日曜の夜ぐらいはが打ち切りと言われた理由!視聴率低迷でも完走した真相

『日曜の夜ぐらいは…』は打ち切りではなく、全10話で予定通り放送を終えたドラマです。視聴率が初回5.6%・最終回3.8%と低迷したことや、新設されたばかりのドラマ枠だったことが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、打ち切りと言われた理由と、実際には打ち切りではない根拠を詳しく解説します。

作品名 日曜の夜ぐらいは…
脚本 岡田惠和
連載誌 / 放送局 ABCテレビ(朝日放送テレビ)制作・テレビ朝日系列
放送期間 2023年4月30日〜7月2日(毎週日曜22:00〜22:54)
話数 全10話
主要キャスト 清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬(THE RAMPAGE)、和久井映見、宮本信子
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『日曜の夜ぐらいは…』が打ち切りと言われた理由

『日曜の夜ぐらいは…』が打ち切りと噂された背景には、視聴率や放送枠に関する複数の要因がありました。ここでは、なぜ打ち切り説が広まったのかを一つずつ検証していきます。

理由1:視聴率が低迷し全話一桁台だった

打ち切り説が広まった最大の原因は、視聴率の低さです。初回(第1話)の世帯視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、日曜22時台のドラマとしては厳しいスタートでした。

その後も視聴率は右肩下がりの傾向が続き、最終回(第10話)は3.8%まで下落しています。全10話を通じて一度も二桁に届くことはなく、5%前後を推移するという結果に終わりました。

同じ2023年春クールでは、TBS系『ラストマン −全盲の捜査官−』が初回14.7%を記録するなど、他局のドラマが好調だったこともあり、本作の数字の低さがより目立つ結果となりました。この落差から「打ち切られたのでは?」と感じた視聴者がいるのも無理はありません。

なお、同じ日曜22時台には日本テレビ系の『だが、情熱はある』(南海キャンディーズ山里亮太とオードリー若林正恭のW主演)が裏番組として放送されていました。日曜22時台はもともとドラマ激戦区であり、視聴者の分散も数字が伸びなかった一因として指摘されています。

ただし重要なのは、視聴率が低いことと打ち切りは別の問題だという点です。テレビ局は1クール分(約3か月)の放送枠をあらかじめ確保して制作に入るため、放送途中で視聴率が低いからといって即座に放送を中止することは通常ありません。

理由2:新設されたばかりのドラマ枠だった

『日曜の夜ぐらいは…』は、2023年春改編で新たに設けられたABCテレビ制作・日曜22時枠の連続ドラマ第1弾でした。朝日放送テレビ(ABCテレビ)は2023年1月の新春社長会見でこの新ドラマ枠の設立を発表しています。

テレビにおいて新設枠の第1弾作品は、視聴習慣が定着していないため数字がつきにくいのが常識です。それまで日曜22時のテレ朝系列ではバラエティ番組が放送されていたため、同じ時間帯にテレ朝系のドラマを見るという習慣を持つ視聴者はほぼいませんでした。

つまり、視聴者にとっては「いつの間にか始まって、いつの間にか終わっていた」という印象になりやすい状況だったのです。このような背景から「枠ごと打ち切られた」「1クールで終わった失敗ドラマ」と誤解されることになりました。

しかし実際には、この日曜22時のドラマ枠は2026年3月時点でも継続中です。2024年10月放送分からは放送時間が22時15分〜23時9分に変更されましたが、枠そのものは打ち切りになっていません。新設枠が短期間で消滅するケースもテレビ業界にはありますが、本枠はそれに該当しませんでした。

理由3:全10話という話数の短さ

地上波の連続ドラマは全11〜12話が一般的な構成です。本作は全10話で終了しており、「通常より1〜2話少ない=途中で切られたのでは」と感じた視聴者がいたようです。

特にSNSでは「もう最終回?早くない?」という投稿が複数見られ、話数の少なさが打ち切り説を補強する材料として使われていました。11話・12話構成に慣れた視聴者にとっては、10話完結が異例に映ったのかもしれません。

