『望まぬ不死の冒険者』は打ち切りになっておらず、ライトノベル・漫画ともに連載が継続しています。「打ち切り」と噂された背景には、Web小説版の長期更新停止や漫画の刊行間隔の不安定さがありました。この記事では、打ち切り説が広まった理由と、実際の連載状況を詳しく解説します。
| 作品名 | 望まぬ不死の冒険者 |
|---|---|
| 作者 | 丘野優(原作)/ 中曽根ハイジ(漫画作画)/ じゃいあん(イラスト) |
| 連載誌 / 掲載先 | 小説家になろう(Web版)/ オーバーラップ文庫(ラノベ)/ コミックガルド(漫画) |
| 連載期間 | 2016年9月〜(Web版は2023年7月完結) |
| 巻数 | ラノベ既刊14巻 / 漫画既刊13巻 |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
望まぬ不死の冒険者が打ち切りと言われた理由
『望まぬ不死の冒険者』はWeb小説・ライトノベル・漫画・アニメと複数の媒体で展開されている作品ですが、「打ち切り」というキーワードがネット上で広まっています。しかし実際には打ち切りではなく、いくつかの事情が重なって誤解を生みました。打ち切りと言われた主な理由は以下の4つです。
理由1:Web小説の更新が長期間ストップした
打ち切り説が広まった最大の原因は、原作であるWeb小説(小説家になろう版)の更新停止です。本作は2016年9月から「小説家になろう」で連載を開始し、当初は数日おきに更新されるハイペースな作品でした。
ところが2022年11月頃から更新が止まり、2023年5月頃まで約半年間にわたって新しいエピソードが公開されませんでした。それまでのハイペースな更新に慣れていた読者にとって、半年間の沈黙は「打ち切りでは?」と不安を抱かせるには十分な期間でした。SNSや掲示板では「なろう版の更新が止まっている」「作者に何かあったのか」という書き込みが相次ぎました。
この更新停止の背景には、作者・丘野優先生の体調不良があったとされています。丘野先生は複数の作品を同時に執筆しており、アニメ化に伴う脚本監修やキャラクターデザインの確認作業なども重なったことで、Web版の更新が後回しになったと考えられます。
なお、Web小説版は2023年7月13日に完結しており、打ち切りで終わったわけではありません。更新停止はあくまで一時的なもので、最終的には物語の結末まで描かれた上で連載が終了しています。打ち切りとは根本的に異なる「完結」です。
「小説家になろう」では更新頻度が不安定になると読者離れが起きやすく、打ち切り説が立ちやすい傾向があります。本作もその典型的なパターンにはまってしまったと言えるでしょう。
理由2:漫画版の刊行ペースが不安定だった
漫画版(作画:中曽根ハイジ)はWebコミックサイト「コミックガルド」で連載されていますが、単行本の刊行間隔にばらつきがあったことも打ち切り説を後押ししました。Web連載の更新スケジュールが一定ではなかったため、「コミックガルドでの掲載が終了したのでは」と誤解する読者が少なくなかったようです。
ラノベ原作のコミカライズ作品は、原作のストック状況や作画担当のスケジュールによって刊行ペースが変動しやすい傾向があります。特に丁寧な作画で知られる中曽根ハイジ先生の場合、戦闘シーンやダンジョン描写に手間がかかることもあり、新刊の発売間隔が開く時期が生じていました。
「連載が終わったのでは」「打ち切られたのでは」と心配する声がSNSや掲示板で見られましたが、これは刊行ペースの遅れによる誤解にすぎません。
実際には漫画版は連載を継続しており、2025年8月に13巻が発売されています。コミックガルドでのWeb連載も2026年2月時点で最新話(第63話)が更新されており、打ち切りの事実はありません。むしろ着実に巻数を重ねている状況です。
理由3:アニメ1期が全12話で終了した
TVアニメ第1期は2024年1月から3月にかけてTOKYO MXほかで全12話が放送されました。1クール12話という構成は深夜アニメとしては標準的ですが、物語の途中で区切られたことから、「打ち切りで続きが作られないのでは」という憶測につながりました。
特にアニメのみで本作を知った視聴者にとっては、原作ラノベがどれだけのボリュームを持つ作品なのかがわかりにくく、「12話で終わった=打ち切り」という短絡的な解釈が広がった面があります。アニメ最終話がストーリーの途中で終わったことも、打ち切り感を強める要因になりました。
しかし実際にはアニメ1期の時点で原作ラノベは10巻以上が刊行されており、アニメ化された範囲は全体のごく一部(1巻〜3巻相当)です。原作ストックは十分にあり、最初から1クール分の構成で企画されたものでした。
なお、深夜アニメは原作の販促を目的として1クールで制作されるケースが多く、「1クールで終わった=打ち切り」という見方はほとんどの場合当てはまりません。本作も例外ではなく、アニメ放送後に原作の売上が大きく伸びたことからも、販促としての役割を十分に果たしたと言えます。
理由4:検索サジェストの影響で打ち切り説が拡散した
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「望まぬ不死の冒険者」と入力すると、サジェスト(検索候補)に「打ち切り」「完結」「連載終了」といったワードが表示されることがあります。これを見た読者が「本当に打ち切りになったのか」と疑問を持ち、さらに検索する——という循環が打ち切り説を広める結果になりました。
検索サジェストは多くのユーザーが実際に検索したワードの組み合わせをもとに生成されます。つまり「打ち切りでは?」と疑問に思った人が多いほどサジェストに表示されやすくなり、それを見た別の人がまた検索するという流れです。
しかしサジェストに「打ち切り」と出ることと、実際に打ち切りであることはまったく別の話です。人気作品ほど「打ち切り」のサジェストが出やすい傾向があり、注目度の高さゆえに起きる現象と言えます。
