「蜘蛛ですがなにか」最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか解説

「蜘蛛ですが、なにか?」のアニメ最終回は、作画の崩壊や物語が未解決のまま終わったことで「ひどい」と批判されました。原作ライトノベルは全16巻で完結しており、打ち切りではありません。この記事では、アニメ最終回が酷評された具体的な理由と、漫画版の打ち切り説の真相、作者の現在の活動状況を解説します。

作品名 蜘蛛ですが、なにか?
作者 馬場翁(原作)/かかし朝浩(漫画)/輝竜司(イラスト)
連載誌 / 掲載元 カドカワBOOKS(ラノベ)/ヤングエースUP(漫画)/小説家になろう(Web版)
連載期間 2015年12月〜2022年1月(ラノベ全16巻完結)/漫画版は2015年12月〜連載中
巻数 ラノベ全16巻(完結)/漫画 既刊16巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)
媒体 現状
ライトノベル 全16巻で完結(2022年1月)
漫画 既刊16巻(ヤングエースUPで連載中)
Web版(なろう) 完結済み(2022年1月28日完結報告)
アニメ 第1期 全24話放送済み(2021年)/第2期は未発表

「蜘蛛ですが、なにか?」の最終回がひどいと言われる理由

2021年に放送されたアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」は、全24話で放送されました。しかし最終回(第24話)を中心に、視聴者から厳しい評価が相次ぎました。

ここでは、なぜ最終回が「ひどい」と言われたのか、具体的な理由を3つに分けて解説します。

理由1:後半クールでの作画崩壊

最も多くの批判を集めたのが、第2クール(13話以降)で顕著になった作画品質の低下です。特に戦闘シーンではCGの使用頻度が増し、手描きアニメーションとの融合がうまくいかないシーンが目立ちました。

制作を担当したミルパンセは、コロナ禍による制作スケジュールの遅延に苦しんでいたとされています。もともと2020年放送予定だったものが2021年1月に延期されており、制作体制にはかなりの負担がかかっていました。

とりわけ「人間パート」と呼ばれる勇者たちのシーンでは、作画の崩れが顕著だったという声が多く上がっています。蜘蛛子のパートはCGで一定の品質が保たれていた一方、人間パートは海外への外注もあり品質にばらつきがあったと指摘されています。

第1クール前半では比較的安定していた作画が、話数を重ねるごとに崩れていった経緯もあり、「回を追うごとにクオリティが下がっていく」という印象を持った視聴者は少なくありません。

最終回でもこの傾向は改善されず、物語のクライマックスであるにもかかわらず映像のクオリティが追いつかなかったことが「ひどい」という評価に直結しました。

理由2:何も解決しないまま終わった結末

最終回に対するもう一つの大きな不満が、物語の核心がほとんど解決されないまま終了した点です。視聴者からは「ここで終わり?」「何一つ解決せずに終わった」「ブン投げエンドだった」といった感想が多数寄せられました。

アニメ第24話は、原作ライトノベルの序盤〜中盤にあたる部分で物語を区切っています。原作は全16巻にわたる長編であり、24話ではとても物語全体を描ききれません。そのため、アニメだけを観た視聴者にとっては「結末のない物語」に映ったのです。

特に、蜘蛛子がアラクネに進化し、魔王軍の正体が明かされかけたところで終了するため、多くの謎が放置されたまま最終回を迎えてしまいました。世界の成り立ちや管理者Dの目的など、物語の根幹に関わる伏線が回収されないまま幕を閉じた形です。

第2期の発表がないまま数年が経過していることで、「結局あのまま投げっぱなしか」という印象がさらに強まっています。原作を読まない限り物語の結末を知ることができない状態が続いている点も、アニメ単体の評価を下げる要因になっています。

理由3:最終話の放送延期

第24話(最終回)は、当初2021年6月25日に放送予定でしたが、制作進行上の都合により放送が延期されました。公式Xアカウントは6月に延期を告知し、最終的に7月3日以降に順次放送・配信される形となりました。

