『ランウェイで笑って』は打ち切りではなく、全22巻で完結した作品です。21巻発売時に突然最終巻が告知されたことや、終盤のパリコレ編が駆け足に感じられたことから「打ち切りでは?」という声が広まりました。この記事では、打ち切りと言われた理由と実際の連載終了の経緯、作者・猪ノ谷言葉さんの現在の活動について詳しく解説します。
| 作品名 | ランウェイで笑って(Smile at the Runway) |
|---|---|
| 作者 | 猪ノ谷言葉 |
| 連載誌 | 週刊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 2017年26号〜2021年33号 |
| 巻数 | 全22巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
『ランウェイで笑って』が打ち切りと言われた理由
『ランウェイで笑って』は週刊少年マガジンで約4年間連載され、全22巻で完結した作品です。しかしネット上では「打ち切りだったのでは?」という声が少なくありません。ここでは、打ち切り説が生まれた背景を具体的に見ていきます。
理由①:21巻発売時に突然「次巻で最終巻」と告知された
打ち切り説が広まった最大の原因は、21巻の帯で「次の22巻が最終巻」と突然告知されたことです。それまで最終回が近いことを示す予告は目立った形ではなく、多くの読者にとって寝耳に水でした。
週刊少年マガジン連載作品では、最終章突入や完結に向けた流れがある程度予告されるケースが多いです。しかし『ランウェイで笑って』の場合、物語が大きく動いている最中に終了が告げられたため、「編集部の都合で打ち切られたのでは」という憶測を呼びました。
Yahoo!知恵袋でも「急展開で終了してしまった」「もっと長く話が続けられるはずだったのでは」といった疑問が投稿されており、唐突な完結告知が読者に与えたインパクトの大きさがうかがえます。
理由②:パリコレ編が数話で駆け足に終わった
『ランウェイで笑って』は、身長158cmの藤戸千雪がパリ・コレクションのランウェイに立つことを目標にした物語です。作品全体を通じて最大の目標であったパリコレが、最終巻のわずか数話で描かれて終わったことに、多くの読者が違和感を覚えました。
連載の大部分を費やして積み上げてきたゴールに対して、クライマックスの描写があまりにも短いと感じるのは自然なことです。「本来ならパリコレ編だけで数巻は描けたはず」「もっとじっくり見たかった」というファンの声がSNS上でも多数見られました。
この駆け足感が「作者の意思ではなく、外部要因で終わらされたのではないか」という打ち切り疑惑につながっています。ただし、後述するように作者本人は打ち切りを明確に否定しています。
理由③:ファッション漫画ならではの時間軸の制約
ファッション業界を題材にした漫画には、現実のトレンドやコレクションのサイクルと作品内の時間軸を合わせる必要があるという特殊な事情があります。連載が長期化すると、作品内で描かれるファッションと現実のモードとのズレが大きくなりかねません。
『ランウェイで笑って』は2017年に連載を開始し、2021年に完結しました。約4年間の連載で全22巻という巻数は、週刊少年マガジン作品としては中堅的なボリュームです。長期連載の看板作品と比べると短いものの、ファッションという題材を考えると不自然に短いわけではありません。
ファッション漫画というジャンルに馴染みが薄い読者からすると、「もっと続けられたはず」という印象を受けやすいです。しかし、題材の特性を踏まえれば4年での完結には合理的な理由があったと考えられます。
実際に、複数の考察サイトでも「ファッションを扱う作品で漫画内の時間と現実の時間がずれると世界観が厳しくなる」と分析されており、ジャンル特有の制約が完結時期に影響した可能性は高いでしょう。
『ランウェイで笑って』が打ち切りではない根拠
打ち切り説が広まっている一方で、客観的なデータや公式情報を確認すると、この作品が打ち切りではないことは明らかです。以下にその根拠を整理します。
作者本人が打ち切りを否定している
最も直接的な根拠として、作者の猪ノ谷言葉さんがX(旧Twitter)上で打ち切りを明確に否定しています。「ランウェイで笑って打ち切りなの?初耳なんですけど!!」と冗談を交えつつ、打ち切りではないことを公言しました。
