魔王様リトライは打ち切り?モンスター文庫版の終了理由とMノベルス版の現在

『魔王様、リトライ!』は打ち切りではなく、現在もMノベルスから完全版が刊行され物語は継続中です。モンスター文庫版が全3巻で刊行停止したことや、WEB版の更新が一時止まったことが「打ち切り」の誤解を招きました。この記事では、打ち切りと言われた3つの理由と、作品が現在も続いている根拠を詳しく解説します。

作品名 魔王様、リトライ!
作者 神埼黒音
連載誌 / 放送局 小説家になろう / Mノベルス(双葉社)
連載期間 2016年10月〜連載中
巻数 小説 完全版 既刊10巻 / 漫画R 既刊10巻
打ち切り判定 🔵 連載中(打ち切りではない)

魔王様リトライが打ち切りと言われた理由

『魔王様、リトライ!』には「打ち切り」という検索候補がつきまとっています。しかし実際には、作品そのものが打ち切りになったわけではありません。

打ち切りと言われるようになった背景には、出版形態の変更やメディア展開に関する複雑な事情があります。ここでは主な3つの理由を解説します。

理由1:モンスター文庫版が全3巻で刊行停止した

打ち切り説の最大の原因は、最初の書籍版であるモンスター文庫版が全3巻で刊行が止まったことです。2017年にモンスター文庫(双葉社)から商業出版が始まりましたが、わずか3巻で新刊の発売が停止しました。

モンスター文庫版の販売不振には、キャラクターデザインが原作ファンのイメージと合わなかったことが影響したとされています。WEB版で人気を集めていた作品だけに、書籍版のビジュアルに対する違和感がファンの間で広がりました。

3巻で止まったという事実だけを見れば「打ち切り」に見えますが、実際にはレーベルを変えた再出発が行われています。同じ双葉社のMノベルスから「完全版」として新たに刊行が開始され、物語はそちらで続いています。

なお、作者の神埼黒音氏は自身のXで「出版社を変えたという事実はない」と明言しています。モンスター文庫からMノベルスへの移行は、同じ双葉社内でのレーベル変更であり、出版社の移籍ではありません。

理由2:WEB版の更新が一時停止した

『魔王様、リトライ!』は2016年10月に小説家になろうで連載を開始し、第5回ネット小説大賞で金賞を受賞した人気作品です。しかし、書籍化の決定に伴い、WEB上での更新が一時的に停止した時期がありました。

WEB小説では、商業出版が決まると有料の書籍版に内容を集約するため、WEB版の更新をストップするケースが珍しくありません。これは作品の打ち切りではなく、ビジネスモデルの転換です。

WEB版の更新停止を見たファンが「連載終了=打ち切り」と受け取り、その噂がネット上で広まったと考えられます。なろう系作品に馴染みがない読者ほど、更新停止と打ち切りを混同しやすい傾向があります。

なお、WEB版は現在も更新が続いており、2026年3月20日にも最新話が投稿されています。

理由3:アニメ1期の円盤売上が低調だった

2019年7月から9月にかけて放送されたTVアニメ第1期も、打ち切り説を後押しした要因の一つです。制作はEKACHI EPILKAが担当しましたが、作画のクオリティに対して厳しい評価が多く見られました。

BD/DVDの売上は第1巻が302枚と、深夜アニメとしても低い水準にとどまりました。この数字から「売れなかったから打ち切りになったのでは」という連想が広がったと考えられます。

ただし、アニメの円盤売上が低調だったことと、原作の打ち切りはまったく別の話です。原作小説やコミカライズはアニメとは独立して展開されており、アニメの売上が原作の連載に影響を与えることは基本的にありません。

実際、円盤売上が振るわなかったにもかかわらず、2024年にはアニメ第2期『魔王様、リトライ!R』が制作・放送されています。

魔王様リトライが打ち切りではない根拠

モンスター文庫版の刊行停止やWEB版の更新停止は事実ですが、作品全体としては打ち切りとは言えない状況です。複数の根拠をもとに、現在の展開状況を確認しましょう。

Mノベルスで完全版が既刊10巻・刊行継続中

モンスター文庫版の終了後、2019年から同じ双葉社のMノベルスレーベルで「完全版」の刊行が始まりました。完全版はイラストレーターを飯野まことに変更し、内容も加筆・修正が加えられています。

