かぐや様は告らせたいの最終回がひどい?批判された理由と打ち切りの真相を解説

『かぐや様は告らせたい』の最終回は、終盤の路線変更や一部キャラクターの描写不足から「ひどい」と批判する声が上がりました。全28巻・全271話で完結しており打ち切りではありませんが、ラブコメからシリアス路線への急転換が読者の期待とのギャップを生んだことが主な原因です。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切り説の真相について詳しく解説します。

作品名 かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
作者 赤坂アカ
連載誌 ミラクルジャンプ→週刊ヤングジャンプ(集英社)
連載期間 2015年6月〜2022年11月(約7年半)
巻数 全28巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

かぐや様は告らせたいの最終回がひどいと言われる理由

『かぐや様は告らせたい』は全271話にわたって連載された人気作ですが、最終回を含む終盤の展開に対しては「ひどい」という声が少なくありません。ここでは、批判が集まった具体的な理由を整理します。

理由1:ラブコメからシリアス路線への急転換

最も多く指摘されているのが、作品の方向性が大きく変わった点です。連載前半〜中盤は、白銀御行と四宮かぐやが互いに告白させようとする「恋愛頭脳戦」を軸にしたラブコメディとして人気を集めていました。生徒会メンバーの掛け合いや日常のギャグ回が読者から支持されていたのもこの時期です。

しかし終盤に入ると、四宮家の内部抗争や家族間の確執といったシリアスな展開が物語の中心に移行しました。かぐやが四宮家の権力争いに巻き込まれ、それまでの軽妙なやり取りが影を潜めたことに違和感を覚えた読者が多くいます。具体的には、四宮家の長男・四宮黄光との対立や、かぐやの出生にまつわるエピソードなど、ラブコメとは毛色の異なる重い展開が続きました。

「ラブコメを読んでいたはずなのに、いつの間にかサスペンスを読まされていた」という感想はSNS上でも頻繁に見られます。白銀とかぐやの頭脳戦を楽しみにしていた読者にとっては、作品のジャンルそのものが変わったと感じたでしょう。

赤坂アカ氏は連載完結時のインタビューで、後半のシリアス展開は連載初期から構想していたと語っています。しかし、多くの読者がラブコメとしての面白さに惹かれて読み始めた経緯を考えると、路線変更への反発が生まれたのは無理もない結果だったと言えます。

理由2:回収されなかった伏線の存在

最終回で「ひどい」と評価された2つ目の理由は、複数の伏線が未回収のまま完結したことです。特に指摘が多いのは、龍珠桃(たつみもも)と白銀御行の関係性についてです。

龍珠桃は物語の中で白銀と何らかの過去の接点があることが示唆されていました。作中で意味深な描写が繰り返されたため、多くの読者がその関係性の謎に注目していましたが、最終回までに明確な回収がなされないまま連載が終了しています。

また、四宮家をめぐる設定についても未消化の部分が残りました。終盤の物語は四宮家の確執を中心に展開されたにもかかわらず、四宮家の兄弟間の複雑な関係や、かぐやの母親に関するエピソードの詳細が十分に語られないまま決着を迎えています。

さらに、藤原千花の将来や、大仏こばちの背景など、サブキャラクターに関して示唆されていた伏線もそのまま残されました。271話という長い話数がありながら、終盤のシリアス展開に尺を割いた結果、細かな伏線に割く余裕がなくなったとも考えられます。

長期連載作品において伏線の完全回収は難しい面もありますが、読者が「ひどい」と感じた背景には、こうした回収への期待と現実のギャップがあったと言えます。

理由3:主要キャラクターの描写不足

3つ目の理由は、一部の主要キャラクターが終盤で十分に描かれなかった点です。特に批判が集中したのは、早坂愛(はやさかあい)の扱いでした。

早坂愛はかぐやの側近として物語序盤から重要な役割を果たしてきたキャラクターです。四宮家の従者でありながらかぐやの親友でもあるという複雑な立場を持ち、読者からの人気も非常に高いキャラクターでした。

