推しの子の最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのかも解説

『推しの子』の最終回は、主人公アクアの死や伏線の未回収をめぐってSNSで大きな批判を受けました。約4年半の連載で累計2,000万部を突破した人気作だけに、最終話への落胆の声は広範囲に拡散しています。この記事では、最終回がひどいと言われる具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを客観的に解説します。

作品名 【推しの子】
作者 赤坂アカ(原作)/横槍メンゴ(作画)
連載誌 / 放送局 週刊ヤングジャンプ(集英社)
連載期間 2020年21号〜2024年50号
巻数 全16巻(全166話)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

推しの子の最終回がひどいと言われる理由

『推しの子』の最終話(第166話)は2024年11月14日発売の週刊ヤングジャンプ50号に掲載されました。掲載直後からSNS上で批判が殺到し、大きな炎上に発展しています。

シリーズ累計2,000万部(2024年11月時点)を超える人気作の最終回だけに、読者の期待値は非常に高い状態でした。そのギャップが炎上の規模を大きくした面もあります。

具体的にどのような点が問題視されたのか、主な理由を整理します。

理由①:主人公アクアの衝撃的な死

最終回がひどいと言われた最大の要因は、主人公・星野アクアマリン(アクア)が命を落とす結末だったことです。アクアは物語を通じて母・星野アイの死の真相を追い続けてきたキャラクターでした。

最終章でアクアは黒幕であるカミキヒカルと対峙します。崖の上での争いの末、アクアはカミキを道連れにする形で海へ転落し、両者とも命を落としました。

復讐を遂げた末の「相打ち」という決着に、多くの読者が衝撃を受けています。「アクアが生き残って幸せになる結末を期待していた」という声がSNS上で多数みられました。

約4年半にわたる連載の中で、読者はアクアの成長や人間関係の変化を見守ってきました。とりわけ有馬かなや黒川あかねとの関係を応援していた読者にとって、主人公が死亡する結末は受け入れがたいものだったようです。

「復讐の完遂に命を懸ける必要があったのか」「物語として別の決着はなかったのか」という批判は根強く残っています。

理由②:多くの伏線が回収されないまま完結した

『推しの子』は連載を通じて数多くの謎や伏線を張り巡らせた作品でした。しかし最終話の時点で、それらの多くが明確な回答を示されないまま物語が終了しています

たとえば、アクアとルビーがなぜ「転生」したのかという作品の根幹に関わる謎は、最後まで明確には語られませんでした。序盤から提示されていたこの設定は、多くの読者が回収を期待していた最大の伏線です。

また、アイが残したとされるビデオメッセージの真意についても、読者が期待したような明確な回答は示されませんでした。このメッセージは物語序盤から大きな謎として機能しており、回収を待ち望む声が多かった伏線の一つです。

さらに、超自然的な存在として描かれたツクヨミの正体と役割についても、十分な説明がないまま完結を迎えています。こうした未解決の要素が積み重なったことで、「風呂敷を広げるだけ広げて畳まなかった」という批判につながりました。

最終16巻(2025年1月発売)では描き下ろしエピソードが収録され、一部の伏線について補足が加えられました。有馬かなやルビーの後日談も描かれています。

しかし、この描き下ろしが読者の疑問をすべて解消するには至らず、むしろ新たな議論を呼ぶ結果となりました。最終巻発売後にもSNS上で「再炎上」と呼ばれる議論が起きています。

理由③:最終章がわずか数話の駆け足展開だった

最終回への批判で特に多かったのが、終盤の展開が急すぎるという指摘です。カミキヒカルとの決着から物語の締めくくりまでが、わずか4話程度で一気に進行しました

それまで丁寧に描かれてきた人間関係や芸能界の複雑な事情が、最終章ではダイジェスト的にまとめられた印象を受けた読者が少なくありません。最終話では、アクアの死後の世界がアカネのナレーションで語られる形式をとっています。

