仮面ライダーゼロワンの最終回がひどいと言われる理由!打ち切りやコロナの影響を解説

『仮面ライダーゼロワン』の最終回は、ストーリーの駆け足感やキャラクターの扱いをめぐって「ひどい」と批判する声が少なくありません。新型コロナウイルスの影響で本来の予定より約5話分が短縮されたことが、最終盤の展開に大きく影響しています。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを詳しく解説します。

作品名 仮面ライダーゼロワン
作者(メイン脚本) 高橋悠也
連載誌 / 放送局 テレビ朝日系列(毎週日曜9:00〜9:30)
放送期間 2019年9月1日〜2020年8月30日
話数 全45話(+総集編5回)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

仮面ライダーゼロワンの最終回がひどいと言われる理由

令和仮面ライダーの第1作として注目を集めた『仮面ライダーゼロワン』ですが、2020年8月30日に放送された最終話「ソレゾレの未来図」に対しては、放送直後からSNSや感想ブログで批判的な意見が多く見られました。ここでは、特に多く指摘された3つのポイントを取り上げます。

理由1:コロナによる話数短縮で物語が駆け足になった

最終回が批判された最大の背景は、新型コロナウイルスの影響による放送スケジュールの混乱です。2020年4月に発令された緊急事態宣言により撮影が約1か月にわたって中断され、第35話以降は5週連続で総集編(プレジデント・スペシャル等)が放送されました。

本来は全50話前後が予定されていたところ、実際の新撮エピソードは全45話にとどまりました。つまり、約5話分のエピソードが丸ごと削られた計算になります。

この短縮によって、特に第38話以降のキャラクター間の和解や心理描写が大幅にカットされました。プロデューサーの大森敬仁氏も、天津垓と或人たちの関係について「本来は完全に許していない状態のまま後のエピソードを描く予定だった」と語っており、コロナがなければ異なる展開になっていたことを示唆しています。

視聴者からは「急に仲間になった感じがする」「伏線が回収されないまま終わった」という不満が相次ぎ、駆け足感が最終回の評価を大きく下げる要因となりました。

理由2:最終回の構成が単調だった

最終話そのものの構成に対しても批判が集中しました。最終回の大部分は、主人公・飛電或人(仮面ライダーゼロワン)と滅(仮面ライダー滅)が駐車場でひたすら殴り合うという展開で進みます。

場面転換がほとんどなく、長時間にわたって同じロケーションで会話と戦闘が繰り返される構成は、視聴者から「変化に乏しくて退屈」「中身のない会話に尺を取りすぎ」と批判されました。約30分の放送枠のうち17分以上が或人と滅のタイマン戦に割かれ、他のキャラクターの出番がほぼなかったことも不満の原因です。

仮面ライダーシリーズの最終回では、複数の戦線が同時に展開したり、仲間たちが集結して最後の敵に立ち向かったりするパターンが王道です。ゼロワンの最終回はその期待を裏切る形になり、最終回にふさわしい盛り上がりやスケール感を求めていた視聴者には肩透かしだったと言えます。

一方で、或人と滅が拳を交えながら互いの信念をぶつけ合うシーンは「2人の関係性の集大成」として評価する声もあります。ただし、全体の演出が駐車場という限定的な空間に終始したことで、その意図が伝わりにくかったという指摘が多く見られました。

理由3:イズの扱いに対する批判

最終回で最も議論を呼んだのが、秘書型ヒューマギア・イズの扱いです。イズは最終盤で破壊されるという衝撃的な展開を迎えましたが、最終回のラストシーンで或人がイズと同型の新しいヒューマギアを作り、同じ名前をつけて「元通りにしてみせる」と宣言します。

この展開は、作品を通じて或人が語ってきた「ヒューマギアの死は人間の死と同じ」というテーマと矛盾しているのではないかという批判を受けました。壊れた個体と同じ見た目のヒューマギアを作り直すことは、個体としてのイズの尊厳を否定しているように見えるという声です。