しかし近年のドラマでは全8話や全10話の構成も珍しくありません。Netflix等の配信ドラマの影響もあり、話数を絞って密度の高い構成にする傾向は業界全体で進んでいます。全10話という設定は、新設枠の1クール構成として最初から決まっていたものです。

本作は岡田惠和によるオリジナル脚本のため、原作の分量に制約されることなく、当初から10話完結の構成で企画されていました。最終回では物語が自然に収束しており、途中で打ち切られたような駆け足の展開は見られません。物語の起承転結が10話の中でバランスよく配分されている点からも、計画的な構成だったことがうかがえます。

理由4:派手さのない作風で話題になりにくかった

『日曜の夜ぐらいは…』は、ラジオ番組のバスツアーで出会った3人の女性の日常と友情を描く、静かなヒューマンドラマです。事件や謎解き、恋愛の駆け引きといったキャッチーな要素が少なく、SNSでバズりにくい作風でした。

同時期に放送されていた他のドラマがサスペンスやラブコメなどわかりやすいジャンルだったのに対し、本作は「生活の中の小さな幸せ」を丁寧に描くタイプの作品です。視聴率やSNSのトレンドには乗りにくい一方、見た人の評価は高いという「隠れた良作」型のドラマでした。

こうした作品は放送中の話題性が低いため、「誰も見ていない=打ち切りだった」という短絡的な印象につながりやすい面があります。実際には配信サービスでの視聴も含めると、リアルタイム視聴率だけでは測れない支持層を獲得していました。

ドラマ評論サイトや個人ブログでは「2023年春クールで最も過小評価されたドラマ」という声もあり、数字と作品の質は必ずしも一致しない典型的な例といえるでしょう。

『日曜の夜ぐらいは…』が打ち切りではない根拠

視聴率の低さや話題性の乏しさから打ち切りを疑う声がありましたが、客観的な事実を確認すると、このドラマが打ち切りでないことは明確です。ここでは具体的な根拠を3つの観点から整理します。

予定通り全10話を完走している

『日曜の夜ぐらいは…』は2023年4月30日に第1話が放送され、7月2日に第10話(最終回)を迎えています。4月末スタートの春ドラマとして、7月上旬に最終回を迎えるのは通常のスケジュールどおりです。

打ち切りドラマの場合、放送途中で話数が短縮されたり、最終回が前倒しになったりするケースが見られます。しかし本作では放送スケジュールの変更は一切ありませんでした。毎週日曜22時に、予定通り10週連続で放送されています。

制作面でもクランクアップは通常通り行われています。主演の清野菜名は約4か月にわたる撮影を終え、クランクアップ時に涙を見せたことが報じられました。共演の岸井ゆきのや生見愛瑠もコメントを寄せており、制作が途中で打ち切られた形跡はまったくありません

もし途中打ち切りであれば、クランクアップの報道自体が出ないか、あるいは「当初の予定より早い撤収」といった形になるのが通常です。本作はそのいずれにも該当しません。

最終回の評価が高く物語は完結している

最終回(第10話)では、主人公のサチ(清野菜名)、翔子(岸井ゆきの)、若葉(生見愛瑠)の3人が、夢だったカフェ「サンデイズ」をオープンさせる姿が描かれました。物語の核心である「境遇の異なる3人の女性が出会い、支え合い、新しい一歩を踏み出す」というテーマが最終回できちんと着地しています。

放送後のSNSでは「泣けた」「最高のドラマだった」「一番大好きなドラマ」といった激賞の声が相次ぎました。視聴率こそ低かったものの、最後まで見届けた視聴者からの満足度は非常に高かったのです。

打ち切りドラマに特有の「伏線が未回収のまま終わる」「最終回だけ駆け足になる」「結末が投げっぱなしになる」といった特徴は、本作には一切当てはまりません。岡田惠和の脚本は当初から10話で物語を完結させる設計であり、各登場人物のエピソードも丁寧に着地しています。

