六本木クラスの打ち切り理由は?最終回がひどいと言われた真相を解説

六本木クラスは打ち切りではなく、全13話で予定通り最終回を迎えています。出演者・香川照之の性加害スキャンダルによる放送中止の噂や、韓国版「梨泰院クラス」より話数が少ないことが打ち切り説の原因でした。この記事では、打ち切りと言われた3つの理由と、最終回がひどいと言われた背景を解説します。

作品名 六本木クラス
原作 チョ・グァンジン(Kwang jin)『梨泰院クラス』(韓国ウェブ漫画)
脚本 徳尾浩司
連載誌 / 放送局 テレビ朝日(木曜ドラマ枠)
放送期間 2022年7月7日〜9月29日
話数 全13話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

六本木クラスが打ち切りと言われた理由

六本木クラスには「打ち切りになったのでは?」という噂がネット上で根強く残っています。しかし実際には、打ち切りではなく予定通りのスケジュールで放送が完了しています。

打ち切り説が広まった背景には、放送中に起きた大きな騒動と、韓国版との比較による誤解がありました。ここでは主な3つの理由を解説します。

理由1:香川照之の性加害スキャンダルで放送中止の噂が広まった

打ち切り説が最も広まったきっかけは、2022年8月に報じられた香川照之の性加害スキャンダルです。六本木クラスで主人公の宿敵・長屋茂を演じていた香川照之に対し、銀座の高級クラブでの性加害疑惑が週刊誌で報じられました。

このスキャンダルの影響で、香川照之はトヨタのCM契約を失い、TBS「THE TIME,」の金曜MCも降板。NHK「香川照之の昆虫すごいぜ!」も放送が見送られるなど、出演番組が次々と打ち切りや降板となりました。

こうした状況から「六本木クラスも放送中止になるのでは?」という憶測がSNSを中心に一気に広がりました。Yahoo!知恵袋にも「香川照之のせいで打ち切りになりますか?」という質問が投稿されるほどでした。

しかしテレビ朝日は2022年9月1日に放送継続を発表しています。香川照之が演じる長屋茂は物語の核となる敵役であり、撮影も大部分が完了していたため、降板や打ち切りは現実的に不可能だったとされています。

さらに、六本木クラスは韓国サイドとの共同制作であり、放送中止にした場合は韓国側への違約金が発生する可能性があったことも、放送継続の判断に影響したと報じられています。

理由2:韓国版「梨泰院クラス」より話数が少ない

六本木クラスの原作にあたる韓国ドラマ「梨泰院クラス」は全16話で放送されました。一方、日本版の六本木クラスは全13話です。この3話分の差が「途中で打ち切られたのでは?」という誤解につながりました。

しかし、これは日本のドラマ制作事情によるものです。日本の連続ドラマは1クール(3か月)で10〜13話が標準的な構成であり、テレビ朝日の木曜ドラマ枠もこの形式に沿っています。

韓国ドラマは1話あたり60〜80分で全16話という構成が一般的で、そもそも日本とは放送フォーマットが異なります。六本木クラスは最初から全13話の予定で制作されており、話数の減少は打ち切りの結果ではありません。

韓国版と日本版では脚本も異なり、日本版は徳尾浩司がローカライズを担当しています。13話の尺に合わせてストーリーが再構成されており、「短縮された」のではなく「日本の枠に合わせて作り直された」というのが正確な表現です。

理由3:序盤の視聴率低迷

六本木クラスは初回こそ9.6%の視聴率を記録しましたが、第3話では7.0%まで落ち込みました。この序盤の視聴率低迷も「打ち切りになるのでは」という不安を視聴者に与えた要因の一つです。

2022年7月期は他局でも話題作が放送されており、視聴者の奪い合いが激しい時期でした。また、韓国ドラマのリメイクという企画自体に「日本版は面白くないのでは」という先入観を持つ視聴者も少なくなかったようです。

ただし、視聴率は第4話の8.1%から回復に転じ、第5話以降は9%台をキープ。後半は右肩上がりで推移し、最終回では最高視聴率の10.7%を記録しています。視聴率の面でも打ち切りの根拠はありません。

