マイクラ(マインクラフト)の作者であるマルクス・ペルソン(通称Notch)は死亡しておらず、存命です。作者がMicrosoftへの売却後に表舞台から姿を消したことや、SNSでの精神的に追い詰められた発言が、死亡説というデマにつながりました。この記事では、死亡説が広まった理由と作者の現在の活動、そしてマイクラのサービス状況について詳しく解説します。
| 作品名 | Minecraft(マインクラフト) |
|---|---|
| 作者 | マルクス・ペルソン(Notch) |
| 開発元 | Mojang Studios(Microsoft傘下) |
| リリース | 2009年(アルファ版)/ 2011年(正式版) |
| 累計販売本数 | 3億5,000万本以上(2025年時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 サービス継続中(打ち切りではない) |
| 作者死亡説 | デマ(作者は存命) |
マイクラの作者が死亡したと言われる理由
マイクラの作者であるNotch(マルクス・ペルソン)が死亡したという噂は、複数の要因が重なって広まりました。いずれも事実に基づかないデマですが、なぜこのような誤解が生まれたのかを整理します。
理由1:MojangをMicrosoftに売却し表舞台から姿を消した
死亡説の最大の原因は、ペルソンが2014年にMojangとMinecraftの知的財産をMicrosoftに25億ドル(当時のレートで約3,000億円)で売却し、ゲーム開発の第一線から退いたことです。売却前のペルソンはMinecraftの開発者として頻繁にメディアに登場し、SNSでファンと交流していました。
しかし売却後は公の場に姿を見せる機会が激減しました。Minecraftの開発はMojang Studios(Microsoft傘下)のイェンス・バーゲンステン(Jeb)らに引き継がれ、ペルソンの名前がゲームと結びつけられることが少なくなりました。
この「突然いなくなった」という印象が、特にMinecraftを遊び始めた若い世代のプレイヤーの間で「作者はもう亡くなったのでは」という推測につながったとみられます。売却から10年以上が経過した現在でも、ペルソンの存在を知らないプレイヤーは少なくありません。
理由2:SNSでの「孤独」「つらい」という精神的に追い詰められた発言
ペルソンは2015年、Twitterで「こんな孤独な思いをしたことはない」「生きる意味を失いそうだ」と投稿し、大きな反響を呼びました。25億ドルを手にして豪邸でパーティーを開く生活を送っていたものの、心の平穏は得られなかったと語っています。
これらの発言は海外メディアだけでなく日本のネットニュースでも広く取り上げられ、「マイクラ作者が精神的に追い詰められている」というイメージが定着しました。本人は鬱であることは否定していますが、情緒不安定な投稿が続いたことで、心配する声に混じって「もう亡くなったのでは」という根拠のない憶測が広がりました。
SNSの断片的な情報だけで状況を判断するのは危険です。ペルソンの発言は孤独感の吐露であり、死亡を示唆するものではありませんでした。
理由3:MicrosoftがMinecraftから作者の名前を削除した
2019年、MicrosoftはMinecraftのタイトル画面に表示されていた「Made by Notch!」などのスプラッシュテキストを削除しました。さらに、Minecraftの10周年記念イベントにもペルソンは招待されませんでした。
この背景には、ペルソンが2016年以降にSNS上で行ったフェミニズムや人種、トランスジェンダーに関する物議を醸す発言があります。Microsoftは公式にはコメントしていませんが、ペルソンの名前をゲームから事実上排除する対応を取りました。
ゲームから作者の名前が消えたことで、「作者に何かあったのでは」という推測がさらに加速しました。実際には発言に起因するMicrosoftの判断であり、ペルソンの死亡とは無関係です。しかし経緯を知らないプレイヤーにとっては、名前が消えた事実だけが残り、死亡説を補強する材料になってしまいました。
理由4:有名プレイヤーの死去との混同
2021年、Minecraft内で世界最大のピクセルアートを制作したプレイヤー「Kelanduo」氏が亡くなりました。死の間際に完成させた1,100万ブロックのピクセルアートは大きな話題となり、「マイクラ 作者 死亡」のような検索キーワードで記事がヒットするようになりました。
Kelanduo氏はMinecraftの「作者」ではなく「プレイヤー」ですが、記事の見出しに「マイクラ」「作者」「死去」が含まれていたことから、ゲームの制作者であるペルソンが亡くなったと誤解する人が出ました。
日本語で「作者」という表現は、ゲーム内の作品を作ったクリエイターにも使われるため、混同が生じやすい状況でした。ゲームの開発者であるペルソンとは全く別の人物の訃報です。
マイクラの作者の現在
マルクス・ペルソン(Notch)は存命であり、現在も活動を続けています。SNSでの発言頻度は以前より減りましたが、ゲーム開発への復帰を公言し、新たなプロジェクトに取り組んでいます。
マルクス・ペルソン(Notch)は存命
1979年6月1日生まれのペルソンは、2026年3月現在46歳で存命です。スウェーデン出身のプログラマ・ゲームクリエイターとして、現在もX(旧Twitter)で発信を続けています。
Microsoftへの売却後はしばらくゲーム開発から離れていましたが、2024年に新たなゲーム開発会社「Bitshift Entertainment, LLC」を設立し、本格的な復帰を果たしました。
なお、2014年の売却以前に共同設立した会社「Rubberbrain AB」は、2021年までに約6,000万スウェーデン・クローナ(約6億6,000万円相当)を投じながら一本もゲームをリリースできずに終わっています。Bitshift Entertainmentはその再出発といえます。
新作ゲーム「Levers and Chests」の開発
ペルソンは2025年1月、X上で「Minecraftの精神的続編(Minecraft 2)を作るべきか」というアンケートを実施しました。約28万票のうち80%以上が精神的続編を支持する結果となりましたが、ペルソンは「精神的続編は悲しいノスタルジーの産物」として、開発中のローグライクゲーム「Levers and Chests」に専念する意向を表明しました。