しかし最終回では早坂愛は登場すらしておらず、彼女のその後が一切描かれませんでした。7年半にわたって作品を支えてきたキャラクターが最終話に不在であることに、ファンの間で大きな不満の声が上がっています。「早坂の結末が気になっていたのに何も描かれなかった」という声はSNSでも目立ちました。

同様に、石上優と伊井野ミコの関係性についても、終盤の描写が駆け足だったという指摘があります。石上は作品後半の「体育祭編」をはじめ重要なエピソードを多く担ったキャラクターです。それだけに、最終盤での扱いが淡白に感じられたようです。

最終話自体は白銀とかぐやの「プロポーズをめぐる頭脳戦」という原点回帰の構成でしたが、主人公カップル以外のキャラクターへの目配りが不足していたことが「ひどい」という評価につながっています。最終巻の描き下ろしで一部補完されたものの、本編の最終回で描いてほしかったという声は残りました。

理由4:終盤の展開が駆け足だった

最終回に至るまでの数話が駆け足に感じられたことも、批判の一因です。四宮家の問題が大きく取り上げられた後、比較的短い話数でその問題が解決に向かい、最終回を迎えました。四宮家の抗争という重いテーマを扱いながら、その解決に割かれた話数が少なかったことで、唐突な決着に見えた読者もいたようです。

また、最終回の第271話では白銀とかぐやの「プロポーズ頭脳戦」が描かれましたが、この展開自体は好意的に受け止められた一方で、その前の話で四宮家の問題が片付いてからの流れが急だったと感じる声がありました。

全28巻・全271話という長期連載の積み重ねに対して、終盤の畳み方が急ぎ足だったという声は根強くあります。「もう数話あれば、各キャラクターのエピローグをしっかり描けたのではないか」という意見もSNSでは多く見られました。

7年半にわたる連載で積み上げた伏線や人間関係を、最終盤で十分に回収しきれなかったことが、読者の「ひどい」という感想の根底にあると考えられます。なお、赤坂アカ氏は最終巻で描き下ろしエピソードを収録しており、本編で描ききれなかった部分を補完しようとした姿勢は見て取れます。

かぐや様は告らせたいは打ち切りだったのか?

最終回への批判が多いことから、「打ち切りだったのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。ここでは、打ち切りの可能性について客観的な根拠をもとに検証します。

打ち切りではなく全28巻で完結している

結論として、『かぐや様は告らせたい』は打ち切りではありません。週刊ヤングジャンプ2022年49号に掲載された第271話をもって、最終話まで掲載され完結しています。

全28巻という巻数は、ヤングジャンプ連載作品の中でも十分な長さです。打ち切り作品に見られるような極端な巻数の少なさや、突然の連載終了といった特徴は一切ありません。ヤングジャンプでは10巻前後で終了する作品も珍しくない中で、28巻は長期連載に分類されます。

また、最終巻(28巻)は2022年12月に発売され、18ページの描き下ろしおまけが収録されるなど、しっかりとした完結の形を整えています。打ち切り作品では最終巻で描き下ろしが追加されることは稀であり、計画的な完結であったことを裏付けています。

累計発行部数が示す人気の高さ

打ち切りではない根拠として、売上データも重要です。『かぐや様は告らせたい』のシリーズ累計発行部数は2200万部を突破(2022年12月時点)しています。

これは集英社の漫画作品の中でもトップクラスの数字であり、打ち切りとは対極の人気を示しています。2020年には第65回小学館漫画賞・一般向け部門を受賞しており、業界からの評価も高い作品でした。

2017年には「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で1位を獲得し、受賞後2週間の売上が受賞前の143%に増加するなど、連載中も継続的に支持を集めていました。

アニメ化・メディアミックスの充実

メディアミックスの展開も、打ち切り作品とは明らかに異なります。TVアニメは第1期(2019年1月〜3月)、第2期(2020年4月〜6月)、第3期(2022年4月〜6月)と3期にわたって制作され、いずれもA-1 Pictures制作で高い作画クオリティが話題になりました。