望まぬ不死の冒険者が打ち切りではない根拠
ここまで打ち切り説の原因を見てきましたが、実際には本作が打ち切りでないことを示す客観的な根拠が複数あります。データと公式発表をもとに確認していきましょう。
ラノベ・漫画ともに連載が継続している
最も明確な根拠は、ライトノベルと漫画の両方が現在も刊行を続けていることです。ライトノベル版はオーバーラップ文庫から既刊14巻(2024年12月時点)、漫画版はガルドコミックスから既刊13巻(2025年8月時点)が発売されています。
打ち切り作品であれば新刊の発売が停止するのが通常ですが、本作は定期的に新刊が出続けています。これだけでも「打ち切り」という見方が誤りであることがわかります。
Web小説版については2023年7月に完結していますが、これは物語を最後まで描き切った上での完結です。ライトノベル版はWeb版に加筆・修正を施しながら刊行を進めており、Web版の完結=シリーズ終了ではありません。
累計発行部数300万部を突破
シリーズ累計発行部数は、電子版を含めて300万部を突破しています(2024年12月時点)。2023年12月の時点では200万部だったため、アニメ放送を経てわずか1年で100万部を上積みしたことになります。
ライトノベル作品として300万部は十分な売上規模です。オーバーラップ文庫の看板タイトルのひとつであり、出版社にとって収益性の高いシリーズであることは間違いありません。
このレベルの売上を記録している作品を出版社側から打ち切ることは、ビジネス上の合理性がありません。打ち切りどころか、今後もメディア展開を含めた積極的な展開が期待されるポジションにある作品です。
アニメ第2期の制作が決定している
2024年12月15日に開催された「オーバーラップ文庫創刊10周年メモリアルフェス」にて、TVアニメ第2期の制作決定が発表されました。記念ビジュアルも公開され、主人公レント・ファイナと魔物の相棒エーデルが描かれています。
原作者の丘野優先生と漫画版の中曽根ハイジ先生からもお祝いコメントが寄せられており、作品関係者全体が2期を歓迎していることがわかります。
打ち切り作品にアニメの続編が制作されることはまずありません。2期制作決定の事実そのものが、本作がコンテンツとして高い商業的価値を持っていることの証拠です。放送時期は2026年3月時点で未発表ですが、制作が進行中であることは確かです。
望まぬ不死の冒険者の各媒体の現状
本作は複数の媒体で展開されており、それぞれ進行状況が異なります。全体像を整理すると以下の通りです。
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| Web小説(小説家になろう) | 2023年7月に完結済み |
| ライトノベル(オーバーラップ文庫) | 既刊14巻(2024年12月時点)、連載中 |
| 漫画(ガルドコミックス) | 既刊13巻(2025年8月時点)、連載中 |
| アニメ | 1期放送済(2024年1〜3月)、2期制作決定 |
このように、Web小説版は完結済みですが、ライトノベル版と漫画版は連載を継続中です。Web版の完結は物語が最後まで描かれた上でのものであり、打ち切りとは異なります。ライトノベル版はWeb版をベースに加筆・修正を加えながら刊行が続いており、漫画版も独自の演出を加えながら連載が進行しています。
アニメについても2期の制作が決定しており、すべての媒体において「打ち切り」という状態からは程遠いことがわかります。異なる媒体の進行状況が混同されたことが、打ち切り誤解の根本的な原因だったと言えるでしょう。
望まぬ不死の冒険者の作者の現在
「作者に何かあったのでは」という声もありましたが、原作者の丘野優先生は存命であり、現在も精力的に執筆活動を続けています。体調不良で一時的にペースが落ちた時期はあったものの、2025年以降は複数の作品を並行して発表しています。
丘野優の連載中の作品
丘野優先生は『望まぬ不死の冒険者』以外にも複数の作品を手がけています。2026年3月時点で「かつての暗殺者は来世で違う生き方をする」をカクヨムで連載中であり、190話以上が公開されています(2026年3月10日更新)。
また、『役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます』が2025年12月に新刊が刊行されており、書籍化作品の執筆も精力的に続けています。さらにコミカライズ版も展開されるなど、作家としての活動範囲はむしろ広がっています。
一時期は体調不良による活動ペースの低下がありましたが、2025年以降は複数作品を並行して発表しており、執筆活動は安定しています。「作者に何かあったのでは」という心配は不要な状況です。
望まぬ不死の冒険者のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ第1期(全12話)は、原作ライトノベルの1巻〜3巻の内容をアニメ化しています。漫画版に換算すると、おおむね1巻〜7巻冒頭に相当する範囲です。
アニメの続きを読むなら、ライトノベル4巻または漫画7巻からがおすすめです。ライトノベルは既刊14巻、漫画は既刊13巻のため、アニメの先の物語を11巻分以上楽しめる計算になります。
アニメ1期ではレントがスケルトンからグールへと「存在進化」を遂げ、冒険者としての活動を再開するまでが描かれました。4巻以降はさらなる進化と新たな仲間との出会いが展開されるため、アニメの続きが気になる方はぜひ原作に手を伸ばしてみてください。
2期ではライトノベル4巻以降の内容がアニメ化されると予想されますが、放送時期は2026年3月時点では未発表です。
望まぬ不死の冒険者を読むなら電子書籍がお得
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