『最強陰陽師の異世界転生記』は打ち切りではなく、小説・漫画ともに現在も刊行が続いています。「小説家になろう」版の更新停止や書籍版レーベルの変更が重なり、打ち切りと誤解されました。この記事では、打ち切り説が広まった3つの理由と、作品の最新状況を詳しく解説します。
| 作品名 | 最強陰陽師の異世界転生記 〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜 |
|---|---|
| 作者 | 小鈴危一(原作)/ オカザキトシノリ(漫画)/ 柚希きひろ(キャラクター原案) |
| 連載誌 / 掲載先 | 小説家になろう(Web版)/ モンスター文庫・がうがうモンスター(双葉社) |
| 連載期間 | 2018年12月〜連載中 |
| 巻数 | 小説:既刊8巻 / 漫画:既刊11巻 |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
最強陰陽師の異世界転生記が打ち切りと言われた理由
『最強陰陽師の異世界転生記』は打ち切りになっていませんが、ネット上では「最強陰陽師の異世界転生記打ち切り」というキーワードで検索する人が多く、打ち切り説がたびたび話題になっています。その原因は主に3つあり、いずれもWeb版・書籍版・アニメ版と複数の媒体で展開されていることから生じた誤解です。
理由1:「小説家になろう」版の更新が長期間停止した
打ち切り説が広まった最大の原因は、Web版(小説家になろう)の更新停止です。本作は2018年12月26日に「小説家になろう」で連載を開始し、平安時代最強の陰陽師が異世界に転生するという設定が人気を集めました。第7回ネット小説大賞を受賞して書籍化が決まり、メディアミックス展開も広がっていた作品です。
しかし、2022年11月頃からWeb版の更新が止まり、「小説家になろう」のシステム上で「2ヶ月以上更新がない」という警告表示が出るようになりました。この警告を見た読者の間で「打ち切りになったのでは」という噂が広がったのです。
更新が止まった背景には、2023年1月からのTVアニメ放送に向けた準備や、書籍版の刊行に作者が注力していたことがあると考えられます。アニメ化に伴う監修作業やメディア対応など、Web連載以外の業務が増えた可能性も高いです。
Web小説の連載が止まること自体は、書籍化されたなろう作品では珍しくありません。「転生したらスライムだった件」「無職転生」など人気作品でも、書籍版に注力するためにWeb版の更新頻度が落ちた例は数多くあります。
とはいえ、「小説家になろう」で作品を追っていた読者にとって、長期間にわたって新しいエピソードが投稿されない状態は不安材料です。更新停止の理由が公式にアナウンスされなかったことも相まって、打ち切り説を後押しする形になりました。
理由2:書籍版レーベルの変更で「打ち切り」と誤解された
もう一つの大きな要因が、書籍版のレーベル変更です。本作の小説版はもともと双葉社の「Mノベルス」レーベルから刊行されていましたが、5巻以降にモンスター文庫へ移行し、1巻から新装版として刊行し直す形になりました。
この移行により、旧レーベル(Mノベルス)版の刊行がストップしました。書店やAmazonで旧版の新刊が出なくなったため、「シリーズが打ち切りになった」と誤解する読者が続出したのです。
Mノベルスは四六判のソフトカバー、モンスター文庫は文庫判と判型も異なるため、旧版を買い揃えていた読者にとっては「自分が追っていたシリーズが消えた」ように映ったかもしれません。実際には出版社も作品も同じ双葉社で、レーベルを変更して刊行を継続しているだけです。
しかし、レーベル変更の経緯を知らなければ「旧版が突然止まった=打ち切り」と受け取るのも無理はないでしょう。なろう系ライトノベルではレーベル移籍や新装版の刊行は時折見られることですが、告知が不十分だと読者の混乱を招きやすい事例です。
理由3:アニメが1クールで終了し2期が発表されていない
