『ポプテピピック』は打ち切りではなく、2026年現在もまんがライフWIN(竹コミ!)でシーズン9が連載中です。2015年と2017年に「打ち切り」「最終回」が発表されましたが、いずれも作品の世界観に沿ったギャグ演出であり、実際にはその後すぐに連載が再開されています。この記事では、ポプテピピックが打ち切りと言われた理由と、その真相について詳しく解説します。
| 作品名 | ポプテピピック(POP TEAM EPIC) |
|---|---|
| 作者 | 大川ぶくぶ |
| 連載誌 / 放送局 | まんがライフWIN(竹書房) |
| 連載期間 | 2014年11月〜連載中 |
| 巻数 | 既刊8巻(2024年6月時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
ポプテピピックが打ち切りと言われた理由
ポプテピピックに「打ち切り」の噂がつきまとうのは、実際に連載中に「打ち切り」が2度にわたって公式に宣言されたことが原因です。さらに、作中で出版社の竹書房を破壊するギャグが繰り返されていることも誤解を招いています。ただし、いずれも通常の打ち切りとは全く性質が異なるものでした。
理由1:2015年11月の「打ち切り」宣言
ポプテピピックは2014年11月29日にまんがライフWINで連載を開始しましたが、わずか約1年後の2015年11月7日に「打ち切り」が発表されました。連載開始から1年という短さもあり、多くの読者が本当に打ち切られたと受け取りました。
しかし、この打ち切りには通常と異なる点がありました。打ち切り直後、作者の大川ぶくぶはSNS上で竹書房に対する挑発的な発言を連発し、「竹書房との対立」を大々的にアピールしたのです。通常、打ち切りになった漫画家が出版社を公然と攻撃することはまずありません。これは作品の「クソ漫画」という自称と同じく、計算されたパフォーマンスでした。
実際には、打ち切り宣言からわずか1か月後の2015年12月7日に、単行本発売に合わせて新作エピソード「ポプテピ劇場版」が限定公開されています。本当に打ち切られた作品が、1か月後に新作を公開することは通常あり得ません。打ち切りの告知自体がプロモーションの一環だったと考えるのが自然です。
そして2016年2月19日には、一見まったく別の新連載「☆色ガールドロップ」がまんがライフWINで始まりました。恋愛漫画のような体裁で始まったこの作品は、数話で主人公の顔が引き裂かれ、中からポプ子が出現するという衝撃的な展開を見せます。こうして「ポプテピピック セカンドシーズン」として連載が復活しました。
つまり、2015年の打ち切りは「打ち切りからの復活」という流れ自体をギャグにするための仕込みであり、別の作品に化けて再登場するという前代未聞の演出でした。この一連の流れがSNSで大きな話題となり、ポプテピピックの知名度を一気に押し上げました。
理由2:2017年4月の2度目の「最終回」
セカンドシーズンとして復活したポプテピピックでしたが、2017年4月18日に再び最終回が発表されました。これで2度目の「打ち切り」です。発表された理由は「作者が自力で海外から帰ってこれなくなった」というものでした。
この理由自体が明らかにギャグであり、作品の世界観そのものです。ポプテピピックは作中で常識を無視したメタ的な展開を繰り返す4コマ漫画であり、「打ち切り」すらもギャグのネタにしているのが特徴です。通常の漫画で「作者が海外から帰れない」を打ち切り理由にすることはあり得ません。
2度目の最終回が発表された2017年は、翌年2018年1月からのTVアニメ放送が控えていた時期です。アニメ化が決まっている作品が本当に打ち切られることは考えにくく、アニメ放送前の話題づくりも兼ねた演出だったとみられています。
実際、2度目の最終回の後もポプテピピックはシーズンを重ねて連載を続けています。打ち切りと復活を繰り返すこと自体が、この作品の「芸風」として定着しました。2度にわたる打ち切り宣言の経緯を知らない読者が「ポプテピピック 打ち切り」で検索するのは自然な流れですが、いずれも作品のギャグ演出であったというのが真相です。