この構成について「まるで打ち切り漫画のような駆け足」と感じた読者が多く、SNSでは「打ち切りだったのでは?」という憶測が広がるきっかけにもなりました。

一方で、赤坂アカは過去作『かぐや様は告らせたい』でも終盤の加速が指摘されたことがあります。作者の作風として物語の結末を手短にまとめる傾向がある可能性も考えられます。

いずれにしても、連載全166話のうちクライマックスに費やされた話数が少なかったことは事実です。物語の規模に対して結末の描写が不足していたという指摘には、一定の妥当性があるでしょう。

理由④:主要キャラクターの扱いへの不満

最終回では、物語を彩ってきた主要キャラクターたちの描写が大幅に省略されています。ヒロインの一人である有馬かなは最終話で台詞がほぼなく、アイドルを引退して観客側に立つ姿が描かれるのみでした

ルビーについても、直前の話で深刻な精神状態に陥っていたにもかかわらず、最終話では急速に立ち直った姿が描かれています。この回復の過程が省略されたことに違和感を覚えた読者は多いようです。

また、アクアとの関係性が物語の重要な軸だった黒川あかねについても、最終話での描写は限定的でした。あかねはナレーション的な役割を担ったものの、彼女自身のその後の人生は十分に描かれていません。

映画監督の五反田や姫川といったサブキャラクターに至っては、最終話でほとんど触れられていません。長期連載で丁寧に描かれてきた人間関係が、最後に十分な着地を見せなかった点は多くの読者を失望させました。

「キャラクター一人ひとりにもう少し見せ場を与えてほしかった」「せめて数話かけて後日談を描くべきだった」という声は、作品への愛着が深い読者ほど強い傾向がみられます。

推しの子は打ち切りだったのか?

最終回の駆け足展開から「打ち切りだったのでは?」という声がSNS上で多く上がりました。しかし結論として、『推しの子』は打ち切りではありません。ここでは客観的なデータからその根拠を示します。

打ち切りではなく完結済み

『推しの子』は週刊ヤングジャンプ2024年50号で最終回を迎え、全16巻・全166話で完結しています。打ち切り作品に見られるような巻数の少なさや突然の連載終了ではありません。

連載期間は約4年半(2020年21号〜2024年50号)に及び、ヤングジャンプの看板作品として長期にわたって掲載されました。連載終了時には完結記念企画が公式に展開されており、出版社側も計画的な完結として扱っています。

また、最終回の掲載と同時に原作者・赤坂アカの次回作がヤングジャンプで開始されることが告知されました。これは連載枠の計画的な引き継ぎであり、打ち切りとは異なる対応です。

週刊少年誌で打ち切りとなった作品は、一般的に20話前後・単行本3〜5巻程度で終了するケースが大半です。全16巻という巻数は打ち切りの水準とは明らかに異なります。

駆け足展開になった背景

打ち切りではないにもかかわらず最終章が駆け足になった背景には、いくつかの要因が考えられます。

まず、2024年はメディアミックスが集中した年でした。アニメ第2期(2024年7月〜)、実写ドラマ(Prime Video、2024年11月配信開始)、実写映画(2024年12月公開)がほぼ同時期に展開されています。

原作の完結時期がこれらメディア展開のスケジュールと連動していた可能性は否定できません。実写映画の公開前に原作が完結していた方が、プロモーション上の効果が高いという判断があったのかもしれません。

ただし、赤坂アカ自身が終盤の展開について公に説明したわけではありません。駆け足になった正確な理由は、あくまで推測の域を出ないのが現状です。

累計発行部数と人気の実績

『推しの子』のシリーズ累計発行部数は2,000万部を突破しています(2024年11月時点)。この数字は打ち切り作品の水準とはかけ離れたものです。

発行部数の推移を見ても、アニメ第1期放送前の2023年3月時点で約450万部だったものが、放送開始後に急伸して2023年7月には1,200万部を突破しています。右肩上がりの成長を見せていた作品であり、部数低迷による打ち切りとは状況が全く異なります。

