『聖闘士星矢』の最終回は、週刊少年ジャンプ本誌で物語の途中で唐突に終了したことから「ひどい」「打ち切りでは?」と多くの読者に衝撃を与えました。さらに続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』の最終回も伏線未回収のまま終わったことで、再び批判が集まっています。この記事では、聖闘士星矢の最終回がひどいと言われる理由、打ち切りの真相、そして作者・車田正美の死亡説について詳しく解説します。
| 作品名 | 聖闘士星矢(セイントセイヤ) |
|---|---|
| 作者 | 車田正美 |
| 連載誌 / 放送局 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
| 連載期間 | 1986年1・2合併号〜1990年49号 |
| 巻数 | 全28巻 |
| 打ち切り判定 | 🟡 打ち切り疑惑あり |
聖闘士星矢の最終回がひどいと言われる理由
聖闘士星矢の「最終回がひどい」という声は、原作漫画のジャンプ本誌での終わり方に対する不満と、2024年に完結した続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』の最終回への批判の、大きく2つに分かれます。
理由1:ジャンプ本誌で物語の途中で唐突に終了した
聖闘士星矢がひどいと言われる最大の原因は、週刊少年ジャンプ本誌での最終回があまりにも唐突だったことです。冥王ハーデス編の最終決戦のさなか、主人公・星矢がハーデスに向かってペガサス彗星拳を放った場面で、物語はそのまま終了しました。
決着がつかないまま連載が終わるという異例の幕引きに、当時のジャンプ読者は大きな衝撃を受けました。最終ページには次号予告もなく、物語がどう決着したのかまったく分からない状態でした。
1980年代の週刊少年ジャンプを代表する看板作品の一つだっただけに、この終わり方は「あまりに雑すぎる」「看板作品の最終回とは思えない」と、長年にわたって語り継がれる結末になりました。
当時のジャンプにはドラゴンボールやスラムダンクといった大型連載が次々と始まっており、掲載枠の問題もあったと言われています。ハーデス編はストーリーが白熱して予定の号数に収まりきらなかったとされ、結果的にジャンプ本誌では中途半端な形で終わることになりました。
理由2:Vジャンプでの完結編に多くの読者が気づかなかった
実は聖闘士星矢には「本当の最終回」が存在します。ジャンプ本誌での連載終了後、1990年に創刊された『Vジャンプ』(当時は『ブイジャンプ』)にて完結編が掲載されました。この完結編では、ハーデスとの戦いの決着がきちんと描かれています。
しかし問題は、ジャンプ本誌の最終回にVジャンプでの完結編の告知が一切なかったことです。当時の読者の多くは、聖闘士星矢がペガサス彗星拳を放った場面で「終わった」と認識しており、完結編の存在を知らないまま過ごした人が少なくありませんでした。
単行本(コミックス)では完結編のエピソードも収録されているため、単行本派の読者は完結まで読むことができました。しかしジャンプ本誌のみで読んでいた読者にとっては「打ち切りで終わった作品」という印象が強く残り、これが「最終回がひどい」という評価につながっています。
このように、本誌派と単行本派で「最終回」が異なるという珍しい状況が、聖闘士星矢の評価を複雑にしている要因の一つです。
理由3:続編『NEXT DIMENSION 冥王神話』の最終回も不評だった
2024年、車田正美が自ら描く正統続編『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』が週刊少年チャンピオン2024年31号で完結しました。2006年から18年にわたって連載された作品でしたが、その最終回にも批判が集まりました。
最終回では、女神アテナが人間になり、登場人物たちの記憶が消されるという結末が描かれました。この展開は、過去の劇場版『天界編 序奏〜overture〜』と同様のオチだったことから、「やっつけ感がひどい」「同じ結末を見せられても」という声が上がりました。
さらに、主人公の星矢が太陽神アポロンに対して戦うことなく屈するような描写があったことも、ファンの不満を招きました。長年のファンからは「星矢らしくない」「情けない」と批判されています。
18年間広げてきた伏線が十分に回収されないまま終わったことも大きな不満点です。連載中に長期の休載が何度もあり、物語の展開が遅れていたことも影響して、最終回は駆け足の印象が否めないものでした。
聖闘士星矢は打ち切りだったのか?