理由3:竹書房との「対立」演出
ポプテピピックの作中では、主人公のポプ子が出版元である竹書房を繰り返し破壊するというギャグが定番になっています。竹書房のビルを爆破したり、竹書房への恨みを叫んだりする描写が頻繁に登場するため、「本当に出版社と揉めて打ち切られたのでは?」と誤解する人がいます。
アニメ版でも竹書房の破壊は一大イベントとして描かれており、作品を知ったばかりのファンが「作者と出版社の関係が悪い」と勘違いするのも無理はありません。SNSでも「竹書房に恨みがあるから打ち切りにされた」といった憶測が見られます。
しかし、この「対立」は完全にフィクションです。竹書房側も公認でこの「クソマンガ」路線を推進しており、単行本の帯でも「クソ4コマ」と自ら銘打つなど、出版社ぐるみで作品の世界観を演出しています。竹書房の公式サイトでもポプテピピックは主力作品として扱われています。
2021年3月に竹書房が実際に本社ビルを移転した際には、釘バットを持ったポプ子のイラスト付きで移転のお知らせを出しています。JR飯田橋駅にこのイラストが掲出された際にはSNSで大きな話題になりました。竹書房と大川ぶくぶの関係が良好だからこそ実現できた企画です。
作者と出版社の「因縁」は、あくまで読者を楽しませるためのエンターテインメントであり、打ち切りとは何の関係もありません。むしろ、出版社がここまで作品の世界観に付き合っていること自体が、竹書房がポプテピピックを重要な作品と位置づけている証拠です。
ポプテピピックが打ち切りではない根拠
ポプテピピックの「打ち切り」がギャグ演出であったことは上記の通りですが、改めて作品が打ち切りではない客観的な根拠を整理します。連載状況・アニメ展開・単行本の刊行状況の3つの観点から確認します。
現在もシーズン9が連載中
ポプテピピックは2025年4月1日より「ポプテピピック シーズン9」の連載がまんがライフWIN(現・竹コミ!)で開始されています。2014年の連載開始から10年以上にわたって、打ち切りと復活を繰り返しながらもシーズンを重ね続けています。
連載開始から10年以上、シーズン9まで続いている作品が「打ち切り」であるはずがありません。打ち切りどころか、竹書房の看板作品のひとつと言える長寿作品です。
シーズン9ではシーズン1をカラーで描き直すという新たな試みも行われています。2025年6月からは毎月15日の更新となっており、作品としての展開は現在も活発です。10年以上にわたって新シーズンが立ち上がり続けていること自体が、竹書房と作者の間で安定した連載体制が維持されている証拠です。
アニメ化が2度実現している
ポプテピピックはTVアニメが2度にわたって制作されています。第1期は2018年1月から3月にかけて全12話がTOKYO MXほかで放送され、第2期は2022年10月から12月にかけて放送されました。
アニメ版は毎話異なる声優がポプ子とピピ美を演じるという実験的な形式が話題を呼びました。前半と後半で同じ内容を別の声優で繰り返すという独特の構成や、特撮パートの挿入、実写出演など、回ごとに予測不能な展開が用意されていました。第1期の円盤(Blu-ray/DVD)売上は第1巻で約6,500枚を記録しています。
打ち切り作品がアニメ化されること自体が稀ですが、ポプテピピックは2度もアニメ化が実現しています。第1期から4年後に第2期が制作されたことは、作品の商業的価値が持続していたことを示しています。
単行本が継続的に刊行されている
ポプテピピックの単行本は2024年6月時点で既刊8巻です。シーズンごとに1巻ずつ刊行されるペースで、最新刊の「SEASON EIGHT」は2024年6月に発売されました。
4コマ漫画で既刊8巻というのは、ジャンルの特性を考慮すれば十分な巻数です。打ち切り作品は通常、単行本の刊行が途中で止まりますが、ポプテピピックは連載の継続に合わせて新刊が出続けています。
