『蜘蛛ですが、なにか?』のアニメ最終回は、2クール目の作画崩壊と中途半端なストーリーの区切りから「ひどい」と多くの視聴者に評価されました。3DCGの違和感の増大や第24話の放送延期、物語が途中で終わった印象が批判を強めた主な要因です。この記事では、最終回が酷評された具体的な理由と、漫画版の打ち切り疑惑の真相、原作・漫画・アニメそれぞれの現状を詳しく解説します。
| 作品名 | 蜘蛛ですが、なにか? |
|---|---|
| 作者 | 馬場翁(原作)/ かかし朝浩(漫画)/ 輝竜司(キャラクターデザイン) |
| レーベル / 連載誌 | カドカワBOOKS(小説)/ ヤングエースUP(漫画) |
| 刊行期間 | 2015年12月〜2022年1月(小説)/ 2015年12月〜2026年2月(漫画) |
| 巻数 | 小説 全16巻 / 漫画 全16巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| Web小説 | 小説家になろうで完結済み |
| ライトノベル | 全16巻(カドカワBOOKS、2022年1月完結) |
| 漫画 | 全16巻(ヤングエースUP、2026年2月完結) |
| アニメ | 1期 全24話放送済み(2期未発表) |
『蜘蛛ですが、なにか?』の最終回がひどいと言われる理由
アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』は2021年1月から6月にかけて全24話が放送されました。しかし、放送が進むにつれて視聴者の不満が蓄積し、最終回を迎えるころには「ひどい」という評価が目立つようになっています。
その原因は1つではなく、作画・演出・構成の複数の問題が重なったことにあります。以下では主な理由を具体的に見ていきます。
理由1:2クール目の作画崩壊が深刻だった
最も批判が集中したのは、2クール目(13話以降)で顕著になった作画の質の低下です。1クール目は手描きアニメーションを中心に比較的安定した作画が維持されていましたが、後半に入ると3DCGの使用頻度が急増しました。
とくに戦闘シーンでは手描きと3DCGの融合がうまく機能せず、キャラクターの動きに違和感が生じる場面が目立っています。視聴者からは「人の顔が歪んでいてホラーのよう」「不自然な3DCGが増えて見ていられない」といった声が上がりました。
本作のアニメはミルパンセが制作を担当しています。当初は2020年に放送予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で2021年に延期されており、制作スケジュールが大幅に圧迫されたことが作画崩壊の背景にあるとみられています。
第21話以降は特に質の低下が顕著で、キャラクターの表情が不安定になったり、背景との整合性が取れていないカットが散見されました。アニメレビューサイトでも後半の評価は大きく下がっています。
結果として、1クール目の蜘蛛パート(主人公の冒険)は評価が高い一方、2クール目の人間パートを中心に作画の落差が激しく、視聴者の失望につながりました。
理由2:最終回(第24話)の放送延期
最終回となる第24話は、2021年6月25日に放送される予定でした。しかし「制作進行上の都合」を理由に約1週間延期され、別枠での放送となっています。
最終回が延期されるという異例の事態は、視聴者にとって「制作が間に合わなかった」という印象を強く与えました。すでに2クール目の作画崩壊が問題視されていた中での延期であり、「やはり制作体制が破綻していたのでは」という見方が広がっています。
最終回が放送された2021年7月2日には、延期への不満と作画への不信感が相まって、SNS上で「ひどい」「中止すればよかった」という厳しい声が多数投稿されました。放送自体は無事に完了しましたが、作品の評価を大きく下げる結果となっています。
なお、最終回の放送延期はこの作品に限った話ではなく、コロナ禍の2020年〜2021年にかけては多くのアニメで放送スケジュールの乱れが発生していました。しかし本作の場合、それ以前から作画の問題が蓄積していたため、延期が「制作崩壊の証拠」として受け取られてしまった面があります。
