「くまのがっこう」の作者であるあいはらひろゆきさんは、2022年6月27日に60歳で亡くなっています。作者の突然の死去が報じられたことで、シリーズの今後を心配するファンの声が広がりました。この記事では、あいはらひろゆきさんの死去の経緯と、絵を担当するあだちなみさんの現在、くまのがっこうシリーズの状況について詳しく解説します。
| 作品名 | くまのがっこう |
|---|---|
| 作者 | あいはらひろゆき(文)/ あだちなみ(絵) |
| 出版社 | ブロンズ新社(絵本シリーズ) |
| 刊行期間 | 2002年〜 |
| 巻数 | 既刊15冊 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(シリーズ継続中) |
| 作者死亡説 | 事実(文担当・あいはらひろゆき氏は2022年6月27日に死去) |
くまのがっこうの作者・あいはらひろゆきが死去した経緯
「くまのがっこう」シリーズの文章を担当していたあいはらひろゆきさん(本名:相原博之)は、2022年6月27日に亡くなりました。享年60歳でした。訃報は同年7月15日に日本経済新聞や時事通信など複数のメディアで報じられています。
あいはらひろゆきさんのプロフィールと功績
あいはらひろゆきさんは1961年10月1日、宮城県仙台市の出身です。早稲田大学第一文学部を卒業後、大手広告代理店でマーケティングプランナーとして働いていました。
2000年にバンダイに入社し、バンダイキャラクター研究所の所長を務めました。娘の誕生をきっかけに絵本制作を始め、2002年8月に「くまのがっこう」を刊行しました。これがバンダイキャラクター研究所初のオリジナルキャラクター作品となっています。
その後、2005年から2015年まではバンダイの子会社「キャラ研」の社長も務めました。絵本作家としての活動と並行して、NHK-BSのキャラクター「ななみちゃん」やYOSAKOIソーラン祭り公式キャラクター「ヨサコイチャピ」の開発にも携わっています。
「くまのがっこう」以外にも、「りんちゃんとあおくん」(ポプラ社)、「フラニーとメラニー」シリーズ、「くまのこミン」シリーズ(講談社)など、複数の絵本作品を世に送り出しました。
死因は公式に公表されていない
あいはらひろゆきさんの死因については、公式には明らかにされていません。報道では「死去」とのみ伝えられており、具体的な病名や死因の詳細は発表されていない状況です。
関係者の間では「急逝」という表現が使われたことから、突然の死去であったことがうかがえます。一次ソースで確認できる情報は「2022年6月27日に60歳で死去した」という事実のみです。
ネット上では様々な推測が飛び交いましたが、遺族やキャラ研からの公式な説明はなく、死因について断定できる情報はありません。
ファンや出版関係者の反応
訃報が報じられた2022年7月15日、SNS上では「くまのがっこう」のファンを中心に多くの追悼の声が寄せられました。「ジャッキーに会えたのはあいはらさんのおかげ」「子供と一緒に何度も読んだ大切な作品」といった感謝の言葉が広がっています。
あいはらさんが社長を務めていたキャラ研は、「あいはらひろゆきさんが作られたこのあたたかな物語『くまのがっこう』の世界を、これからもファンのみなさまへお届けしたい」とコメントを発表し、シリーズの継続を表明しました。
出版元のブロンズ新社をはじめ、関係各社からも弔意が表されています。あいはらさんの功績はシリーズの累計発行部数にも表れており、「くまのがっこう」シリーズは累計222万部以上を記録しています(2019年9月時点)。
くまのがっこうの絵を描いたあだちなみの現在
「くまのがっこう」シリーズの絵を担当しているあだちなみさんは存命であり、現在も絵本作家・デザイナーとして活動を続けています。
あだちなみさんは存命で活動を継続
あだちなみさんは1974年9月3日生まれで、岐阜県多治見市出身の絵本作家です。多摩美術大学卒業後、デザイン事務所勤務を経て、2002年に「くまのがっこう」の作画で絵本作家デビューしました。
