『常人仮面』は打ち切りではなく、全120話・全12巻で完結済みの作品です。「打ち切り」と検索される原因は、2026年2月に原作者・一路一(山本章一)の過去の犯罪歴が発覚し、配信停止・出荷停止になったことにあります。この記事では、配信停止に至った経緯と打ち切りと誤解された理由、作画担当・鶴吉繪理の現在について解説します。
| 作品名 | 常人仮面(じょうじんかめん) |
|---|---|
| 原作 | 一路一(山本章一) |
| 作画 | 鶴吉繪理 |
| 連載誌 | マンガワン / 裏サンデー(小学館) |
| 連載期間 | 2022年12月28日〜2025年10月15日 |
| 巻数 | 全12巻(最終巻:2026年2月19日発売) |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
常人仮面が打ち切りと言われた理由
『常人仮面』が「打ち切り」と検索される背景には、作品の内容とは無関係の出版社側の問題がありました。連載自体は全120話で完結していますが、完結後に発覚した原作者の問題が「打ち切り」という印象を広めています。
理由1:原作者の過去の犯罪歴が発覚し配信停止になった
最大の原因は、原作者・一路一が、かつて『堕天作戦』の原作を担当していた山本章一と同一人物であることが発覚したことです。山本章一は2020年に児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕・略式起訴され、罰金刑を受けていました。
この事実が広く知られるきっかけとなったのは、2026年2月20日の民事訴訟の判決です。札幌地裁が山本章一に対して1100万円の賠償命令を下したことが報道され、山本章一=一路一という事実が明るみに出ました。
小学館は2026年2月27日、マンガワン編集部の名義で『常人仮面』の配信停止および単行本の出荷停止を発表しました。公式発表では「原作者の起用判断および確認体制に重大な瑕疵があった」と説明されています。
つまり、作品の人気低迷や内容上の問題ではなく、原作者の過去の犯罪歴という作品外の事情が配信停止の原因でした。この「配信停止」が「打ち切り」と混同されて検索されるようになったと考えられます。
理由2:名義を変えて起用されていたことが問題視された
山本章一は2020年の逮捕・罰金刑を受けて、連載中だった『堕天作戦』の連載が中止されました。しかし2022年12月、マンガワン編集部は山本章一を「一路一」という別名義で『常人仮面』の原作者として再び起用しています。
小学館の公式謝罪では、編集部が山本章一の犯罪歴を把握した上で名義を変えて起用していたことが認められました。この事実は「隠蔽」として受け止められ、マンガワンで連載する他の作家からも「強い衝撃と失望」「大きな裏切り」といった声が上がりました。
複数のマンガワン連載作家が掲載中止を宣言する事態にまで発展し、マンガワン全体の信頼問題として大きく報道されました。「常人仮面」「マンガワン」「打ち切り」がSNS上でセットで語られるようになり、「打ち切り」の検索が増加したと見られます。
理由3:完結直後の配信停止で時系列が混同された
『常人仮面』の連載は2025年10月15日に全120話で完結しています。そして最終巻(11巻・12巻)が発売されたのは2026年2月19日でした。配信停止が発表されたのはそのわずか8日後の2月27日です。
最終巻の発売からわずか1週間余りで配信停止・出荷停止となったため、「完結したばかりなのに打ち切られた」という誤解が生まれやすい時系列でした。実際にはストーリーは最終話まで描ききられており、打ち切りによる駆け足展開ではありません。
また、配信停止によって電子書籍版が購入・閲覧できなくなったことも混乱を招きました。「読めなくなった=打ち切り」と受け取った読者も少なくないでしょう。
常人仮面が打ち切りではない根拠
「常人仮面 打ち切り」と検索されていますが、作品としては打ち切りには該当しません。以下の客観的な事実がその根拠です。
全120話・全12巻で完結している
『常人仮面』は2022年12月28日から2025年10月15日まで、約2年10ヶ月にわたって連載されました。全120話という話数は、マンガワン連載作品としては十分なボリュームです。
2025年5月には「最終章突入」が告知され、そこから約5ヶ月かけて最終話まで描かれています。打ち切り作品にありがちな「突然の終了告知」や「数話で畳む駆け足展開」ではなく、計画的に最終章が進行していました。
単行本も全12巻が刊行されており、マンガワン発の作品としては長期連載の部類に入ります。
