シェフは名探偵は打ち切り?全9話の理由と続編の可能性を解説

『シェフは名探偵』は打ち切りではなく、当初の予定通り全9話で完結したドラマです。全9話という話数やシーズン2が制作されていないことから打ち切りを疑う声がありますが、放送枠の通常話数を考えれば妥当な構成でした。この記事では、打ち切りと言われた理由や、続編・シーズン2の可能性について詳しく解説します。

作品名 シェフは名探偵
原作 近藤史恵「ビストロ・パ・マル」シリーズ(東京創元社)
放送局 テレビ東京(ドラマプレミア23枠)
放送期間 2021年5月31日〜2021年8月2日
話数 全9話
主演 西島秀俊
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

シェフは名探偵が打ち切りと言われた理由

『シェフは名探偵』が打ち切りだと噂された背景には、いくつかの誤解があります。ここでは、打ち切り説が広まった主な理由を3つ解説します。

理由1:全9話という話数の少なさ

打ち切り説が広まった最大の原因は、全9話という話数です。一般的な連続ドラマは全10〜12話で放送されることが多く、それと比べると少なく見えるため「途中で打ち切られたのでは?」と感じた視聴者がいました。

しかし、『シェフは名探偵』が放送されたテレビ東京の「ドラマプレミア23」枠は、もともと全7〜8話で構成される作品が多い深夜ドラマ枠です。同枠の過去作品と比較すると、全9話はむしろ最も多い話数にあたります。

つまり全9話は「短い」のではなく、放送枠としては標準的、あるいはやや長めの構成だったと言えます。ゴールデンタイムの連続ドラマと単純に比較したことで、打ち切りだという誤解が生まれたと考えられます。

理由2:深夜枠ゆえの低い認知度

『シェフは名探偵』は毎週月曜23時06分からの放送でした。深夜帯のドラマは視聴率データが公表されないケースも多く、本作も世帯視聴率の公式発表は限定的でした。

深夜枠という特性上、リアルタイム視聴者数は決して多くありません。そのため「あまり話題にならなかった=打ち切りになったのでは」という印象を持った人がいたようです。

ただし本作は、2021年7月度のギャラクシー賞月間賞を受賞するなど、業界内での評価は高い作品でした。視聴率の数字だけでは測れない支持を集めていたことがわかります。

また、配信プラットフォームのParaviでは、スピンオフ作品『ソムリエは迷探偵』が独占配信されるなど、配信面でも展開が行われていました。打ち切りになった作品がスピンオフを制作されることは通常ありません。

理由3:シーズン2が制作されていない

最終回放送後、SNS上では「シェフは名探偵ロスがつらい」「シリーズ化してほしい」といった続編を望む声が多数上がりました。にもかかわらずシーズン2が制作されていないことが、「打ち切られたからでは」という憶測を呼んでいます。

しかし、シーズン2が制作されていない理由としては、原作ストックの問題が考えられます。ドラマでは1話につき原作の短編を2話分消化する構成で、全9話で計18編分のエピソードを使用しました。

原作の「ビストロ・パ・マル」シリーズは当時3巻(『タルト・タタンの夢』『ヴァン・ショーをあなたに』『マカロンはマカロン』)で、収録短編数を考えるとドラマ化できるエピソードの大半を使い切った状態でした。

なお、2024年には原作シリーズ第4弾『間の悪いスフレ』が刊行されており、原作ストックが回復しつつあります。シーズン2が実現していないのは、打ち切りではなく制作上の事情によるものと考えるのが自然です。

シェフは名探偵が打ち切りではない根拠

打ち切り説は誤解に基づくものですが、ではなぜ打ち切りではないと言い切れるのでしょうか。ここでは客観的な根拠を3つ紹介します。

放送枠の標準話数を上回っている

前述の通り、「ドラマプレミア23」枠の作品は全7〜8話が標準です。全9話で放送された『シェフは名探偵』は、同枠の中でも最も多い話数で放送された作品のひとつです。

打ち切りであれば話数が減るはずですが、本作はむしろ枠の平均を上回っています。この事実だけでも、打ち切りではなかったことは明らかです。

ギャラクシー賞受賞と高い作品評価

『シェフは名探偵』は2021年7月度のギャラクシー賞月間賞を受賞しています。ギャラクシー賞はNPO法人放送批評懇談会が主催する権威ある賞で、質の高いテレビ番組に贈られるものです。

視聴率だけでは評価しきれない作品の質を、専門家が認めた形です。打ち切り作品がこのような賞を受賞することは考えにくいでしょう。

また、最終回放送後にMANTANWEBが報じた記事によれば、ファンからは「続編希望」の声が続々と寄せられていました。視聴者満足度の高さがうかがえます。

スピンオフ作品の制作

本作の放送に合わせて、動画配信サービスParaviではスピンオフ作品『ソムリエは迷探偵』が独占配信されました。石井杏奈演じるソムリエ・金子ゆきが主人公のスピンオフです。

打ち切りが決まっている作品に対して、別途スピンオフを制作・配信することは通常ありません。スピンオフが企画されたこと自体が、本作が局側から高く評価されていた証拠と言えます。

原作者・近藤史恵の現在

『シェフは名探偵』の原作「ビストロ・パ・マル」シリーズの作者である近藤史恵さんは、現在も精力的に執筆活動を続けています。

近藤史恵の最新作・執筆活動

近藤史恵さんは大阪府出身の小説家で、ミステリーを中心に幅広いジャンルの作品を発表し続けています。2024年には「ビストロ・パ・マル」シリーズの第4弾となる『間の悪いスフレ』(東京創元社)を刊行しました。

さらに2025年1月には『風待荘へようこそ』(KADOKAWA)を出版しています。同年には旅をテーマにした短編集も刊行予定とされており、コンスタントに新作を発表しています。

「ビストロ・パ・マル」シリーズに新刊が出たことで、ドラマのシーズン2に必要な原作エピソードが増えた状態です。続編が制作される可能性はゼロではないと言えるでしょう。

原作小説「ビストロ・パ・マル」シリーズとドラマの対応

ドラマ『シェフは名探偵』をきっかけに原作を読みたいという方に向けて、原作シリーズの構成を整理します。

原作シリーズの読む順番

原作「ビストロ・パ・マル」シリーズは、近藤史恵さんが東京創元社から刊行している短編ミステリーシリーズです。各巻に独立した短編が収録されており、以下の順番で刊行されています。

タイトル 備考
1 タルト・タタンの夢 シリーズ第1弾
2 ヴァン・ショーをあなたに シリーズ第2弾
3 マカロンはマカロン シリーズ第3弾
4 間の悪いスフレ 2024年刊行・最新刊

ドラマでは第1巻〜第3巻のエピソードをもとに、1話につき2つの短編を組み合わせる構成で全9話が制作されました。各短編は1話完結の形式なので、どの巻から読んでも楽しめます。

ドラマでは描かれなかった原作エピソードや、2024年刊行の第4巻『間の悪いスフレ』にはコロナ禍のビストロ・パ・マルが描かれており、ドラマとはまた違った味わいがあります。

「シェフは名探偵」は全9話という話数やシーズン2未制作から打ち切りと誤解されやすい作品ですが、放送枠の最多話数で完走し、ギャラクシー賞も受賞した高評価作品です。2024年に原作新刊が刊行されたことで続編の可能性も広がっており、打ち切りとは無縁の完結作品と言えます。


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