2003年10月よりフリーランスに転身し、以降も継続的に絵本の制作やデザインの仕事を行っています。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科の非常勤講師も務めており、後進の育成にも取り組んでいます。
2022年6月28日から7月17日には、銀座「月光荘サロン 月のはなれ」で自身初となる個展「果物と野菜と濃いコーヒー」を開催するなど、絵本以外の分野でも精力的に活動しています。
くまのがっこうシリーズの今後
あいはらひろゆきさんの死去後も、「くまのがっこう」の世界観は守り続けられています。キャラ研がシリーズの管理・運営を継続しており、グッズ展開やイベント開催は途絶えていません。
公式サイトやSNSアカウントも引き続き運営されており、仙台市との「くまのがっこう」プロジェクトのように、自治体とのコラボレーション企画も実施されています。
ただし、文章を担当していたあいはらさんが亡くなったことで、シリーズの新作絵本がこれまでと同じ形で刊行されるかは不透明な部分もあります。今後の展開については、キャラ研や出版社からの公式発表を待つ必要があるでしょう。
くまのがっこうが打ち切りと言われた理由
「くまのがっこう」は漫画の連載作品ではなく絵本シリーズですが、「打ち切り」というキーワードで検索される背景にはいくつかの理由があります。
理由1:作者の死去により新作の発表が止まった
最大の原因は、文章担当のあいはらひろゆきさんが2022年6月に亡くなったことです。シリーズの物語を生み出していた作者本人が死去したことで、「もう新しい作品は出ないのでは」という不安がファンの間に広がりました。
「くまのがっこう」はあいはらさんが物語の構想・文章を一手に担っていたシリーズです。絵を描くあだちなみさんとの二人三脚で作られてきた作品であり、片方の作者が亡くなったことはシリーズの根幹に関わる出来事でした。
絵本シリーズは漫画のように毎週・毎月の連載ではありませんが、定期的に新刊が刊行されることでファンの期待をつないでいました。作者の死去によって新刊の発表が途絶えたことは、事実上のシリーズ停止と受け取られた面があります。
とはいえ、絵本シリーズにおける「打ち切り」は、出版社の判断で連載を終了させる漫画雑誌の打ち切りとは性質が異なります。あくまで作者の死去という不可避の事情であり、作品の人気低下や売上不振が原因ではありません。
理由2:シリーズの刊行ペースがもともと不定期だった
「くまのがっこう」シリーズは2002年の第1作以降、既刊15冊が刊行されています。約20年間で15冊というペースは、年に数十冊が出る漫画シリーズと比べるとゆっくりしたものです。
新刊の間隔が空くこと自体は絵本シリーズとしては一般的ですが、刊行ペースの変化を知らないファンからは「終わったのでは」と誤解されることがあります。
特にSNSの普及以降は、作品に関する断片的な情報だけで「打ち切り」と判断してしまうケースが増えています。くまのがっこうも、近年の新刊情報が目立たなくなったことで、終了したと認識されやすい状況にありました。
くまのがっこうが打ち切りではない根拠
「くまのがっこう」は打ち切りではありません。絵本シリーズとして刊行された作品群は出版され続けており、キャラクターとしての展開も継続しています。
根拠1:全15冊の絵本シリーズが刊行済み
「くまのがっこう」シリーズはブロンズ新社から既刊15冊が出版されています。第1作「くまのがっこう」(2002年)から「ジャッキーのたからもの」「ジャッキーのはつこい」まで、物語は計画的に刊行されてきました。
漫画のように打ち切りで途中終了したわけではなく、それぞれの絵本が独立した物語として完結しています。「ジャッキーのパンやさん」「ジャッキーのじてんしゃりょこう」「ジャッキーのおせんたく」など、1冊ごとにジャッキーの日常を描くエピソード形式のため、シリーズ全体が未完のまま放置されているということはありません。
累計発行部数は222万部以上(2019年9月時点)を記録しており、絵本シリーズとしては非常に高い売上です。1作品あたりの平均部数は約15万部にのぼり、子ども向け絵本の中でもトップクラスの人気を維持していたことがわかります。