さらに、最終巻である22巻の巻末には完結記念インタビューが収録されています。打ち切り作品の場合、このような特別企画が最終巻に収録されることは通常ありません。出版社側も計画的な完結として扱っていたことがわかります。
コミックナタリーでも「猪ノ谷言葉の完結記念インタビューも収録」と報道されており、メディアも打ち切りではなく完結として扱っています。
累計発行部数550万部を突破した人気作品
『ランウェイで笑って』のシリーズ累計発行部数は550万部を突破しています(2023年1月時点)。連載中の2020年時点で280万部、完結時の2021年には400万部に達しており、最終巻まで部数を伸ばし続けていました。
累計550万部という数字は、打ち切り作品では到底考えられない実績です。週刊少年マガジンの連載作品の中でも上位に位置する売上であり、商業的に失敗して終了させられた作品ではないことがデータから読み取れます。
アニメ化も実現しており(2020年1月〜3月放送)、メディアミックス展開が行われるほどの人気を維持していた作品です。
全22巻・194話での完結は適正なボリューム
『ランウェイで笑って』は全194話・22巻で完結しました。週刊少年マガジンでは、10巻以下で打ち切りとなる作品も少なくない中で、22巻という巻数は十分な連載期間を確保できたことを示しています。
物語の軸である「千雪のパリコレ出場」と「育人のデザイナーとしての成長」という2つの目標は、最終話で決着しています。最終話(194話)では、育人が作った服を着た千雪がランウェイで輝くシーンで幕を閉じており、物語としての着地点は明確に用意されていました。
駆け足と感じた読者がいたことは事実ですが、それは「打ち切り」とは別の問題です。作者が描きたかったゴールにたどり着いた上での完結であり、途中で打ち切られた作品とは性質が異なります。
『ランウェイで笑って』の作者の現在
作者の猪ノ谷言葉さんは、『ランウェイで笑って』完結後も精力的に活動を続けています。
猪ノ谷言葉さんの現在の活動
猪ノ谷言葉さんは2024年10月から、『学園アイドルマスター GOLD RUSH』の脚本・構成を担当しています。この作品は週刊少年チャンピオン(秋田書店)で連載中のコミカライズ作品で、作画は沖乃ゆうさん、原作はバンダイナムコエンターテインメントです。
人気ゲーム「学園アイドルマスター」の漫画版という大型タイトルに起用されていることからも、猪ノ谷言葉さんが業界で高く評価されているストーリーテラーであることがわかります。2026年3月時点で既刊5巻が発売されており、連載は順調に続いています。
『ランウェイで笑って』では作画・ストーリーの両方を手がけていましたが、『学園アイドルマスター GOLD RUSH』では脚本・構成に特化しており、活動の幅を広げている状況です。
『ランウェイで笑って』のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ『ランウェイで笑って』は2020年1月から3月まで、毎日放送・TBS「アニメイズム」枠で全12話が放送されました。
アニメの範囲と原作の続き
アニメ第1期は原作コミックスの1巻〜9巻(73話付近)までの内容をカバーしています。全22巻の物語のうち約4割がアニメ化された計算です。
アニメの続きを読みたい場合は、原作10巻から読み進めるとスムーズにつながります。アニメでカットされたエピソードもあるため、1巻から通して読むとより深く楽しめるでしょう。
なお、アニメ第2期の制作は発表されていません。Blu-ray/DVDの売上が127枚と低迷したことが主な要因とみられています。ただし、20以上の動画配信サービスで配信されており、配信での視聴は可能です。
『ランウェイで笑って』を読むなら電子書籍がお得
『ランウェイで笑って』は全22巻で完結しているため、今からまとめて読むのに適しています。
全巻購入の目安
単行本は1冊あたり約500円前後で、全22巻を揃えると約11,000円程度が目安です。電子書籍ストアではまとめ買いクーポンやポイント還元を利用できる場合があり、紙の単行本より手頃に揃えられることが多いです。
ファッションという題材を活かした繊細な作画が特徴の作品なので、大きな画面で読める電子書籍との相性がよいでしょう。