SNSでは「新しいイズは別人なのに同一人物のように扱うのは違和感がある」「イズの死を受け入れた上での前向きな結末の方がよかった」という意見が広がりました。制作側としては、2020年12月公開の劇場版『REAL×TIME』にイズを登場させる必要があったという事情も指摘されています。

ただし、「或人がイズを取り戻そうとする姿は、ヒューマギアへの深い愛情の表れ」と肯定的に受け取る視聴者もおり、評価は真っ二つに分かれました。

理由4:2クール目以降のストーリーの粗

最終回単体の問題だけでなく、作品全体のストーリー構成に対する不満も「最終回がひどい」という評価に影響しています。1クール目(お仕事5番勝負編)はAIと人間の共存というテーマが明確で好評でしたが、2クール目以降は方向性が迷走したと指摘する声が多く出ました。

特に批判が集中したのが天津垓(仮面ライダーサウザー)の描写です。2クール目から登場した天津垓は、序盤こそ魅力的な悪役として機能していましたが、中盤以降は行動の一貫性が薄れ、最終的な立ち位置も曖昧なまま終わったという声が多くありました。

また、主人公・或人についても「序盤で提示された芸人志望という設定が中盤以降ほぼ活かされなくなった」「ヒューマギアに対して綺麗事を言う割に行動が伴っていない場面がある」といった批判がありました。これらの積み重ねが、最終回に対する不満をさらに増幅させたと考えられます。

仮面ライダーゼロワンは打ち切りだったのか?

「最終回がひどい」という評判から「打ち切りだったのでは?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。ここでは、打ち切りだったのかどうかを客観的に検証します。

打ち切りではなく予定通りの完結

結論として、仮面ライダーゼロワンは打ち切りではありません。仮面ライダーシリーズは毎年9月に新番組へ切り替わるのが通例で、ゼロワンも2019年9月に開始し2020年8月に終了という通常のスケジュールで放送を終えています。

打ち切りの噂が広まったきっかけの一つに、KDDIが運営する動画配信サービス「ビデオパス」(現TELASA)で作品情報を表示した際の記載が誤解を招いたという経緯がありました。しかし、これはサービス側の表記の問題であり、番組が打ち切られた事実はありません。

コロナ禍による話数短縮はあったものの、物語自体は最終話まで放送され、或人が新たなイズとともに歩み出すという結末で完結しています。後番組の『仮面ライダーセイバー』への引き継ぎも通常通り行われました。

コロナによる影響は「短縮」であって「打ち切り」ではない

前述の通り、本来50話前後を予定していたところが45話になったのは事実です。しかしこれは、撮影中断による制作スケジュールの圧縮が原因であり、視聴率低迷や人気低下による打ち切りとは性質が全く異なります。

同時期に放送されていた『魔進戦隊キラメイジャー』をはじめ、多くの特撮・ドラマ作品が同様のスケジュール変更を余儀なくされており、ゼロワンだけが特別に短縮されたわけではありません。2020年春は連続ドラマ全体が撮影休止に追い込まれた時期であり、業界全体の問題でした。

なお、ゼロワンの平均視聴率は約3%台で推移しましたが、これは近年の仮面ライダーシリーズの平均的な数字です。前作『仮面ライダージオウ』の平均視聴率が約3.0%だったことを考えると、ゼロワンの視聴率は平年並みであり、視聴率を理由とした打ち切りの根拠にはなりません。

玩具売上も好調だった

仮面ライダーシリーズの存続に大きく関わるのは視聴率よりもむしろ玩具売上です。ゼロワンの変身ベルト「飛電ゼロワンドライバー」やプログライズキーなどの関連玩具は好調に推移したとされています。

バンダイの親会社であるバンダイナムコホールディングスの決算報告でも、仮面ライダー関連のトイホビー事業は堅調な数字を維持しており、商業面での失敗が打ち切りにつながったという事実はありません。

劇場版やVシネマで物語が補完されている

テレビ本編の終了後も、2020年12月には劇場版『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が公開されました。さらに、Vシネクスト作品として『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』も制作されています。