理由3:物語が途中で終わった打ち切り感
最終回では、主人公の蜘蛛子がアラクネに進化し、魔王アリエルと停戦して共通の敵であるポティマス打倒の旅に出るという展開で終了しました。原作小説全16巻のうち、アニメがカバーしたのは5巻程度までの内容にとどまっています。
つまり、物語の序盤〜中盤で幕を閉じた形です。視聴者からは「ここで終わり?」「投げっぱなしだ」という反応が相次ぎました。最終回にふさわしいクライマックスや区切りがなく、「続きは原作で」と言わんばかりの終わり方に不満が集まっています。
2期の制作が発表されていれば納得も得られたかもしれませんが、2026年3月時点で2期の公式発表はありません。放送終了から4年以上が経過しており、このまま続編が制作されない可能性も高く、中途半端な終わり方がそのまま確定してしまう状況です。
ただし、これはアニメの構成上の問題であり、原作小説や漫画は最終巻まで完結している点は押さえておく必要があります。
理由4:蜘蛛パートと人間パートの時間軸が分かりにくかった
本作のアニメは、主人公・蜘蛛子の視点で進む「蜘蛛パート」と、転生した同級生たちの視点で進む「人間パート」が交互に描かれる構成でした。実はこの2つのパートは時間軸が大きくずれているのですが、アニメではその説明が不十分だったため、多くの視聴者が混乱しています。
原作小説では文章表現で時間軸のずれが徐々に明かされていく構造になっていますが、アニメでは映像の切り替えだけで処理されたため、初見では理解しづらいものでした。「2つの話がどう繋がるのか分からない」という声は放送中から上がっていました。
最終回でようやく時間軸のずれが明示される展開がありましたが、それまでの積み重ねが不十分だったため「唐突で意味不明」という印象を与えてしまいました。蜘蛛パート単体の評価は高かっただけに、人間パートとの構成バランスが作品全体の足を引っ張った形です。
加えて、人間パートの作画は蜘蛛パートと比べて明らかに質が低く、視聴者の間では「蜘蛛パートだけ見たい」という声も多く聞かれました。2つのパートの作画レベルに差がありすぎたことも、最終回への不満につながった一因と言えるでしょう。
『蜘蛛ですが、なにか?』は打ち切りだったのか?
アニメの終わり方が中途半端だったことから、「打ち切りだったのでは?」という疑問を持つ人も少なくありません。また「蜘蛛ですがなにか 漫画 打ち切り」というキーワードで検索する人もいます。結論から言うと、原作・漫画ともに打ち切りではありません。
原作小説は全16巻で完結済み
原作者・馬場翁による小説版は、「小説家になろう」での連載を経てカドカワBOOKSから書籍化されました。2015年12月の第1巻から2022年1月の第16巻まで刊行され、物語は最終巻で完結しています。
シリーズ累計発行部数は430万部を突破(2021年10月時点)しており、商業的にも成功した作品です。「このライトノベルがすごい!」では2017年版で単行本・ノベルズ部門2位を獲得するなど、業界内でも高い評価を受けていました。
Web版(小説家になろう)は書籍版とは一部展開が異なりますが、こちらも完結済みです。書籍版の最終16巻には特装版として短編小説が付属するなど、完結を前提とした商品展開が行われていました。
打ち切り作品にこの規模の売上や受賞歴がつくことは考えにくく、予定通りの完結だったと判断できます。
漫画版も全16巻で完結
かかし朝浩が作画を担当する漫画版は、2015年12月からヤングエースUPで連載されていました。2026年2月10日に最終巻となる第16巻が発売され、完結しています。
漫画版は原作小説の内容をベースに独自のアレンジを加えつつ、約10年にわたって連載が続きました。打ち切り作品が10年間連載を続けることは通常あり得ず、漫画版も計画的に完結したと考えるのが妥当です。
「漫画が打ち切りでは?」という疑惑は、アニメの不評がきっかけで作品全体への不安が広がったことに起因しているとみられます。実際には漫画の連載に打ち切りの兆候はありませんでした。