根拠2:グッズ・イベント展開が現在も継続中
作者の死去後も、「くまのがっこう」のキャラクター展開は止まっていません。バンダイナムコアミューズメントの「くまのがっこうあそびガーデン」をはじめ、キッズ向け施設での展開が続いています。
2022年12月6日には日本郵便からくまのがっこうの切手が発売されるなど、公的機関とのコラボレーションも実現しています。あいはらさんの出身地である仙台市との「くまのがっこう」プロジェクトも進行中で、子育て支援のイメージキャラクターとしてジャッキーが起用されています。
公式Xアカウント(@the_bearsschool)や公式Instagramも運営が続けられており、ファンへの情報発信は途絶えていません。毎年8月にはチャリティミュージカル「くまのがっこう ジャッキー」が開催されるなど、ライブイベントも継続しています。
根拠3:キャラ研がシリーズ継続を正式に表明
あいはらひろゆきさんが社長を務めていた株式会社キャラ研は、あいはらさんの死去後にシリーズの継続を正式に表明しています。「あたたかな物語の世界をこれからもファンに届けたい」という趣旨のコメントを発表しました。
作品のIP(知的財産)はキャラ研が管理しており、出版・グッズ・イベントなどの事業は組織として運営されています。作者個人の死去によってIPが消滅するわけではありません。
また、劇場版アニメとして2010年に「くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ〜」が東宝系で公開され、2017年にはシリーズ15周年記念作品として「くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ」が劇場公開されています。映像作品としても展開された実績があり、作品の商業価値の高さを示しています。
打ち切りとは、出版社やテレビ局が人気低下を理由に連載や放送を途中で終了させることを指します。くまのがっこうにはそのような経緯は一切なく、シリーズは作者の死去まで順調に続いていました。
あいはらひろゆきの他の作品
あいはらひろゆきさんは「くまのがっこう」以外にも、複数の絵本シリーズを手がけていました。
くまのがっこう以外の代表作
あいはらさんの作品は幅広く、以下のようなシリーズがあります。
- 「りんちゃんとあおくん」(ポプラ社)
- 「おひさまむらのこどもたち」「ラベンダー」(教育画劇)
- 「フラニーとメラニー」シリーズ(講談社)
- 「くまのこミン」シリーズ(講談社)
いずれもあだちなみさんとの共作が多く、あたたかみのある絵柄と優しいストーリーが特徴でした。「くまのがっこう」がフランスや韓国など海外でも刊行されたことで、あいはらさんの作品は国際的にも知られるようになりました。
また、キャラクター開発のプロデューサーとしても活動しており、漢字の「相原博之」名義でNHK-BSキャラクター「ななみちゃん」の開発にも参加しています。絵本作家としてだけでなく、キャラクタービジネスの専門家としても業界に大きな足跡を残しました。
くまのがっこうを読むなら電子書籍がお得
「くまのがっこう」シリーズは全15冊が刊行されています。山の寄宿舎で暮らす12匹のくまの子たちの日常を描いた物語は、お子さんへの読み聞かせはもちろん、大人が読んでもあたたかい気持ちになれるシリーズです。
紙の絵本は1冊あたり1,000〜1,500円程度で、全15冊を揃えると15,000〜22,500円ほどになります。電子書籍版であれば割引やポイント還元が利用でき、まとめ買いがしやすいメリットがあります。
絵本は場所を取りやすいジャンルですが、電子書籍なら本棚のスペースを気にせずシリーズ全巻を手元に置けます。外出先でもスマートフォンやタブレットで読めるため、お子さんとの移動中にも活用できるでしょう。
あいはらひろゆきさんが娘のために書き始めた物語は、20年以上にわたって多くの親子に愛されてきました。ジャッキーたちの物語をまだ読んだことがない方も、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。