平手友梨奈が演じるヒロイン・葵の存在感が増した中盤以降に視聴率が安定したことから、ORICONニュースは「平手友梨奈が起爆剤となりV字回復に寄与した」と報じています。序盤の数字だけを見て打ち切りと判断するのは早計だったと言えるでしょう。

六本木クラスが打ち切りではない根拠

打ち切り説には複数の誤解が含まれています。ここでは、六本木クラスが予定通り完走した作品であることを示す客観的な根拠を整理します。

全13話が予定通り放送されている

六本木クラスは2022年7月7日に第1話が放送され、同年9月29日に第13話(最終回)が放送されました。放送スケジュールに遅延や変更はなく、途中で話数が削られた事実もありません。

テレビ朝日の木曜ドラマ枠は通常12〜13話で構成されます。六本木クラスの全13話はこの枠の標準的な話数であり、異例の短さではありません。

香川照之のスキャンダル発覚後も放送は一度も中断されておらず、予定通りのスケジュールで最終回まで完走しています。

なお、香川照之はドラマ終了直後の2022年9月に謝罪会見を行いました。FRIDAYデジタルは「ドラマ最終回の放送終了を待ったタイミングだった」と報じており、ドラマ自体は問題なく完結してから出演者の対応が行われた形です。

視聴率はV字回復を達成した

序盤の低迷から一転し、六本木クラスの視聴率は中盤以降に回復しました。第8話で初めて二桁の10.0%を記録し、第9話は10.2%、最終回は10.7%と右肩上がりで推移しています。

全13話の平均視聴率は9.3%でした。2022年夏クールのドラマとしては標準的な数字であり、打ち切りを検討するような低水準ではありません。

視聴率が低迷していたのは第2話から第4話の序盤3話分にすぎず、物語が動き始めた中盤以降は安定した数字を維持していました。

TVer再生回数はテレビ朝日歴代最高を記録

六本木クラスの初回見逃し配信は、TVerで274万回再生を記録しました。これはテレビ朝日の全ドラマの中で歴代最高の数字です。

近年のドラマ評価はリアルタイム視聴率だけでは測れなくなっています。六本木クラスはまさにその典型で、リアルタイム視聴率は突出していないものの、配信プラットフォームでは圧倒的な再生数を叩き出していました。

テレビ局にとって配信での再生数はスポンサー収益に直結する重要な指標です。この数字を見ても、テレビ朝日が六本木クラスを打ち切る理由はなかったと言えます。

六本木クラスの最終回がひどいと言われる理由

六本木クラスは予定通り完走したものの、最終回の内容に対しては視聴者から批判的な声が上がりました。「最終回 ひどい」で検索されるのには、いくつかの明確な理由があります。

30分以上続く喧嘩シーンへの違和感

六本木クラスの最終回で最も批判を集めたのは、長時間にわたる喧嘩シーンです。最終回の前半30分以上が、主人公・新(竹内涼真)と敵対勢力との格闘に費やされました。

六本木クラスは飲食ビジネスを舞台にした復讐劇であり、視聴者の多くはビジネスでの逆転劇を期待していました。それが最終回で突然アクションドラマのような展開になったことに、「ジャンルが違う」「急にアクション映画になった」という戸惑いの声が相次ぎました。

また、重傷を負ったはずの登場人物が普通に歩き回っている描写や、あれだけの騒ぎが起きているのに警察がなかなか到着しない展開にもツッコミが入っています。リアリティの欠如が、視聴者の没入感を大きく損ねたと言えます。

韓国版「梨泰院クラス」でも終盤にアクション要素はありますが、日本版ほど長時間ではなく、ビジネスドラマとしての軸がぶれない構成でした。日本版はこの点で韓国版に比べてバランスを欠いたと指摘されています。

ドラマ全体のトーンと最終回のトーンが乖離してしまったことが、「ひどい」という評価につながった最大の要因でしょう。

韓国版「梨泰院クラス」と異なる展開への不満

六本木クラスの最終回は、韓国版「梨泰院クラス」とは異なるオリジナルの展開を見せました。これに対して、韓国版を先に視聴していたファンから「原作と違う」「改変が裏目に出た」という声が多く上がりました。