シーズンごとに1巻が刊行される形式のため、巻数がそのままシーズン数に対応しています。現在シーズン9が連載中のため、今後さらに巻数が増える見込みです。
ポプテピピックの作者の現在
ポプテピピックの作者・大川ぶくぶは、2026年現在も複数の雑誌で連載を持ち、精力的に活動を続けている漫画家です。打ち切りや引退とは無縁の状況にあります。
大川ぶくぶの連載中の作品
大川ぶくぶはポプテピピック以外にも複数の連載を抱えています。KADOKAWAの『電撃マオウ』では「大川ぶくぶのクソマンガ道場」を2023年6月号から連載中です。同じくKADOKAWAの『月刊コミック電撃大王』では「やっぱりチンチランド」を2023年11月号から連載しています。
さらに祥伝社の『FEEL YOUNG』では「大川ぶくぶのお日記させていただく。」を2018年8月から連載しており、こちらも継続中です。竹書房・KADOKAWA・祥伝社と複数の出版社で同時に連載を持っている状況は、漫画家として需要が高いことの表れです。
2024年12月にはORICON NEWSのインタビューで、以前描いていた別の漫画が「打ち切りになっちゃった」ため新作漫画を執筆中であると明かしています。この発言中の「打ち切り」はポプテピピックのことではなく、別作品を指しています。ポプテピピック自体の連載は引き続き竹書房で順調に継続中です。
ゲームやコラボなど活動の幅が広い
大川ぶくぶは漫画連載だけでなく、ゲームやコラボレーション企画でも活躍しています。ポプテピピックのキャラクターは様々な企業コラボに起用されており、大川ぶくぶの描くイラストは高い人気を維持しています。
漫画家としての活動が安定しているだけでなく、ポプテピピックというIP自体が竹書房にとって収益性の高いコンテンツであり続けています。グッズ展開やコラボ企画が継続的に行われていることが、連載が10年以上続いている理由のひとつと言えるでしょう。
ポプテピピックのアニメと原作の関係
ポプテピピックのアニメは原作のストーリーを順番に映像化する形式ではなく、原作のネタを自由にアレンジしたオリジナル構成です。そのため、一般的な漫画原作アニメのように「アニメの続きは原作の何巻から」という概念が当てはまりにくい作品です。
アニメ第1期(2018年1月〜3月・全12話)は原作のシーズン1〜セカンドシーズンの時期に対応していますが、声優を毎話変えるという独自の演出や、フェルトアニメ・フランス語パート・AC部によるアニメパートなど、原作にはない要素が大半を占めています。
第2期(2022年10月〜12月)ではさらに実験的な要素が加わり、最終話は特撮ドラマ形式で制作されました。蒼井翔太の実写出演や西川貴教の参加など、アニメの枠を超えた展開が話題になりました。第1期放送時にはSNS上で毎週トレンド入りするほどの反響がありました。
原作漫画を読む場合は、シーズン1の単行本(第1巻)から順に読むのがおすすめです。各シーズンが1巻にまとまっており、既刊8巻で全シーズンを楽しめます。アニメと原作漫画はそれぞれ独立した作品として楽しめるため、どちらから入っても問題ありません。
ポプテピピックを読むなら電子書籍がお得
ポプテピピックの単行本は既刊8巻で、4コマ漫画のため1巻あたりのページ数は一般的な漫画より少なめです。1巻あたりの価格は電子版で700円前後のため、全8巻を揃えても6,000円程度で楽しめます。
電子書籍であればスマホやタブレットですぐに読み始められるうえ、まとめ買いのキャンペーン等を活用すればさらにお得に購入できます。まんがライフWIN(竹コミ!)でも一部エピソードが無料で読めるので、まずは試し読みしてみるのもよいでしょう。
4コマ漫画という形式上、どの巻からでも気軽に読めるのもポプテピピックの魅力です。ただし、「打ち切り→復活」の流れを含めて楽しみたい場合は、第1巻(シーズン1)から順に読むことで作品の歴史を追体験できます。