「Levers and Chests」は一人称視点のダンジョン探索型ローグライクで、Bitshift Entertainmentが開発しています。初期のMinecraftと同じように、非常に早い段階でアーリーアクセス版を公開し、プレイヤーのフィードバックをもとに徐々にコンテンツを追加していく方針です。
ペルソンは開発中のスクリーンショットをSNSで定期的に公開しており、「ゲームを作ることがまた楽しくなった」と語っています。少なくとも2025年以降もゲーム開発者として精力的に活動していることは明らかです。
マイクラがサービス終了・打ち切りと言われた理由
マイクラ本編のサービス終了を心配する声もありますが、これも誤解です。ただし、一部の関連タイトルが実際にサービスを終了しているため、混同された可能性があります。
理由1:Minecraft Earthのサービス終了
2021年6月30日、モバイル向けARゲーム「Minecraft Earth」がサービスを終了しました。Minecraft EarthはMinecraftの世界観をAR(拡張現実)で再現したスマートフォン向けゲームで、2019年にリリースされていました。
サービス終了の理由は、新型コロナウイルスの感染拡大により、ゲームのコンセプトである「外出して自由に動き回るプレイ」が困難になったためです。MojangはMinecraft本編とは別のタイトルとしてサービス終了を発表しましたが、「マイクラがサービス終了」という断片的な情報だけが広まりました。
Minecraft Earthはあくまでスピンオフタイトルであり、本編のMinecraftとは別のゲームです。本編のサービスには一切影響していません。
理由2:VRサポートの終了
2025年3月、Mojang StudiosはMinecraftのVR/MR(複合現実)対応を終了すると発表しました。これにより、公式のVRプレイはサポート対象外となりました。
ただし、この決定はVRプレイ機能の終了であり、ゲーム本体のサービス終了ではありません。コミュニティが開発する非公式VR MODは引き続き利用可能です。VR対応の終了という部分的なニュースが「マイクラ終了」と拡大解釈された面があります。
マイクラがサービス終了ではない根拠
マイクラはサービス終了どころか、2026年現在もゲーム業界で圧倒的な存在感を保っています。客観的なデータから、サービス終了の心配が不要であることを確認します。
累計販売本数3億5,000万本超の世界記録
Minecraftの累計販売本数は3億5,000万本以上(2025年時点)に達しており、ビデオゲーム史上最も売れたタイトルです。2023年10月に3億本を突破した後もペースは衰えておらず、月間アクティブユーザーは約2億人に上ります。
2009年のアルファ版リリースから15年以上が経過しても売上を伸ばし続けている点は、他のゲームタイトルと比較しても異例です。これだけのユーザーベースを持つタイトルがサービスを終了する可能性は極めて低いといえます。
Microsoftにとっても、2014年に25億ドルで買収したMinecraftは主力IPのひとつであり、継続的な投資対象であり続けています。
2026年もアップデートが継続中
Mojang Studiosは2026年に入ってもMinecraftの大型アップデートを継続しています。2026年3月24日には「Tiny Takeover」アップデートがリリースされ、新しい赤ちゃんモブや「金のタンポポ」などの新要素が追加されました。
さらに2026年後半には「Chaos Cubed」アップデートが予定されているほか、新作「Minecraft Dungeons II」が2026年秋にPC・PS5・Xbox Series X|S・Nintendo Switch・Switch 2でリリース予定です。
2025年にも「Spring to Life」「Chase the Skies」「The Copper Age」の3つのアップデートがリリースされており、開発の勢いは全く衰えていません。サービス終了を検討しているタイトルがこの規模の開発を続けることは考えられません。
実写映画が世界的大ヒット
2025年4月に公開された実写映画『マインクラフト/ザ・ムービー』は、全世界興行収入1,350億円を突破する記録的な大ヒットとなりました。ジャック・ブラックがスティーブ役、ジェイソン・モモアがギャレット役を務め、ゲーム原作映画として史上最大のオープニング興収を記録しています。
日本でも2025年4月25日に公開され、国内興行収入は38億円、動員数は299万人を超えました。2025年公開の洋画実写作品としてオープニング1位を記録するなど、日本市場でも高い人気を示しています。
映画のヒットはゲーム本編のプレイヤー数増加にもつながっており、MinecraftというIPの価値がさらに高まっています。サービス終了とは正反対の状況です。
Notch(マルクス・ペルソン)の他の活動
ペルソンはMinecraft以外にもいくつかのゲーム開発プロジェクトに関わってきました。現在の主な活動と経歴を整理します。
過去のゲーム開発歴
ペルソンはMinecraft以前から複数のゲームを開発していました。2003年から存在する「nunch.net」では「Wurm Online」というMMORPGの開発に携わっており、この経験がMinecraftの基盤になったとされています。
Minecraft以降は、宇宙を舞台にした「0x10c」の開発を発表しましたが、2013年に開発中止となりました。その後は長らく完成作品のリリースがない状態が続いており、前述の「Levers and Chests」が実質的な復帰作となります。
現在はBitshift Entertainmentで開発に復帰
2024年3月に設立したBitshift Entertainment, LLCで、ペルソンは再びゲーム開発者として活動しています。「Levers and Chests」の開発状況をSNSで積極的に発信しており、かつてのMinecraft初期のような少人数体制での開発スタイルを取っています。
Minecraftの権利はMicrosoftが保有しているため、ペルソンが再びMinecraftの開発に関わることはありません。しかし、新作の開発を通じてゲーム業界への復帰を果たしていることは確かです。