2023年1月から3月にかけてTVアニメが全13話で放送されましたが、その後アニメ2期の発表がないことも打ち切り説を加速させました。放送終了から2年以上経過しても公式からの続編アナウンスはありません。
アニメ版は小説3巻分の内容を1クール13話に収めており、最終話「新たなる旅立ち」は原作の途中で区切られた形で終わっています。物語が完結したわけではなく、続きが気になる終わり方だったため、「アニメが打ち切られた」という印象を持った視聴者もいました。
BD/DVDの売上が振るわなかったことも不安材料として挙げられています。近年はディスク売上だけで続編が決まる時代ではありませんが、配信の人気度を含めてもアニメ2期のハードルが高い状況であることは否定できません。
さらに、アニメの公式サイトやSNSの更新が止まったことで「公式ホームページが見つからない」「2期はもうないのか」という声がSNS上で見られるようになりました。公式の沈黙が続くほど、打ち切り説に信憑性があるように感じてしまう読者も多かったようです。
ただし、1クールで放送を終えること自体はアニメ業界では一般的であり、アニメ2期の有無と原作の打ち切りは直接関係ありません。原作ストックも十分にあるため、アニメが続かないからといって作品全体が打ち切りになったわけではないのです。
最強陰陽師の異世界転生記が打ち切りではない根拠
打ち切り説が広まる一方で、作品としての展開は止まっていません。小説・漫画・アニメの各媒体の状況を整理すると、打ち切りには該当しないことがわかります。まずは各媒体の現状を一覧表で確認しましょう。
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| Web小説(なろう版) | 全238話掲載(更新停止中) |
| 小説(モンスター文庫) | 既刊8巻(2025年1月刊行) |
| 漫画(がうがうモンスター) | 既刊11巻・連載継続中 |
| アニメ | 1期全13話放送済(2023年1月〜3月) |
文庫版(モンスター文庫)の刊行が継続している
小説の文庫版は2025年1月30日に第8巻が発売されており、刊行は継続中です。レーベル移行後も着実に新刊が出ていることが、打ち切りではない最も明確な証拠といえます。
モンスター文庫に移行した後も、おおよそ半年〜1年程度の間隔で新刊が出ています。ラノベの刊行ペースとしては標準的であり、出版社が刊行を続ける意思を持っていることがわかります。
Web版の更新が止まっていても、書籍版で書き下ろしを含む形で刊行が続くケースは、なろう発のライトノベルではよくあるパターンです。作品が打ち切られているのであれば、新刊が出続けることはありません。
漫画版も連載・刊行が継続中
オカザキトシノリによるコミカライズ版は、双葉社のWebコミック配信サイト「がうがうモンスター」にて連載が続いています。単行本は既刊11巻まで刊行されており、2020年の連載開始から5年以上にわたって継続しています。
漫画版は小説版とは別のペースで進んでおり、こちらも安定して新刊が出続けています。おおよそ4〜6ヶ月ごとに新刊が発売されるペースが維持されており、コミカライズが継続していること自体が、シリーズとして打ち切られていない証拠です。
一般的に、原作が打ち切りになった場合はコミカライズも連動して終了します。漫画版が11巻という巻数まで刊行を続けている点は、シリーズ全体が商業的に成立していることの証明です。
シリーズ累計135万部を突破している
本作はシリーズ累計発行部数が135万部を突破しています(2025年1月時点)。なろう発のライトノベルは数多くありますが、100万部を超える作品は全体の中でも一握りです。この数字は出版社にとって打ち切る理由がない水準といえます。
さらに、第7回ネット小説大賞を受賞した実績があり、TVアニメ化も実現しています。アニメ放送をきっかけに原作の売上が伸びたことで、シリーズ全体の商業価値はむしろ高まりました。これだけのメディアミックス展開を行った作品が、出版社の判断で打ち切られるとは考えにくいでしょう。
加えて、dアニメストアやU-NEXTなどの動画配信サービスでもアニメ版が配信されており、ストリーミングでの視聴者層も一定数確保しています。ディスク売上だけでは見えにくい人気が、配信プラットフォーム上には存在しているのです。