ドラマの口コミサイト「Filmarks」でも高いスコアを獲得しており、視聴者からは「最終回が素晴らしかった」「すべてのキャラクターに居場所が用意された結末だった」と評価されています。視聴率と作品評価が大きく乖離した、いわゆる「視聴率では語れないドラマ」の代表例です。

放送枠自体が現在も継続している

「新設枠の第1弾で視聴率が悪かったから、枠ごと消えたのでは」という声もありますが、これは事実と異なります。ABCテレビ制作の日曜22時ドラマ枠は2026年3月時点でも継続中です。

本作の後も同枠では複数のドラマが放送されており、2024年10月からは放送時間が22時15分〜23時9分に変更されたうえで枠が存続しています。もし本作が「大失敗」として枠の打ち切り原因になっていたなら、枠自体がここまで続くことはなかったでしょう。

新設枠の第1弾は、視聴習慣が確立されていないためどうしても数字が取りにくく、局側もそれを織り込んだうえで編成を組んでいるのが通常です。実際、この枠が新設される前の日曜22時台のテレ朝系の平均視聴率は4%程度だったとされており、本作の初回5.6%はむしろそれを上回る数字でした。

『日曜の夜ぐらいは…』の脚本家・岡田惠和の現在

本作の脚本を手がけた岡田惠和は、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』やフジテレビ『最後から二番目の恋』などで知られるベテラン脚本家です。本作の放送後も精力的に活動を続けています。

岡田惠和の最新作品

2025年には、フジテレビの月9枠(月曜21時)で『続・続・最後から二番目の恋』の脚本を担当しました。自身の代表作シリーズの続編が、地上波のプライムタイムで再び放送されたことになります。同作のノベライズ版は2025年6月に扶桑社から刊行されています。

映画分野では、『ストロベリームーン 余命半年の恋』(2025年10月公開)の脚本を執筆。さらに映画『ほどなく、お別れです』(2026年2月公開、東宝系)では脚本監修を務めました。

2026年に入ってからも、NHK総合の特集ドラマ『片想い』(2026年3月放送、芦田愛菜主演)のオリジナル脚本を執筆。加えてNetflix映画『余命一年、男をかう』の脚本も担当しており、地上波ドラマ・NHK・配信・映画と幅広いフィールドで活躍中です。

『日曜の夜ぐらいは…』はどこで見られる?配信情報

『日曜の夜ぐらいは…』は地上波での放送終了後も、動画配信サービスで視聴が可能です。見逃した方や改めて見直したい方は、以下の配信先をチェックしてみてください。

配信サービス一覧

Huluでは全10話が見放題で配信されています。テレビ朝日系ドラマのため、Huluが主要な配信先となっています。

また、TVerでは期間限定で一部エピソードが無料配信されることがあります。ただし常時配信ではないため、確実に全話を視聴したい場合はHuluの利用が確実です。

視聴率は低かったものの、配信サービスでの評価は高く、「リアルタイムでは見ていなかったが配信で一気見してハマった」という声が少なくありません。地上波の世帯視聴率だけでは測れない支持を獲得している作品です。

こんな人におすすめ

本作は派手な事件や恋愛劇ではなく、日常の中の小さな温かさを丁寧に描いた作品です。岡田惠和脚本の「人間ドラマ」が好きな方、『ちゅらさん』『最後から二番目の恋』を楽しめた方には響く作風でしょう。

清野菜名・岸井ゆきの・生見愛瑠という3人の女優の演技も高く評価されています。中でも生見愛瑠は本作で女優としての評価を大きく上げ、「演技がうまい」と驚かれたことが各メディアで取り上げられました。

また、和久井映見や宮本信子といったベテラン女優の存在感も作品の厚みを増しています。全10話と比較的コンパクトなので、休日に一気見するのにもちょうど良いボリュームです。

岡田惠和の脚本は日常描写の積み重ねで感動を生むタイプで、1話ごとに少しずつ登場人物の距離が縮まっていく様子が丁寧に描かれています。派手さはなくとも見終わった後に温かい気持ちになれる作品です。


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