixドラマも打ち切りではありません。
原作漫画は全18巻で完結
原作漫画『今際の国のアリス』は、『週刊少年サンデーS』で2010年12月号から連載が始まり、2015年に『週刊少年サンデー』本誌に移籍して2016年に完結しました。全18巻という巻数は、少年サンデー作品としては十分なボリュームです。
連載誌の移籍は「打ち切り」ではなく、むしろ本誌への「昇格」にあたります。サンデーSからサンデー本誌への移籍は作品の人気が認められた結果であり、打ち切りとは正反対の評価です。サンデーS時代から読者人気が高く、本誌への移籍後も月イチ連載という形で丁寧に完結まで描かれました。
物語はすべてのトランプのげぇむをクリアし、登場人物たちが選択を下すところまで描かれており、途中で打ち切られた作品特有の「投げっぱなし」の展開ではありません。
Netflixドラマはシーズン3まで制作
Netflixドラマ版についても、打ち切りの事実はありません。シーズン1(2020年12月配信)、シーズン2(2022年12月配信)に続き、シーズン3が2025年9月25日から配信されています。
日本の実写ドラマがNetflixでシーズン3まで制作されるのは史上初の快挙とされています。シーズン3はNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で2位を記録し、世界87の国と地域でTOP10入りを果たしました。
シーズン2の最終回で残されたジョーカーのカードの謎は、シーズン3で新たな物語として展開されています。つまり、シーズン2のラストは打ち切りではなく、続編への布石だったといえます。
「ひどい」と「打ち切り」は別の問題
「最終回がひどい」=「打ち切り」ではありません。今際の国のアリスの場合、最終回の展開が賛否を呼んだのは事実ですが、連載・制作が途中で中断されたわけではないという点は明確です。
最終回への不満は「作品の完成度に対する意見の相違」であり、打ち切りによる未完とは性質が異なります。原作漫画は作者の麻生羽呂が描きたい結末まで描ききっており、ドラマ版もシーズン3という形で物語が継続しています。
打ち切り作品に見られる「伏線が回収されない」「急に最終回になる」「最終巻でキャラが一気に退場する」といった特徴は、今際の国のアリスには当てはまりません。物語は全てのトランプのげぇむをクリアするという目標が達成された上で終わっており、構造としては完結しています。
今際の国のアリスの作者の現在
原作漫画の作者・麻生羽呂は、現在も漫画家として精力的に活動しています。
麻生羽呂の連載中の作品
麻生羽呂は現在、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』の原作を担当しています。作画は高田康太郎が担当しており、小学館の『月刊サンデーGX』で2019年から連載中です。
2025年11月時点で既刊21巻と順調に巻数を重ねており、2022年にはTVアニメ化もされました。ゾンビパンデミックの中で「やりたいことリスト」を実行していくという、今際の国のアリスとはまた異なるサバイバル作品です。アニメ版は制作遅延もありましたが、最終話まで放送されています。
麻生羽呂はXアカウントでも活発に情報発信を続けており、漫画家としての活動は今後も継続していくものとみられます。
今際の国のアリスの関連作品
『今際の国のアリス』にはスピンオフ作品として、『今際の路のアリス』(全8巻、2015年〜2018年、月刊サンデーGX連載)があります。本編の登場人物とは異なるキャラクターが主人公のサイドストーリーです。
さらに、『週刊少年サンデー』では2020年〜2021年に『今際の国のアリス RETRY』が連載されました。Netflixドラマの配信に合わせた新章として、本編のその後を描いた作品です。
原作漫画本編だけでなく、スピンオフや新章まで展開されている点からも、打ち切りとは無縁の人気作品であることがわかります。
今際の国のアリスのドラマは原作漫画の何巻まで?
Netflixドラマ版と原作漫画の対応関係を整理します。
シーズン1(全8話)は、原作漫画のおおよそ1巻〜8巻にあたる内容を映像化しています。数字のカードのげぇむを中心に、アリスが今際の国に迷い込んでからビーチ崩壊までが描かれました。
シーズン2(全8話)は、原作漫画の9巻〜18巻(最終巻)にあたり、絵札のげぇむから最終決戦・結末までを描いています。つまり、シーズン2で原作漫画の結末まで映像化されたことになります。
シーズン3はドラマオリジナルのストーリーであり、原作漫画にはない新たな展開が描かれています。元の世界に戻って結婚したアリスとウサギが再び今際の国に引き戻されるという物語で、原作を読んでいる方でも新鮮に楽しめる内容です。
シーズン2の最終回に不満を感じた方は、ジョーカーの謎が回収されるシーズン3を視聴することで、シーズン2の結末に対する印象が変わるかもしれません。
今際の国のアリスを読むなら電子書籍がお得
原作漫画『今際の国のアリス』は全18巻で完結しているため、まとめ読みに向いている作品です。1巻あたりの価格はおよそ500〜530円程度で、全巻購入すると約9,500円前後になります。
スピンオフの『今際の路のアリス』(全8巻)や『今際の国のアリス RETRY』も合わせて読むと、世界観をより深く楽しめます。電子書籍であれば場所を取らずに全巻揃えられるので、Netflixドラマとの違いを確認しながら読み進めるのもよいかもしれません。
ドラマ版ではカットされたげぇむや、原作のみに登場するキャラクターも多数います。最終回の結末についても、原作漫画ではより詳細な心理描写が描かれているため、ドラマの最終回に疑問を感じた方こそ原作を読む価値があるといえます。