Web版の更新が止まっていることと、作品が「打ち切り」であることは別の問題です。書籍化された作品の多くはWeb版の更新が不定期になるため、Web版だけを見て打ち切りと判断するのは早計です。
最強陰陽師の異世界転生記の作者の現在
原作者の小鈴危一は、現在も「最強陰陽師の異世界転生記」シリーズを主軸に活動しています。引退や活動休止といった情報は確認されていません。
小鈴危一の活動状況
小鈴危一は「小説家になろう」のマイページで本作の連載を公開しており、全238話が掲載されています。Web版の更新は止まっているものの、書籍版の刊行は続いているため、執筆活動自体は継続しているとみられます。
なろう作家の中には、書籍化が進むとWeb版の更新を停止し、書籍版に注力するケースが少なくありません。書籍版では書き下ろしエピソードの追加や内容の改稿が行われることが多く、Web版と並行して進めるのは作業量の面で難しいのが実情です。小鈴危一もこのパターンに該当する可能性が高いです。
X(旧Twitter)でもアカウント(@kosuzukiiti)を持っており、作品に関する情報発信を行っています。本作の書籍版が継続的に刊行されている以上、執筆活動は続いていると判断できるでしょう。
漫画版の作画担当・オカザキトシノリの活動
コミカライズを担当するオカザキトシノリは、双葉社の「がうがうモンスター」にて本作の漫画連載を続けています。漫画版は11巻まで順調に刊行されており、作画のクオリティが安定していると読者から評価されています。
キャラクター原案は柚希きひろが担当しており、小説版の挿絵も手がけています。原作・作画・キャラクター原案の三者体制でシリーズが動いていることも、打ち切りではないことの傍証です。
最強陰陽師の異世界転生記のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ『最強陰陽師の異世界転生記』は2023年1月から3月にかけて全13話が放送されました。AT-Xほか各局で放送され、制作はスタジオブラン×サテライトが担当しています。
アニメは小説3巻分の内容をカバー
アニメ1期は原作小説の1巻〜3巻の内容を映像化しています。アニメの続きを読みたい場合は、小説版の4巻から読み始めるのがおすすめです。
アニメ最終話(第13話)では、主人公セイカが陰陽師としての力を解放する場面で物語に区切りがつけられています。アニメはここまでの範囲を丁寧に描いており、区切りとしてはまとまっていますが、物語の本筋はまだまだ続きがあります。
原作はその先も大きく展開が広がっていくため、アニメで気になった方はぜひ原作の続きを読んでみてください。小説版と漫画版では描写の濃さが異なるので、好みに合った媒体を選ぶとよいでしょう。
漫画版で続きを追う場合も、アニメの最終話に対応するエピソード以降から読み進めることができます。漫画版は小説版をベースにしつつも独自の演出が加えられているため、アニメとは異なる楽しみ方ができます。
最強陰陽師の異世界転生記を読むなら電子書籍がお得
本作は小説版と漫画版の両方が電子書籍で配信されています。小説版は既刊8巻、漫画版は既刊11巻あるため、まとめ買いする場合は電子書籍ストアのクーポンやキャンペーンを利用するのが経済的です。
漫画版は1巻あたり600〜700円程度で、全11巻を揃えると7,000円前後になります。電子書籍ストアの初回クーポンを活用すればかなりお得にまとめ買いできるため、これから読み始める方は電子書籍がおすすめです。
小説版はモンスター文庫(文庫判)で1巻あたり700円台と手頃な価格設定です。アニメの続きから読みたい場合は4巻からの購入で済むため、全巻揃えなくても物語の続きを楽しめます。
なお、旧版のMノベルスと新装版のモンスター文庫では一部内容が異なる場合があります。これから新しく読み始める場合は、最新のモンスター文庫版を購入するのがよいでしょう。電子書籍であれば在庫切れの心配もなく、いつでも全巻揃えることができます。