韓国ドラマ「梨泰院クラス」は2020年にNetflixで配信され、日本でも大きな人気を獲得しています。そのため六本木クラスの視聴者には「梨泰院クラスのファン」が多く含まれており、韓国版との比較は避けられない状況でした。

特に、復讐の決着の付け方や主人公とヒロインの関係性の描き方が韓国版と異なっていた点が議論を呼びました。シネマトゥデイも「韓国版と異なる展開にざわつく」と報じています。

もっとも、脚本の徳尾浩司は日本の視聴者に合わせたローカライズを意図しており、単なる劣化コピーにしなかった点を評価する声もあります。賛否が分かれたのは事実ですが、一方的に「ひどい」とは言えない面もあるでしょう。

恋愛要素の唐突な前面化

最終回ではそれまで控えめだった恋愛要素が急に前面に出てきたことも、視聴者の戸惑いを招きました。主人公・新と葵(平手友梨奈)のラブシーンが唐突に挿入され、「今までの復讐劇は何だったのか」と感じた視聴者が少なくなかったようです。

ドラマ全体を通して新の復讐が物語の軸として描かれてきただけに、最終回で恋愛がクローズアップされた展開は唐突に映りました。復讐の結末と恋愛の進展を1話にまとめたことで、どちらも中途半端になったという指摘があります。

一方で「最終的にハッピーエンドになったのはよかった」という感想もあり、恋愛要素自体を否定する声ばかりではありません。問題は恋愛が悪いのではなく、13話かけて積み上げた復讐劇のトーンとの整合性が取れていなかったことにあると考えられます。

ORICONニュースのドラマ満足度調査でも、最終回で満足度が大幅に下落したと報じられています。視聴率は最終回で最高の10.7%を記録したにもかかわらず満足度は低下しており、数字は取れたが内容に不満が残ったという視聴者の複雑な心理が反映された結果です。

六本木クラスの脚本家・原作者の現在

六本木クラスに関わった主要クリエイターのその後についても触れておきます。

脚本家・徳尾浩司の最新作品

六本木クラスの脚本を担当した徳尾浩司は、その後も精力的に活動を続けています。2025年夏にはテレビ朝日系「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」の脚本を担当しました。

さらに2025年秋にはNHKドラマ「シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜」の脚本も手がけています。徳尾浩司は「おっさんずラブ」「私の家政夫ナギサさん」など話題作を多数執筆しており、ドラマ業界で高い評価を受け続けている脚本家です。

六本木クラスの最終回に対する賛否はあったものの、徳尾浩司のキャリアに悪影響を与えた形跡は見られません。

原作者チョ・グァンジンについて

原作ウェブ漫画「梨泰院クラス」の作者であるチョ・グァンジン(Kwang jin)は、韓国のウェブ漫画プラットフォーム「KAKAO WEBTOON」で2016年から2018年まで本作を連載していました。韓国ドラマ版「梨泰院クラス」では脚本も自ら担当しています。

日本版の六本木クラスに対しては「コピーではなく、日本の新しいドラマとして面白かった」とコメントしており、日本でのリメイクを好意的に受け止めていたことがうかがえます。

六本木クラスはどこで見られる?原作漫画との対応

六本木クラスを視聴できる配信サービスについて整理します。

ドラマの配信先

テレビ朝日制作のドラマであるため、TELASA(テラサ)で全話配信されています。テレビ朝日系のドラマは主にTELASAが見逃し配信・アーカイブ配信を担当しています。

韓国版「梨泰院クラス」はNetflixで視聴可能です。日本版と韓国版を見比べたい場合は、両方のサービスを利用する必要があります。

原作漫画との対応

日本語版の漫画「六本木クラス〜信念を貫いた一発逆転物語〜」は扶桑社から刊行されています。韓国のウェブ漫画をベースに日本向けにローカライズされた作品で、ピッコマなどの電子書籍プラットフォームでも読むことができます。

ドラマは漫画のストーリーをベースにしつつも、脚本家の徳尾浩司によるオリジナル要素が加えられています。特に最終回の展開は漫画版・韓国ドラマ版とも異なるため、ドラマを見た後に原作漫画を読むと新たな発見があるかもしれません。


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