延期は約1週間程度でしたが、最終回を楽しみにしていた視聴者の期待を裏切る形になりました。作画崩壊が続いていた中での延期だったため、「最終回すらまともに放送できないのか」という失望感が広がったのです。

AT-Xでは7月3日21時、BS11では7月4日24時、TOKYO MXでは7月5日25時にそれぞれ放送されました。配信サービスでもひかりTVが7月3日22時から順次開始されましたが、プラットフォームによって視聴可能になるタイミングにばらつきがありました。

リアルタイムで追いかけていたファンにとっては、作画崩壊が続く中で「最終回だけはしっかり作ってほしい」という期待がありました。それだけに、延期という事実がさらなる失望感につながったと言えます。

理由4:蜘蛛パートと人間パートの構成問題

アニメ版では、主人公・蜘蛛子のパートと、転生した同級生たち(勇者パーティー)のパートを交互に描く構成が採用されました。しかしこの構成が視聴者の混乱と不満を招く大きな原因となりました。

蜘蛛子パートはコミカルで軽快なテンポが魅力的だったのに対し、人間パートはシリアスで展開も遅く、作画品質も低い傾向がありました。そのため「人間パートだけの回はハズレ」という声が多く見られました。

原作では蜘蛛子パートと人間パートの時間軸がずれていることが物語の核心に関わる重要な仕掛けになっています。しかしアニメでは、この時間軸のトリックが十分に伝わらず、単にテンポを悪くしている要素として受け取られてしまいました。

また、蜘蛛子の声優・悠木碧の演技は高く評価されていたため、蜘蛛子が登場しない人間パートのみの回では視聴者の離脱が目立ったという声もあります。最終回でも両パートが交互に描かれるため、クライマックスの盛り上がりが分散してしまったという指摘がありました。

こうした構成上の問題は、原作をうまくアニメに落とし込む難しさが露呈した部分とも言えます。原作ファンからも「構成の工夫が足りなかった」という評価が多く見られました。

「蜘蛛ですが、なにか?」は打ち切りだったのか?

アニメの中途半端な終わり方や作画崩壊から、「打ち切りでは?」という憶測が広がりました。ここでは、原作・漫画・アニメそれぞれの状況を整理します。

原作ライトノベルは全16巻で完結済み

原作ライトノベルは打ち切りではなく、全16巻で完結しています。カドカワBOOKSから2015年12月に第1巻が刊行され、2022年1月に最終16巻が発売されました。

Web版(小説家になろう)では、2018年頃から約3年間にわたって更新が止まっていた時期があり、「エタった(未完のまま放置された)のでは」と心配する声もありました。しかし、作者の馬場翁は2022年1月28日に活動報告でWeb版の完結を正式に報告しています。

シリーズ累計発行部数は430万部を突破(2021年10月時点、電子版含む)しています。「このライトノベルがすごい!」では2017年に2位、2018年に3位にランクインするなど、商業的にも評価面でも成功した作品です。打ち切りとは無縁の実績と言えます。

漫画版は打ち切りではなく連載中

「蜘蛛ですがなにか 漫画 打ち切り」というキーワードで検索する人も多いですが、漫画版は打ち切りになっておらず、現在もヤングエースUPで連載が続いています。かかし朝浩による漫画版は2015年12月に連載を開始し、2026年2月に第16巻が発売されました。

漫画版に打ち切り説が出た背景には、いくつかの要因があります。まず、原作ライトノベル全16巻に対して漫画版の進行がかなりゆっくりであること。連載開始から10年以上経過した2026年時点でも、原作の終盤までは到達していません。

また、アニメの評判が悪かったことで作品全体のイメージが低下し、「漫画も打ち切られるのでは」という連想が働いた可能性もあります。Web版の更新が長期間止まっていた時期と重なり、シリーズ全体の先行きを不安視する声が広がりました。

しかし実際には、漫画版はピッコマAWARD 2022でIGNIS賞を受賞しており、読者からの支持は厚い作品です。2026年に入ってからも定期的に新話が更新されており、打ち切りの兆候は全く見られません。

