『ラディアン』は打ち切りではなく、現在も連載が続いているフランス発の漫画作品です。アニメ2期が物語の途中で終了し3期が発表されていないことから、「打ち切りでは?」という誤解が広まりました。この記事では、ラディアンが打ち切りと言われた理由や漫画・アニメの現状について詳しく解説します。
| 作品名 | ラディアン(RADIANT) |
|---|---|
| 作者 | トニー・ヴァレント(Tony Valente) |
| 連載誌 / 放送局 | フランス:Ankama Éditions刊 / 日本語版:ユーロマンガ・飛鳥新社刊 |
| 連載期間 | 2013年〜連載中(日本語版は2015年〜) |
| 巻数 | 既刊19巻(2025年2月時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
ラディアンが打ち切りと言われた理由
『ラディアン』が打ち切りだと誤解されている背景には、アニメと原作漫画をめぐる複数の要因が重なっています。漫画自体は打ち切られておらず、フランス本国で連載が続いている作品です。
理由1:アニメ2期が物語の途中で終了した
打ち切り説が広まった最大の原因は、TVアニメ第2シリーズの終わり方にあります。アニメ2期は2019年10月から2020年2月までNHK Eテレで全21話が放送されましたが、原作の物語が完結していない段階で放送が終了しました。
アニメ2期では原作の第5巻〜第10巻にあたるエピソードが描かれました。主人公セトが「カスラーン・マーリン」で繰り広げる冒険を中心に物語が展開しますが、セトの旅はまだ途中の段階です。最終回では一応の区切りがつく形で締めくくられたものの、「ネメシス」の正体や黒幕に関する多くの伏線が回収されないまま終了しました。
このような「途中で終わった」印象が強く、視聴者の間で「打ち切りだったのでは」という声が広がりました。特にアニメから作品を知ったファンにとっては、物語が中途半端に終わったように感じられたことが誤解の大きな要因です。原作漫画の存在を知らない視聴者は、アニメの終了がそのまま作品の終了だと受け取ってしまったケースも少なくありません。
日本のアニメでは原作が完結していなくても、アニメ側はキリの良いところで放送を終了することが一般的です。ラディアンもこのパターンに該当しており、アニメが2クール×2期という計画通りの放送だったと考えられます。出版元のユーロマンガも最終回放送後に「続きはマンガで」と原作への導線を案内しています。
理由2:アニメ3期が6年以上発表されていない
アニメ2期の放送終了から2026年3月現在まで、約6年が経過しています。この間、アニメ3期の制作に関する公式発表は一切ありません。原作漫画のストックは十分にあるにもかかわらず、続編が制作されない状況が続いています。
アニメ2期終了時点(2020年2月)で原作は13巻まで刊行されており、2025年2月時点では既刊19巻に達しています。アニメ化された範囲は10巻分で、残り9巻分以上の未アニメ化ストックがあるにもかかわらず3期が発表されないため、「作品自体が終わったのでは」と考えるファンが出てきました。
Yahoo!知恵袋などの質問サイトでも「ラディアンの3期はありますか?」「もう終わりですか?」といった質問が複数投稿されています。回答者からは「原作のストックは十分だが、日本での人気が足りないのでは」「NHKの枠の問題もあるのでは」といった考察が寄せられており、続編を待つファンの不安が見て取れます。
アニメの続編が制作されない理由は公式には明かされていません。ただし、NHK Eテレでの放送という形態上、深夜アニメのようにBlu-ray売上で制作費を回収するビジネスモデルではなかったことが、続編制作のハードルになっている可能性があります。
いずれにせよ、アニメ3期が制作されないことと原作漫画の打ち切りは全く別の問題です。アニメ化されていない人気漫画は数多く存在しますし、アニメが終了しても原作が続いている作品も珍しくありません。
理由3:フランス発の漫画で日本での情報が少ない
『ラディアン』はフランスの漫画家トニー・ヴァレントによる作品で、いわゆる「ユーロマンガ」に分類されます。日本の出版社が直接連載している作品ではないため、連載状況や新刊情報が日本のファンに届きにくいという事情があります。
日本の漫画であれば、週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンなどの雑誌に毎週・毎月掲載されるため、リアルタイムで連載の継続を確認できます。しかしラディアンの場合、フランスで単行本として刊行された後に日本語版が翻訳出版されるという流れです。そのため、新刊が出るまでの間隔が日本の漫画よりも長く感じられます。
日本語版の出版元であるユーロマンガ・飛鳥新社は、集英社や講談社のような大手出版社と比較すると宣伝力に差があります。新刊情報や連載状況の告知が大手の漫画ほど目立たないため、「いつの間にか終わっていたのでは?」と思われやすい環境にあると言えるでしょう。
また、フランスでの漫画出版事情に詳しくない日本のファンにとっては、「フランスの漫画が打ち切りになったかどうか」を調べる手段が限られています。この情報格差が、根拠のない打ち切り説を広める温床になったと考えられます。
ラディアンが打ち切りではない根拠
ここからは、ラディアンが打ち切りではなく連載中であることを示す具体的な根拠を3つの視点から紹介します。
根拠1:原作漫画は現在も刊行が継続している
最も明確な根拠は、原作漫画がフランスで現在も連載中であるという事実です。2013年にフランスのAnkama Éditionsから第1巻が刊行されて以来、定期的に新刊が発売されています。
日本語版も飛鳥新社から継続的に刊行されており、2025年2月14日には第19巻が発売されました。打ち切りであれば新刊が出続けることはありません。出版社の公式サイトでも「既刊19巻」と表記されており、「全19巻」(完結を意味する表記)にはなっていません。