聖闘士星矢の「打ち切り」については、原作漫画とその続編で事情が異なります。結論としては、完全な打ち切りとは言い切れないものの、ジャンプ本誌では打ち切りに近い終わり方だったと考えられます。
ジャンプ本誌での連載終了の経緯
聖闘士星矢は1986年の連載開始から大ヒットし、1980年代後半のジャンプを代表する作品でした。しかし、ハーデス編に入った1990年頃には読者人気に陰りが見え始めていたと言われています。
加えて、アニメ版の終了も影響しました。1986年から1989年まで放送されたテレビアニメ(全114話)は、関連玩具の販売不振を理由に海皇ポセイドン編で放送が終了。アニメの打ち切りにより原作漫画への注目度も下がったとされています。
ハーデス編は物語が盛り上がりを見せていたものの、予定していた号数に収まりきらなかったことで、ジャンプ本誌では途中で連載が終了しました。完結編はVジャンプで描かれたため、物語自体は完結していますが、ジャンプ本誌の読者にとっては実質的な打ち切りだったと言えるでしょう。
駆け足展開だったか
ジャンプ本誌での最終回は明らかに駆け足でした。冥王ハーデスとの最終決戦が始まったばかりの段階で連載が終了しており、本来ジャンプで描かれるはずだった展開がVジャンプに移されたことは間違いありません。
一方、Vジャンプでの完結編や単行本に収録された最終話では、ハーデスとの決着が描かれ、物語としての区切りはつけられています。ただし、その後の天界編(オリンポスの神々との戦い)は劇場版で一部描かれたのみで、原作漫画では描かれませんでした。
こうした経緯から、「急に打ち切られた」とまでは言えないが、当初の構想通りに描き切れたわけでもないというのが実情です。
累計発行部数から見る作品の評価
聖闘士星矢のシリーズ累計発行部数は、全世界で5,000万部を突破しています(2022年時点)。日本の漫画作品の中でもトップクラスの数字であり、連載終了から30年以上経った今でもシリーズ展開が続いています。
2025年には生誕40周年を迎え、月刊チャンピオンRED 2026年2月号では車田正美の描き下ろしが掲載されるなど、今なお記念企画が展開されています。打ち切りの経緯こそあったものの、作品としての評価は非常に高く、世界的な人気を誇る作品であることは間違いありません。
最終回の終わり方に問題があったとはいえ、聖闘士星矢という作品自体が否定されているわけではなく、むしろ作品への愛着が強いからこそ最終回への不満が大きいという側面があります。
聖闘士星矢の作者が死亡したと言われる理由
「聖闘士星矢 作者 死亡」という検索が多く見られますが、作者の車田正美は存命であり、死亡説はデマです。
車田正美の死亡説はデマ
車田正美は1953年12月6日生まれで、2026年3月現在72歳です。死亡した事実は一切なく、現在も漫画家として活動を続けています。
死亡説が広まった背景には、車田正美が表舞台にあまり出ないことや、NEXT DIMENSION連載中に長期の休載が繰り返されたことがあると考えられます。連載が数か月〜年単位で止まることもあり、「もしかして体調が悪いのでは」「亡くなったのでは」と心配する声がネット上で広がりました。
また、同世代の漫画家が病気や死去の報道を受けることが増えたことも、死亡説に拍車をかけた可能性があります。しかし、これらはすべて根拠のないデマです。
車田正美の高齢と長期休載が誤解を招いた
NEXT DIMENSIONは2006年の連載開始から2024年の完結まで18年間にわたりましたが、その間に何度も長期休載がありました。不定期連載という形式だったこともあり、新しいエピソードが掲載されない期間が長く続くことがありました。
車田正美が70代に入ったことで、「高齢のため描けなくなったのでは」という憶測も広がりました。しかし実際には、2024年にNEXT DIMENSIONを完結させ、2025年には聖闘士星矢40周年の描き下ろしも手がけています。
さらに、車田正美のオフィシャルサイト「生々流転」では2026年2月に「大いなる新作始動」が告知されており、現在も精力的に活動していることが確認できます。
聖闘士星矢の作者の現在
車田正美は聖闘士星矢の完結後も、漫画界の第一線で活動を続けています。
車田正美の現在の活動
2024年にNEXT DIMENSIONを完結させた後も、車田正美は複数のプロジェクトに関わっています。2025年12月発売の月刊チャンピオンRED 2026年2月号では、聖闘士星矢40周年を記念した描き下ろしが掲載されました。