アニメは「中止」ではなく第1期が完結

アニメも打ち切りや中止にはなっておらず、全24話(2クール分)が放送されています。最終回の放送延期があったことで「アニメ中止」という噂が立ちましたが、あくまで制作スケジュールの遅延であり、打ち切りではありません

ただし、第2期については2026年3月時点で公式発表がありません。中国の動画プラットフォームBiliBiliでは4億回以上の再生数を記録するなど海外での人気は高い作品です。

一方で、国内のBlu-ray第1巻の売上は960枚程度にとどまったとされており、第2期の制作判断にはマイナス要因となっています。ただし、近年は配信収益がBlu-ray売上よりも重視される傾向にあり、海外配信の好調さが制作判断を左右する可能性はあります。

仮に第2期が制作されなくても、原作は全16巻で完結済みのため、物語の結末まで楽しむことは可能です。

「蜘蛛ですが、なにか?」の作者の現在

原作と漫画でそれぞれ作者が異なるため、両者の現在の活動状況を整理します。

原作者・馬場翁の現在

原作者の馬場翁は、2022年1月に「蜘蛛ですが、なにか?」のライトノベル版・Web版の両方を完結させました。

2026年3月時点で、馬場翁の新作ライトノベルや新連載に関する公式発表は確認されていません。小説家になろうのマイページやKADOKAWAからの新刊情報にも、新規タイトルは見当たらない状況です。

「蜘蛛ですが、なにか?」は小説家になろう発の作品として大きな成功を収めました。累計430万部超の実績は、なろう系作品の中でもトップクラスに位置しています。漫画版が連載中であるため、原作監修などの形で引き続き関わっている可能性はあります。

漫画版・かかし朝浩の連載状況

漫画を担当するかかし朝浩は、ヤングエースUPで「蜘蛛ですが、なにか?」の連載を継続中です。2026年3月26日時点で第78話(後編)が更新されており、定期的に新しいエピソードが公開されています。

かかし朝浩は秋田県出身の漫画家で、本作が代表作となっています。漫画版は原作の展開を丁寧にコミカライズしており、アニメでは伝わりにくかった蜘蛛子の感情描写や戦闘の緊張感がしっかり描かれていると評価されています。

なお、馬場翁・かかし朝浩ともに健康上の問題や引退の情報は確認されていません。

「蜘蛛ですが、なにか?」のアニメは原作の何巻まで?続きはどこから?

アニメ第1期(全24話)は、原作ライトノベルのおおよそ第5巻あたりまでの内容を描いています。原作は全16巻あるため、アニメで描かれたのは物語全体の約3分の1程度です。

アニメの続きを読みたい方は、原作ライトノベルの第6巻から読み始めるのがおすすめです。ただし、アニメではカットされたエピソードや改変された部分もあるため、第1巻から通して読むとより深く物語を楽しめます。

漫画版は2026年3月時点で第78話まで連載されていますが、原作の進行度としてはアニメの範囲と大きくは変わりません。アニメの先の展開を知りたい場合は、ライトノベル版を読むのが最も確実です。

なお、アニメでは蜘蛛子のキャラクター性が原作とやや異なる形で描かれていたという声もあります。原作では内向的な性格が強調されていますが、アニメでは常にハイテンションで喋り続けるキャラクターとして演出されていました。原作を読むことで、アニメとは違った蜘蛛子の魅力を発見できるかもしれません。

「蜘蛛ですが、なにか?」を読むなら電子書籍がお得

原作ライトノベルは全16巻で完結しているため、一気読みに向いています。1巻あたりの価格はおおよそ1,200〜1,300円程度で、全巻そろえると約2万円前後になります。

電子書籍ストアでは割引クーポンやポイント還元キャンペーンが頻繁に実施されており、紙の書籍よりもお得に購入できる場合があります。漫画版も既刊16巻(1巻あたり約600〜700円)が配信されています。

アニメの最終回に不満を感じた方こそ、原作を読む価値があります。アニメでは描ききれなかった世界の真相や蜘蛛子の正体が、原作では丁寧に明かされていきます。


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