連載中はマンガワンで高い人気を維持していた
『常人仮面』は連載当時、マンガワンアプリ内のランキングで上位に位置していた作品です。更新のたびにSNS上で考察が飛び交うなど、読者からの反応も活発でした。
「殺した相手の姿に変わってしまう」という独自の設定や、北海道を舞台にしたダークファンタジーとしての世界観が高く評価されていました。人気低迷による打ち切りとは正反対の状況だったといえます。
2025年5月には最終章突入を記念して102話分の無料公開キャンペーンが実施されるなど、完結に向けてプロモーションも行われていました。編集部が積極的に推していた作品であったことがうかがえます。
配信停止の原因は原作者問題であり作品評価ではない
小学館の公式発表で明確に述べられている通り、配信停止の理由は「原作者の起用判断および確認体制の瑕疵」です。作品の売上や人気が理由ではありません。
編集部が犯罪歴のある原作者を名義変更して起用していたという出版社側の判断ミスが問題の本質であり、作品のクオリティや読者からの支持とは一切関係がありません。
つまり『常人仮面』は、ストーリーが打ち切りで中断された作品ではなく、完結後に原作者の問題で配信・販売が停止された作品です。
常人仮面の配信停止の経緯
配信停止に至るまでの経緯を時系列で整理します。問題の発端は連載開始よりもはるか前に遡ります。
山本章一の逮捕から『堕天作戦』連載中止まで
原作者・山本章一は、マンガワンおよび裏サンデーで連載していた漫画『堕天作戦』の原作を担当していました。2020年に山本章一が児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕・略式起訴され、罰金刑を受けたことにより、『堕天作戦』の連載は中止されました。
当時、連載中止の理由は「作者の体調不良」と説明されていました。しかし実際には、逮捕・罰金刑が連載中止の真の理由だったことが後に明らかになっています。
事件の背景として報道されている内容によると、2016年に山本氏が当時高校1年生の女性にデッサン講師として接触し、その後私的な関係に発展したとされています。
『常人仮面』連載開始から配信停止まで
2022年12月、マンガワン編集部は山本章一を「一路一」という名義で『常人仮面』の原作者として起用しました。連載は好評を博し、2025年10月に全120話で完結。2026年2月19日には最終巻となる11巻・12巻が発売されました。
しかし2026年2月20日、山本章一に対する民事訴訟で札幌地裁が1100万円の賠償命令を下したことが報道されます。これをきっかけに一路一=山本章一という事実が広く知られることになりました。
2026年2月27日、小学館はマンガワン編集部名義で公式に謝罪を発表。『常人仮面』の配信停止と単行本の出荷停止を決定しました。電子書籍の配信も各プラットフォームで順次停止されています。
作画担当・鶴吉繪理の現在
『常人仮面』の作画を担当した鶴吉繪理は、原作者とは別の立場であり、今回の問題の被害者的な立場にあります。
鶴吉繪理は原作者問題を事前に知らされていなかった
鶴吉繪理は自身のXアカウントで、山本章一の犯罪歴について事前に知らされておらず、報道やSNSで初めて知ったと声明を出しています。編集部が原作者の素性を作画担当にも隠していたことになり、鶴吉繪理もまた小学館の判断ミスに巻き込まれた形です。
『常人仮面』の作画クオリティはSNS上でも高く評価されており、鶴吉繪理の画力に対する批判はほぼ見られません。配信停止という結果は、約3年間にわたって作画を担当してきた鶴吉繪理にとっても大きな打撃であったことは間違いないでしょう。
鶴吉繪理の過去作品と今後
鶴吉繪理は『常人仮面』以前に、集英社の「となりのヤングジャンプ」で『ブルーフォビア』(全2巻)を連載していました。離島を舞台にしたSFサバイバル作品で、独特の画風が注目されていた漫画家です。
2026年3月時点で、鶴吉繪理の新連載に関する公式発表は確認されていません。しかし画力と作品作りの実力は『常人仮面』で広く認知されており、今後の動向に注目が集まっています。
常人仮面を読むなら電子書籍がお得
『常人仮面』は全12巻で完結した作品です。ただし、2026年2月の配信停止により、現在は電子書籍プラットフォームでの購入ができない状態が続いています。
紙の単行本についても出荷停止が発表されているため、新品での入手は困難な状況です。中古市場や古書店での流通品が入手手段となりますが、配信停止の影響で価格が上昇している可能性があります。
今後、配信が再開されるかどうかについては、小学館からの公式発表を待つ必要があります。