アニメは第1期(2023年4月〜)、第2期(2024年7月〜)に続き、第3期が2026年1月から放送されています。打ち切り作品にアニメの続編が3期にわたって制作されることは通常ありません。

さらに実写ドラマ・実写映画化も実現しており、商業的には大成功を収めた作品です。最終回の評価は分かれたものの、打ち切りを疑う根拠はデータ上存在しません。

推しの子の作者の現在

『推しの子』完結後、原作の赤坂アカと作画の横槍メンゴはそれぞれ別の活動に移っています。『推しの子』のようにコンビを組んでの新作は発表されていません。両名の現在の状況をまとめます。

赤坂アカはメルヘンクラウンを連載中

原作を担当した赤坂アカは、『メルヘンクラウン』を週刊ヤングジャンプで2025年3月から連載開始しています。構成をあおいくじら、作画をアジチカ(『終末のワルキューレ』作画)が担当する体制です。

メルヘンの世界にそびえる高い塔に暮らす少女と少年が出会い、運命が動き出すファンタジー作品です。『推しの子』の芸能界サスペンスとはジャンルが大きく異なる方向性の新作となっています。

また、赤坂アカは『カミとミコ 地球一の女の子』(作画:奈良橋怜)の原案も手がけており、同じくヤングジャンプに掲載されています。『推しの子』完結後も精力的に活動を続けています。

横槍メンゴの活動状況

作画を担当した横槍メンゴは、『推しの子』以前にも『クズの本懐』などで知られる実力派の漫画家です。2025年2月発売の「楽園 Le Paradis」第47号に読み切り作品「愛ばっか」を発表しています。

『推しの子』完結時に横槍メンゴは「諸々一段落したらちゃんとお休みもとる」とコメントしており、現時点では新たな長期連載の発表はありません。読み切りを中心に活動しているようです。

約4年半にわたる週刊連載の後であることを考えると、充電期間をとっている段階とみられます。横槍メンゴの画力は高く評価されており、次の長期連載がどのような作品になるのか、ファンの間で注目が集まっています。

推しの子のアニメは何巻まで?続きは原作の何巻から?

『推しの子』のアニメは現在第3期まで制作されています。各シーズンと原作の対応は以下のとおりです。

  • アニメ1期(2023年4月〜):原作1巻〜4巻
  • アニメ2期(2024年7月〜):原作5巻〜8巻
  • アニメ3期(2026年1月〜):原作9巻以降

アニメ3期は2026年1月14日よりTOKYO MXほか全国36局で放送を開始しています。最終話となる第35話は1時間スペシャルとして放送されることが発表されました。

3期では原作9巻以降の物語が描かれます。原作は全16巻で完結しているため、3期の話数次第では原作の最終回まで到達する可能性もあります。アニメでは原作とは異なる最終回の描き方がされるのではないかと期待する声もSNS上ではみられます。

アニメ2期の続きを原作で読みたい場合は、9巻の第81話から読み始めるのがおすすめです。原作は全16巻で完結しているため、9巻から16巻までの8冊で物語の結末まで読むことができます。

推しの子を読むなら電子書籍がお得

『推しの子』は全16巻で完結済みのため、まとめ買いで最初から最後まで一気に読むのに適した作品です。完結済みなので、次の巻の発売を待つストレスがありません。

単行本は1冊あたり680〜760円程度で、全16巻を購入した場合の総額はおよそ11,000〜12,000円前後になります。電子書籍ストアでは初回限定クーポンや割引キャンペーンが実施されていることがあり、紙の書籍よりもお得に購入できるケースがあります。

最終回の評価は賛否が分かれていますが、作品全体を通して読むことで結末の印象が変わったという声もあります。未読の方はぜひご自身の目で確かめてみてください。


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