完全版は2024年9月30日発売の第10巻まで刊行されており、物語はまだ完結していません。モンスター文庫版が3巻で止まったのに対し、完全版は10巻を超える長期シリーズに成長しています。

レーベルを変更して再出発した結果、モンスター文庫版よりも長く続いている点が、作品に対する需要と出版社の期待の高さを示しています。

漫画版も「R」として連載継続中

コミカライズも途切れることなく展開されています。当初はWEBコミックアクション(双葉社)で連載されていましたが、その後サイトの移行に伴い「がうがうモンスター」に掲載先が変わり、タイトルも『魔王様、リトライ!R』に変更されました。

漫画版Rは身ノ丈あまるが作画を担当し、既刊10巻まで発売されています。掲載サイトの変更はあったものの、連載自体は継続しており、打ち切りの兆候はありません。

シリーズ累計発行部数250万部を突破

小説・漫画・電子版を含めたシリーズ累計発行部数は、250万部を突破しています(2025年11月時点)。なろう発のライトノベルとしては堅調な数字です。

2024年9月時点では222万部と報じられていたため、アニメ2期の放送効果もあり、着実に部数を伸ばしていることがわかります。出版社が打ち切るような売上水準ではないと言えるでしょう。

アニメ2期「R」が2024年に放送された

2024年10月から12月にかけて、TVアニメ第2期『魔王様、リトライ!R』がTOKYO MXほかで放送されました。制作会社は月虹に変更され、キャストも九内伯斗役の津田健次郎を除いて一新されています。

1期の円盤売上が低調だったにもかかわらず2期が実現したのは、原作の根強い人気と配信プラットフォームでの需要があったためと考えられます。打ち切り作品に2度のアニメ化が行われることは通常ありません。

魔王様リトライの媒体別の現状

『魔王様、リトライ!』は複数の媒体で展開されているため、それぞれの現状を整理します。モンスター文庫版の終了だけを見て「打ち切り」と判断すると、全体像を見誤ります。

媒体 現状
WEB小説(小説家になろう) 連載中(2026年3月に最新話更新)
小説 モンスター文庫版 全3巻で刊行停止
小説 Mノベルス完全版 既刊10巻・刊行継続中
漫画(魔王様、リトライ!R) 既刊10巻・連載中
アニメ 2期まで放送済(2019年・2024年)

魔王様リトライの作者・神埼黒音の現在

作者の神埼黒音氏は、現在も『魔王様、リトライ!』の執筆を継続しています。打ち切りや活動休止といった事実はありません。

WEB版・書籍版ともに執筆継続中

神埼黒音氏は小説家になろうでのWEB版連載を現在も続けています。2026年3月20日にも最新エピソードが投稿されており、定期的な更新が確認できます。

書籍版(Mノベルス完全版)も刊行ペースを維持しており、WEB版と書籍版の両方で活動を続けている状況です。Xアカウント(@kanzaki_kurone)でも作品に関する情報発信を行っています。

現時点で他の作品の発表はない

神埼黒音氏の商業作品は『魔王様、リトライ!』シリーズのみで、別作品の連載は確認されていません。WEB版・書籍版・コミカライズ・アニメと多方面に展開する本作に注力している状態です。

魔王様リトライのアニメは原作のどこまで?

アニメから入ったファンにとって気になるのが、アニメがどこまで原作を消化しているかという点です。

アニメ1期・2期の対応範囲

アニメ1期(2019年放送)は小説のモンスター文庫版1〜3巻の範囲を描いています。アニメ2期『R』(2024年放送)は、Mノベルス完全版をベースに制作されており、キャラクターデザインや設定が1期とは異なります。

アニメの続きを読みたい場合は、Mノベルス完全版の小説で続きを楽しむことができます。電子書籍であれば全巻すぐに購入可能です。

魔王様リトライを読むなら電子書籍がお得

小説完全版(Mノベルス)は既刊10巻、漫画版Rは既刊10巻と、どちらもまとめ買いのボリュームがあります。紙の書籍よりも電子書籍のほうが割引やポイント還元の恩恵を受けやすいため、全巻購入を考えている方には電子版がおすすめです。


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