NICE FLIGHT!(ナイスフライト)は打ち切りではなく、全8話で予定通り完結したドラマです。「話数が少ない」「最終回が早い」といった声から打ち切り説が広まりましたが、テレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠は全8話が標準であり、放送短縮ではありません。この記事では、打ち切りと言われた理由・その真相・作品の評価について詳しく解説します。
| 作品名 | NICE FLIGHT!(ナイスフライト) |
|---|---|
| 脚本 | 衛藤凛 |
| 連載誌 / 放送局 | テレビ朝日(金曜ナイトドラマ枠・毎週金曜23:15〜) |
| 放送期間 | 2022年7月22日〜9月9日 |
| 話数 | 全8話 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
NICE FLIGHT!が打ち切りと言われた理由
NICE FLIGHT!は2022年夏クールにテレビ朝日系で放送されたオリジナルドラマです。Kis-My-Ft2の玉森裕太と中村アンのダブル主演で、JAL(日本航空)全面協力のもと副操縦士と航空管制官のラブストーリーを描きました。放送終了後、「打ち切りだったのでは?」という声がネット上に広まっています。
理由1:全8話という話数の少なさ
打ち切り説が広まった最大の原因は、全8話という話数の少なさです。一般的な連続ドラマは10〜12話で構成されることが多く、8話完結はそれと比べて明らかに短い印象を与えます。ドラマをよく見る視聴者ほど「8話は少なすぎる」と感じたようです。
特にNICE FLIGHT!はJALの全面協力を得た大型企画でした。実際の羽田空港でロケが行われ、JAL所有の訓練用フライトシミュレーターも撮影に使用されています。現職のパイロットが演技指導を担当するなど、制作体制は非常に本格的なものでした。これだけの規模のドラマがわずか8話で完結したことに、「何か事情があって短縮されたのではないか」という疑問が生まれたのです。
パイロットと航空管制官の恋愛という設定は、航空業界のリアルな仕事描写と相まって多くのファンを惹きつけました。副操縦士の倉田粋(玉森裕太)と管制官の渋谷真夢(中村アン)のもどかしい関係性に感情移入していた視聴者にとって、8話で完結することは「物足りない」と感じる大きな要因でした。
さらに、同じ2022年夏クールに放送された他局のプライムタイムのドラマは10話前後の作品が多く、相対的にNICE FLIGHT!の話数の少なさが際立ちました。ただし後述するとおり、8話はこの放送枠の標準的な話数であり、視聴率不振による短縮ではありません。
理由2:深夜帯で世帯視聴率が話題にならなかったこと
NICE FLIGHT!はテレビ朝日の金曜23時15分〜24時15分という深夜帯で放送されていました。この時間帯のドラマは世帯視聴率が公表されないケースが多く、NICE FLIGHT!も各話ごとの視聴率が大きく報道されることはありませんでした。
ゴールデンタイムやプライムタイムのドラマであれば「視聴率○%で好調」「初回から二桁キープ」といったニュースが出るため、視聴者も「このドラマは人気がある」と認識しやすくなります。しかし深夜枠ではそうした報道がほとんどなく、NICE FLIGHT!の人気ぶりが数字として可視化されにくい状況にありました。
視聴率の情報が表に出てこないこと自体が、ドラマに詳しくない層にとっては「人気がなかったのでは」という印象につながります。実際、ネット上の掲示板では「視聴率が低かったから打ち切りになった」「数字が取れなかったんだろう」という書き込みが見られましたが、これは深夜ドラマ枠の特性を理解していない誤解に基づくものです。深夜23時台のドラマは視聴者の母数自体がゴールデン帯とは大きく異なるため、単純な数字の比較には意味がありません。
金曜ナイトドラマ枠の作品は、そもそもプライムタイムと同じ基準で視聴率を比較できる放送帯ではありません。実際にはTVerでのお気に入り登録数が45万人を超えるなど、配信プラットフォームでは圧倒的な人気を誇っていました。深夜ドラマはリアルタイム視聴よりも見逃し配信で視聴する層が多いため、世帯視聴率だけで作品の人気を測ることはできません。