さらに2023年にはTVスペシャル、2025年12月31日にはTVスペシャル「かぐや様は告らせたい 大人への階段」全2話が放送されています。加えて、赤坂アカ氏書き下ろし原案による完全新作劇場版『かぐや様は告らせたい 完結編』の制作も2025年末に発表されました。

実写映画も2019年と2021年に2作品が公開されており、橋本環奈・平野紫耀の主演で興行的にも成功しています。漫画完結から数年が経った2025〜2026年になっても新たな映像化が進むほどの人気作であり、打ち切りとは対極の状況です。

かぐや様は告らせたいの作者の現在

最終回の評価はさまざまですが、作者の赤坂アカ氏は精力的に活動を続けています。

赤坂アカのコメント・完結への思い

赤坂アカ氏は『かぐや様は告らせたい』の完結に際して、「かぐや様はたくさんの人と作り上げた、人と物を作る楽しさに気づくきっかけをくれた作品でした」とコメントしています。

7年半の連載を通じて作品への思い入れが深いことがうかがえます。また、完結編の劇場版制作にあたっては「新しいけど、懐かしい。そんな完全新作の、きっと一番最後のかぐや様をお届けできたらと思います」と語っており、作品に対する誠実な姿勢が見て取れます。

赤坂アカの連載中の作品

赤坂アカ氏は『かぐや様は告らせたい』完結後も、原作者として精力的に作品を発表しています。『かぐや様』連載中の2020年4月から並行して連載していた『【推しの子】』(作画:横槍メンゴ、週刊ヤングジャンプ)は、TVアニメ化もされて大きな話題を呼び、2024年11月に完結しました。

2025年3月からは最新作『メルヘンクラウン』の連載が週刊ヤングジャンプで開始されています。赤坂アカ氏が原作、あおいくじら氏がネーム構成、『終末のワルキューレ』で知られるアジチカ氏が作画を担当する体制です。メルヘンな世界を舞台にした王子様とお姫様の物語が展開されています。

さらに、前述のとおり『かぐや様は告らせたい 完結編』の劇場版制作にも原案として関わっており、赤坂アカ氏にとって『かぐや様』は完結後も続いていく作品です。現在もヤングジャンプの主力作家として活動を続けています。

かぐや様は告らせたいのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?

『かぐや様は告らせたい』のアニメから入ったファンにとって、原作のどこから続きを読めるかは気になるポイントです。

TVアニメ各期の原作対応範囲

TVアニメは以下の範囲を映像化しています。

アニメ 原作範囲
第1期(2019年) 原作1巻〜5巻
第2期(2020年) 原作5巻〜9巻
第3期(2022年) 原作10巻〜14巻(137話まで)

TVアニメ第3期の続きは、原作14巻の途中(138話前後)から読むことができます。原作は全28巻なので、アニメの続きは後半14巻分が残っていることになります。

なお、2025年12月放送のTVスペシャル「大人への階段」や、制作が決定した完結編劇場版で、さらに原作のエピソードが映像化される見込みです。

かぐや様は告らせたいを読むなら電子書籍がお得

『かぐや様は告らせたい』は全28巻で完結しており、一気読みに適した作品です。完結済みのため、連載の続きを待つストレスなく最終回まで読み通すことができます。

全28巻をそろえる場合、1巻あたりの価格はおおよそ680〜730円前後(電子書籍の場合)のため、全巻購入すると約19,000〜20,500円程度が目安となります。電子書籍ストアでは初回登録クーポンや割引キャンペーンが実施されていることが多く、紙で購入するよりもお得にそろえられるケースがあります。

最終回の評価が分かれている作品だからこそ、実際に読んでご自身の目で判断してみてはいかがでしょうか。前半のラブコメパートは文句なしの面白さですし、終盤のシリアス展開も含めて全体を通して読むと、また違った印象を受けるかもしれません。


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