打ち切り作品であれば、テレビ放送後にこれだけの関連作品が制作されることは考えにくく、ゼロワンが商業的にも一定の成功を収めていたことを示しています。

テレビ本編で描ききれなかったキャラクターの後日談がこれらの作品で補完されたことで、「本編は不満だったがVシネマで救われた」という声も見られます。

仮面ライダーゼロワンの脚本家・高橋悠也の現在

ゼロワンのメイン脚本を担当した高橋悠也氏は、ゼロワン以前にも『仮面ライダーエグゼイド』のメインライターを務めた実績を持つ脚本家です。ゼロワン終了後も精力的に活動を続けています。

高橋悠也の最近の活動

高橋悠也氏は2025年にフジテレビ系ドラマ『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』の脚本を手がけたほか、アニメ映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』(2025年6月公開)の脚本も担当しています。

さらに、2025年9月からは仮面ライダーシリーズの新作『仮面ライダーゼッツ』のメイン脚本を担当しており、再び仮面ライダーのメインライターに起用されています。エグゼイド、ゼロワンに続く3度目の仮面ライダーメインライター就任です。

ゼロワンではコロナという不可抗力による制約を受けましたが、その後も特撮・ドラマ・アニメと幅広いジャンルで活躍しており、業界内での評価の高さがうかがえます。

仮面ライダーゼロワンの最終回についてファンの声

ゼロワンの最終回に対する評価は、肯定・批判ともに根強いものがあります。批判だけでなく肯定的な意見も含めて、最終回の評価を整理します。

批判的な声のまとめ

最終回に対する批判で最も多いのは、やはり「駆け足だった」という点です。「1年かけて積み上げてきた物語の結末としては軽すぎる」「もう数話あれば丁寧に描けたはず」という声が代表的です。

イズの扱いについても「テーマを壊した」という批判が根強く、「或人が作中最大のサイコパスになってしまった」という厳しい評価まで見られます。或人が壊れたイズの同型機を作り直し「元通りにする」と宣言するラストシーンは、視聴者の間で今も議論が続いています。

肯定的な声のまとめ

批判が目立つ一方で、最終回を高く評価する声も一定数あります。「誰も滅ばない、最も平和的な結末」として、メインキャラクターが誰一人欠けることなくそれぞれの道を歩み始めるラストを支持する意見です。

或人と滅の殴り合いについても、「言葉だけでなく拳で語り合うのが仮面ライダーらしい」「2人の1年間の関係性がこの一戦に集約されている」と、シリーズの伝統を踏まえた好意的な解釈が見られます。

デザイン・アクション・音楽・キャストの演技に関しては批判的な視聴者からも高く評価されており、作品の問題点はストーリー構成に集中しているというのが多くの感想に共通する見解です。

コロナがなければ評価は変わっていた可能性

ゼロワンの評価を語る上で、コロナの影響を切り離すことはできません。約5話分のエピソードが削られたことで、キャラクターの心情の変化や対立の解消が丁寧に描かれる機会が失われました。

制作陣が当初構想していた全50話の物語がそのまま放送されていれば、天津垓の扱いや或人と滅の関係性、イズの結末についても異なる描き方ができていた可能性があります。最終回の評価が分かれる最大の原因は、コロナという制作陣にもどうしようもなかった外的要因にあると言えるでしょう。

仮面ライダーゼロワンの見る順番

仮面ライダーゼロワンはテレビ本編全45話に加え、劇場版やVシネクスト作品も含めると見応えのあるボリュームです。公開順に視聴するのがおすすめです。

まずテレビ本編(全45話)を視聴した後、劇場版『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019年12月公開)、劇場版『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(2020年12月公開)の順で見ると物語の全体像がつかめます。

その後、Vシネクスト作品『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』を視聴すると、テレビ本編で描ききれなかったキャラクターの後日談が楽しめます。特にVシネクスト作品はテレビ本編の補完として評価が高く、「本編の不満が解消された」という声も多いため、本編と合わせて視聴することをおすすめします。


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