理由3:放送期間が約1ヶ月半と短く感じられたこと
NICE FLIGHT!の放送期間は2022年7月22日から9月9日までの約1ヶ月半でした。10話構成のドラマであれば約2ヶ月半から3ヶ月の放送期間になるため、それと比較すると体感的に「あっという間に終わった」と感じる視聴者が多かったようです。
放送開始前からJAL全面協力という大きな話題性があり、テレビ朝日も玉森裕太のパイロット姿を前面に出した番宣を積極的に展開していました。放送前の期待値が高まっていた分、全8話で完結した際の「もう終わり?」という反応は非常に大きかったと言えます。
SNSでは「まだ見たい」「終わるの早すぎ」「シーズン2をやってほしい」「この設定でもっと話が見たかった」という声が放送終了直後から大量に上がりました。第8話(最終回)の放送日である2022年9月9日には、Twitterで感謝と惜別の声があふれ、トレンドにも入っています。こうした「もっと続いてほしかった」という視聴者の残念な気持ちが、やがて「実は打ち切りだったのでは」という推測に変化していったと考えられます。
しかしこれはあくまで放送枠の仕様による話数です。むしろ、これだけの続編希望の声が上がること自体が、NICE FLIGHT!が多くの視聴者に支持されていた証拠だと言えるでしょう。なお、脚本を手がけた衛藤凛は『のだめカンタービレ』の脚本にも携わった実力派であり、8話の中にストーリーをしっかり収めた構成力も評価されています。
NICE FLIGHT!が打ち切りではない根拠
打ち切り説はネット上で広まりましたが、客観的な情報を確認すると、NICE FLIGHT!が打ち切りでないことは明確です。以下の根拠から、本作が予定通りの完結であったと判断できます。
金曜ナイトドラマ枠は全8話が標準フォーマット
NICE FLIGHT!が放送されたテレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」枠は、2020年以降に放送される作品が全8話で構成されるのが標準となっています。これは枠の編成上の方針であり、個別の作品の人気や評価とは一切関係がありません。
同枠で放送された『愛しい嘘〜優しい闘〜』(2022年冬クール)なども全8話で完結しています。金曜ナイトドラマは深夜帯のドラマ枠として独自の編成方針を持っており、全8話という話数は枠全体に共通する仕様なのです。
つまり、NICE FLIGHT!だけが特別に話数を減らされたわけではなく、枠の標準フォーマットに従った話数だったということです。もし本作が本当に打ち切りであったなら、全8話よりもさらに少ない話数で放送が終了しているはずです。最終話まで予定通り放送された事実が、打ち切りでない最大の証拠です。
金曜ナイトドラマ枠は2000年代までは10話前後の作品も多かったものの、2010年代以降は深夜帯の編成の変化に伴い話数が減少傾向にあります。こうした枠全体の変遷を知らない視聴者が、話数だけを見て「打ち切りでは?」と判断してしまうケースが多いのです。
TVerお気に入り登録数45万人超えの記録的人気
NICE FLIGHT!はTVer(民放公式の見逃し配信サービス)で非常に高い人気を記録しました。お気に入り登録数は45.2万人を突破しており、2022年夏クールに放送された全ドラマの中でもトップクラスの数字です。深夜枠のドラマであることを考慮すると、この数字がいかに異例であるかがわかります。
打ち切りになるドラマは、視聴者の支持を得られず数字が低迷した作品が大半です。しかしNICE FLIGHT!は配信プラットフォームでの人気が極めて高く、特に20代〜30代の若い視聴者層を中心に圧倒的な支持を集めていました。深夜枠のドラマで45万人超えのお気に入り登録は、この枠としては異例の数字です。