作者のトニー・ヴァレントもSNS等を通じて作品の制作状況を発信しており、連載が打ち切られたという情報は一切出ていません。フランスの出版社であるAnkama Éditionsからも、連載終了に関するアナウンスは確認されていない状況です。
根拠2:NHKでのアニメ化という大きな実績
ラディアンは2018年10月にNHK Eテレでアニメ化され、第1期(2018年10月〜2019年2月、全21話)と第2期(2019年10月〜2020年2月、全21話)の計42話が放送されました。フランスの漫画が日本でTVアニメ化されるのは極めて珍しいケースであり、作品の質が認められた証拠と言えます。
アニメの制作はNHKエンタープライズとLerche(ラルケ)が担当しました。日本語版の単行本の帯では、『ワンパンマン』の作画で知られる村田雄介氏や『FAIRY TAIL』の真島ヒロ氏が推薦コメントを寄せています。日本のトップクラスの漫画家からも注目された作品であることがわかります。
フランス大使館も公式にラディアンのアニメ化を「日仏文化交流の成果」として紹介しており、国際的にも注目度の高い作品です。NHKという公共放送で2期にわたって放送されたこと自体が、作品としての評価の高さを裏付けています。
根拠3:既刊19巻という十分なボリューム
2025年2月時点で既刊19巻に達しており、打ち切り作品にありがちな「巻数が極端に少ない」という特徴には全く当てはまりません。日本の漫画でも打ち切り作品は多くの場合5巻以下で終了しますが、ラディアンは19巻を超えて継続中です。
フランスでは2013年の連載開始から10年以上にわたって作品が続いていることになります。これだけの期間にわたって出版が続いているということは、フランス本国でも読者の支持を得ている作品だと判断できます。日本だけでなくフランスを含むヨーロッパ各国でも翻訳出版されており、国際的な展開が行われています。
物語もまだ完結しておらず、主人公セトの冒険は続いています。打ち切りではなく、作者のペースで物語が描き続けられている状態です。日本語版の出版社である飛鳥新社も、公式サイトで「既刊」として紹介しており、シリーズが継続中であることを示しています。
ラディアンの作者の現在
作者トニー・ヴァレントの現在の活動状況について解説します。
トニー・ヴァレントはラディアンの連載を継続中
トニー・ヴァレント(Tony Valente)は1984年10月11日生まれのフランスの漫画家です。幼少期から日本の漫画やアニメに強い影響を受けて育ち、「日本の少年漫画のフォーマットを使いながら、差別や排除といったテーマを描きたい」という想いからラディアンを創作しました。
2026年現在もラディアンの執筆を続けています。ラディアンはトニー・ヴァレントの代表作であり、彼が長年にわたって取り組んでいるライフワークとも呼べる作品です。日本語版はフランス版が刊行された後に翻訳出版されるため、フランス版よりやや遅れて発売される傾向にあります。
ラディアン以外の新連載を開始したという情報は確認されておらず、現在もラディアンの制作に専念していると見られます。フランスの漫画業界では、日本のように複数作品を同時連載するスタイルは一般的ではなく、一つの作品にじっくり取り組む作家が多い傾向があります。
ラディアンの作品としての特徴
ラディアンは一見するとコミカルな冒険ファンタジーですが、物語の根底には「差別」や「排除」という重いテーマが流れています。魔法使い(ソーサラー)が社会から迫害される世界観は、現実社会のマイノリティ問題を投影したものです。
トニー・ヴァレント自身も「ただ日本の漫画を真似るのではなく、少年漫画というフォーマットの中で深いテーマを扱いたかった」とインタビューで語っています。この作品が日本でも評価された背景には、単なるアクション漫画にとどまらない物語の深さがあります。
ラディアンのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
アニメからラディアンを知った方のために、アニメと原作の対応関係を整理します。
アニメ各期の放送範囲と原作の対応
アニメ第1期(2018年10月〜2019年2月、全21話)では、原作の第1巻〜第4巻にあたる内容が描かれました。主人公セトがネメシスと戦い、魔法使いとしての旅に出るまでの序盤のエピソードです。NHK Eテレの毎週土曜日に放送され、子どもから大人まで幅広い視聴者層に届けられました。
第2期(2019年10月〜2020年2月、全21話)では、原作の第5巻〜第10巻にあたるエピソードが描かれています。セトがカスラーン・マーリンで新たな仲間と出会い、異端審問所との対立が本格化する展開です。第2期の最終話「未来は君とともに」では、カスラーン・マーリンに平和が戻り、セトたちが新たな旅立ちを迎えるシーンで幕を閉じました。
アニメの続きを読みたい方は、原作漫画の第11巻から読み始めるのがおすすめです。アニメでは描ききれなかった細かい設定や、原作ならではのトニー・ヴァレントの繊細な作画を楽しむことができます。既刊19巻のうち11巻以降がまだアニメ化されていないため、9巻分のボリュームが待っています。
なお、アニメにはオリジナルエピソードも含まれているため、アニメで気に入った方は第1巻から読み直すのも一つの楽しみ方です。原作では異なる展開や追加のエピソードが描かれている箇所があります。
ラディアンを読むなら電子書籍がお得
ラディアンは既刊19巻が発売されており、電子書籍であればまとめ買いにも便利です。1巻あたり約700〜800円程度で、全19巻を購入すると約14,000円前後になります。
電子書籍ストアでは初回クーポンや割引キャンペーンが実施されていることが多いため、紙の単行本よりお得に購入できる場合があります。特にまとめ買い割引が適用されるストアであれば、19巻分を一気に揃えるのに向いています。
アニメの続きから読みたい方は第11巻から、最初から読みたい方は第1巻からチェックしてみてください。フランス発の漫画ならではの独特な画風とストーリー展開を、ぜひ原作で体験してみてはいかがでしょうか。