漫画版はカドコミ(コミックウォーカー)でも掲載されており、Web上で一部エピソードを無料で読むことが可能です。連載終了まで安定した更新が続いていたことからも、打ち切りとは無縁だったことが分かります。
アニメは全24話を放送完了
アニメも打ち切りではなく、予定されていた全24話がすべて放送されています。最終回の放送延期はありましたが、話数のカットや途中終了は行われていません。
「打ち切り」や「中止」と言われる最大の理由は、物語が途中で終わっている点と、2期が発表されないまま4年以上が経過している点にあります。しかし、これは制作上の判断であり、放送途中で打ち切られたわけではありません。
アニメの評価が振るわなかったことで2期の制作判断が慎重になっている可能性はありますが、1期自体は当初の予定通り完走しています。
なお、本作は中国の動画サイトBilibiliで累計再生数が4億回を超えるなど、海外では高い人気を誇っていました。国内での評価と海外人気にギャップがある点も、「打ち切りなのか続くのか」が判断しにくい一因になっています。
『蜘蛛ですが、なにか?』の作者の現在
原作小説と漫画版では作者が異なるため、それぞれの現在の活動状況を確認します。
原作者・馬場翁の活動
原作者の馬場翁は、2022年1月に『蜘蛛ですが、なにか?』第16巻の刊行をもって同作を完結させました。完結時には小説家になろうの活動報告で読者に向けたメッセージを投稿しています。
2026年3月時点では、馬場翁の新作小説や新連載に関する公式発表は確認されていません。小説家になろうのマイページは存在しますが、新たな連載作品の投稿は行われていない状況です。
なお、馬場翁はデビュー作である『蜘蛛ですが、なにか?』が累計430万部超のヒットとなったことで広く知られるようになった作家です。次回作に期待するファンも多いですが、現時点では動向は不明となっています。Web版を含めた本作の完結から約4年が経過しており、今後の発表に注目が集まります。
漫画担当・かかし朝浩の現在
漫画版の作画を担当したかかし朝浩は、『蜘蛛ですが、なにか?』の連載完了後も漫画家として活動を続けています。
2025年4月からはニコニコ漫画で『右園死児報告』(原作:真島文吉、作画:新川権兵衛)にネーム構成として参加しており、2026年2月時点でも更新が続いています。蜘蛛ですがなにかの連載終了後も精力的に活動していることが分かります。
『蜘蛛ですが、なにか?』のアニメは原作の何巻まで?続きは何巻から?
アニメ1期(全24話)は、原作小説のおよそ第5巻あたりまでの内容をカバーしています。アニメの続きを原作で読みたい場合は、小説版の第6巻から読み進めるとスムーズです。
ただし、アニメでは原作の一部エピソードが省略・再構成されているため、第1巻から読み直すことでアニメでは描かれなかった細かいエピソードや設定を楽しむことができます。全16巻で完結しているため、最後まで一気に読み通せる点もメリットです。
漫画版もアニメの続きのエピソードをカバーしていますが、小説版とは描写の順番やアレンジが異なる箇所があります。原作の正確なストーリーを追いたい場合は小説版がおすすめです。
アニメでは蜘蛛子がアラクネに進化したところで終わりましたが、原作ではそこからが物語の核心に入っていきます。世界の秘密や転生の真相が明かされる後半の展開は、アニメ視聴者にとって大きな驚きがあるでしょう。
『蜘蛛ですが、なにか?』を読むなら電子書籍がお得
小説版は全16巻、漫画版も全16巻と合計32冊のボリュームがあります。紙の書籍で全巻揃えると場所を取りますが、電子書籍なら端末1つでまとめて読むことが可能です。
小説版は1冊あたり約1,200〜1,300円、漫画版は1冊あたり約600〜700円が目安です。電子書籍ストアではまとめ買いキャンペーンやクーポン配布が頻繁に行われているため、全巻購入のコストを抑えやすいのも利点です。
アニメでは描かれなかった物語の後半が原作の本領とも言われており、アニメで気になった方は完結済みの原作で結末まで確認してみてはいかがでしょうか。