Twitterでは放送中に世界トレンド1位を獲得するなど、SNSでの反響も大きかったことが確認されています。毎週金曜の放送後にはハッシュタグがトレンド入りし、ファンの間でドラマの感想や考察が活発に交わされていました。打ち切り作品がこれほどの盛り上がりを見せることは考えにくいでしょう。
第13回ロケーションジャパン大賞で特別賞を受賞
NICE FLIGHT!は放送終了後、第13回ロケーションジャパン大賞において特別賞を受賞しています。この賞は、ロケ地の魅力を発信し地域活性化に貢献した映像作品に対して贈られるものです。
JAL全面協力のもと、羽田空港を舞台にパイロットや航空管制官の仕事をリアルに描いたことが高く評価されました。受賞理由として、コロナ禍で大きな打撃を受けていた航空業界を盛り上げ、その復興に貢献したことが挙げられています。JALだけでなく国土交通省もドラマに関連して表彰を受けるなど、官民一体で評価された作品でした。
ORICON NEWSの報道によると、JALはNICE FLIGHT!の放送をきっかけに航空業界への関心が高まったことを歓迎するコメントを発表しています。打ち切りで終了した作品が放送終了後にこのような業界賞を受賞し、協力企業からも感謝されることは通常ありません。制作者側・JAL・業界団体から高い評価を受けていた事実が、NICE FLIGHT!が打ち切りではなく成功した作品であったことを裏付けています。
NICE FLIGHT!の主演・玉森裕太の現在
NICE FLIGHT!で副操縦士・倉田粋を演じた玉森裕太は、本作の放送終了後も俳優としてのキャリアを順調に重ねています。STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)所属のKis-My-Ft2のメンバーとしてのグループ活動と並行しながら、連続ドラマへの出演が続いている状況です。
玉森裕太の最新出演作
玉森裕太は2024年秋クールに放送されたドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』で主演を務めました。奈緒とのダブル主演で、カメラマンの葛谷海里役を演じています。NICE FLIGHT!のパイロット役とはまた異なる役柄で、俳優としての幅広さを見せました。2024年12月に最終回を迎え、好評のうちに完結しています。
2025年には『レプリカ 元妻の復讐』にも出演しており、年に1〜2本のペースでコンスタントにドラマ出演を重ねています。恋愛ドラマからサスペンスまで幅広いジャンルに挑戦しており、NICE FLIGHT!の放送から約3年が経過した現在も、テレビドラマの主演級俳優として第一線で活躍し続けています。
Amazon Prime Videoでは『玉森裕太 MODE』というドキュメンタリー番組も配信されました。俳優としての仕事の裏側に密着した内容で、ドラマとはまた違った一面が見られると好評を得ています。俳優業にとどまらず活動の幅を広げている点も注目されています。
NICE FLIGHT!はどこで見られる?
NICE FLIGHT!は放送終了後も動画配信サービスで視聴することができます。テレビ朝日系列の作品であるため、TELASA(テラサ)で全8話が配信されています。
TELASAはテレビ朝日とKDDIが共同で運営する動画配信サービスで、テレビ朝日系のドラマ・バラエティ・アニメなど1万本以上の作品を配信しています。NICE FLIGHT!以外の金曜ナイトドラマ作品も多数ラインナップされているため、このドラマ枠に興味がある方にはおすすめのサービスです。なお、配信状況は時期によって変わる可能性があるため、最新の配信ラインナップは各サービスの公式サイトで確認してください。
JAL全面協力による本格的な航空ドラマは、日本のドラマ作品全体を見ても非常に珍しいジャンルです。パイロットや航空管制官の仕事がリアルに描かれている点は他作品にはない独自の魅力であり、全8話と一気見しやすいボリュームとなっています。
航空ファンはもちろん、お仕事ドラマや30代の大人の恋愛を描いたラブストーリーが好きな方にも楽しめる作品です。主人公の倉田粋が副操縦士から機長を目指す姿と、航空管制官の渋谷真夢との恋の行方を、ぜひ配信で確かめてみてください。