また、オフィシャルサイトでは2026年2月に「大いなる新作始動」と告知されており、新たな連載作品の準備が進んでいるとみられます。70代を迎えてもなお、創作意欲が衰えていないことがうかがえます。
聖闘士星矢関連作品の展開
聖闘士星矢のシリーズは、車田正美本人の作品以外にも多くのスピンオフが展開されています。2026年時点で連載中または刊行中の関連作品には以下のようなものがあります。
『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 番外編』『聖闘士星矢 セインティア翔 memories』『聖闘士星矢 EPISODE.G レクイエム』『聖闘士星矢 冥王異伝 ダークウィング』『聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』など、多数の作品が複数の雑誌で展開されています。
原作者・車田正美の作品が完結しても、聖闘士星矢というシリーズは今なお新しい物語が生まれ続けている状況です。
NEXT DIMENSION 冥王神話の打ち切り事情
「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 打ち切り」で検索する人も多いため、この続編の終了経緯についても解説します。
18年の連載に幕
NEXT DIMENSIONは2006年に週刊少年チャンピオンで連載を開始し、2024年31号で完結しました。全16巻、連載期間は18年に及びます。
ただし、この18年間のうち実際に連載されていた期間はそれほど長くありません。不定期連載だったため、掲載されていない期間のほうが長かったとも言えます。休載と再開を繰り返しながら少しずつ物語が進む形式でした。
完結の理由について公式な発表はありませんが、作者の車田正美が70歳を超えていたこと、物語が当初の構想から大幅に長期化していたことから、区切りをつける判断がなされたとみられています。
最終回への評価
NEXT DIMENSIONの最終回に対しては、厳しい意見が多く見られます。最も多い批判は、過去の劇場版『天界編 序奏〜overture〜』と同じ結末だったことです。劇場版で描かれた天界編は興行的に振るわず続編が制作されなかった経緯があり、その同じ結末で締められたことに落胆したファンが多くいました。
「この続きが見られないと分かっているのに、同じ結末を見せられても」「風呂敷を広げるだけ広げて畳みきれなかった」という声がネット上では多く見られます。
ただし、編集部や作者から「打ち切り」という公式発表はありません。あくまで完結として発表されており、最終16巻も2024年11月に予定通り発売されています。読者の印象としては打ち切りに近いものの、形式上は完結作品という位置づけです。
聖闘士星矢のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
聖闘士星矢はアニメから入ったファンも多い作品です。アニメと原作の対応関係を整理します。
テレビアニメの放送範囲
テレビアニメ『聖闘士星矢』は1986年10月から1989年4月まで放送され、全114話です。原作の銀河戦争編〜海皇ポセイドン編までがアニメ化されました。
なお、アニメオリジナルエピソードとして「黄金聖衣争奪編」(十二宮編の前)と「北欧アスガルド編」(十二宮編と海皇ポセイドン編の間)が追加されています。これらは原作にはないアニメ独自の物語です。
冥王ハーデス編のOVA化
テレビアニメで描かれなかった冥王ハーデス編は、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として後に映像化されました。「聖域編」「冥界編 前章・後章」「エリシオン編」に分かれており、原作のハーデス編を完全にアニメ化しています。
テレビアニメの続きを原作で読みたい場合は、単行本19巻のハーデス編冒頭から読み始めるのがおすすめです。原作全28巻のうち、19巻〜28巻がハーデス編に相当します。
聖闘士星矢を読むなら電子書籍がお得
聖闘士星矢の原作漫画は全28巻で完結しています。完全版(全22巻)や文庫版(全15巻)も刊行されており、自分に合った版を選ぶことができます。
電子書籍であれば全巻まとめて購入でき、場所を取らずにいつでも読み返せるのが大きなメリットです。続編のNEXT DIMENSION(全16巻)もあわせて読むと、聖闘士星矢の物語をより深く楽しめるでしょう。

