バスケ漫画『switch』は、残念ながら打ち切りで連載が終了した作品です。インターハイ東京都予選までしか描かれず、全国大会が丸ごとカットされた駆け足の最終回が、その根拠として挙げられます。この記事では、switchが打ち切りになった理由やファンの反応、作者・波切敦先生の現在の活動について詳しく解説します。
| 作品名 | switch(スイッチ) |
|---|---|
| 作者 | 波切敦 |
| 連載誌 / 放送局 | 週刊少年サンデー(小学館) |
| 連載期間 | 2018年20号〜2021年24号 |
| 巻数 | 全15巻 |
| 打ち切り判定 | 🔴 打ち切り確定 |
switch(バスケ漫画)が打ち切りになった理由
『switch』は双子の兄弟・橘陸玖と橘雷夢がバスケットボールで世界一を目指す物語です。『ハイキュー!!』の古舘春一先生からも絶賛された作品でしたが、約3年の連載で終了しました。
理由1:最終回が駆け足すぎる展開だった
switchの打ち切りを最も裏付けるのが、最終回の展開です。物語はインターハイ東京都予選の途中で実質的に終了し、全国大会(インターハイ本戦)はまったく描かれませんでした。
最終話ではインターハイ予選から突然2年半もの時間が飛び、登場人物たちのその後がダイジェスト的に語られる構成でした。バスケ漫画にとって全国大会は物語の最大の見せ場であり、これをカットせざるを得なかったことは、連載終了が作者の意思ではなく編集部の判断だったことを強く示唆しています。
さらに、最終3巻(13巻・14巻・15巻)が2021年7月16日に同時発売されたことも、打ち切り作品に見られる典型的なパターンです。通常であれば1巻ずつ間隔を空けて発売されるため、3巻同時発売は連載終了に合わせた処理的な出版だったと考えられます。
理由2:週刊少年サンデーの「ベテラン優遇」の構造
switchの打ち切りには、週刊少年サンデー特有の連載事情が関係しているとされています。サンデーでは週刊少年ジャンプのようなアンケート至上主義ではなく、単行本の売上や編集部の判断が連載継続に大きく影響すると言われています。
サンデーには長年にわたり「ベテラン忖度プロテクト」と呼ばれる傾向が指摘されてきました。過去に実績のあるベテラン作家の作品はなかなか打ち切りにならず、枠が埋まっている状態が続きやすいというものです。
switchは波切敦先生にとって初の連載作品であり、新人作家という立場は不利に働いた可能性があります。Yahoo!知恵袋などでも「他の漫画が強すぎて切れないので、消去法でswitchが打ち切られた」という見方が多く挙げられていました。
理由3:単行本売上が連載継続ラインに届かなかった
switchの累計発行部数は約70万部とされています。全15巻で70万部は1巻あたり約4.7万部の計算になり、決して少ない数字ではありません。しかし、週刊少年サンデーで連載を続けるには、限られた枠を勝ち取るだけの売上が求められます。
同時期のサンデー連載作品には『名探偵コナン』『MAO』『葬送のフリーレン』など強力なタイトルが並んでおり、これらと枠を争う中で売上面の優先度が下がってしまった可能性があります。
作者の波切敦先生は『黒子のバスケ』や『ハイキュー!!』のアシスタント出身であり、画力・ストーリーともに評価は高かったものの、商業的な数字という壁を越えられなかったと見られています。
switchの打ち切りに対するファンの反応
switchの最終回は、ファンの間で大きな波紋を呼びました。打ち切りという結末に対して、惜しむ声と怒りの声の両方が上がっています。
SNSでの評価
最終回が掲載された後、SNS上では「ウィンターカップも放置とか意味不明すぎる」「ラストどんだけ話飛ぶのよ。インターハイ予選で打ち切りは悲しい」といった失望の声が多数寄せられました。全国大会を描かずに終わったことが、ファンにとって最大の不満点でした。
一方で、作品そのものへの評価は高く、「双子の成長物語として最高だった」「バスケシーンの迫力は歴代でもトップクラス」という声も根強くあります。打ち切りへの怒りは、裏を返せばそれだけ作品に愛着を持つ読者が多かった証拠でもあります。
「サンデーがswitchを切ったのは判断ミス」という意見も散見され、打ち切りを決めた編集部への批判も少なくありませんでした。
最終回の評価(駆け足だったか)
最終回の評価は、率直に言って厳しいものが多数を占めます。インターハイ予選の試合を描いた直後に2年半後の世界へ飛ぶという構成は、明らかに本来の構想とは異なる急ぎ足の展開でした。
本来であればインターハイ本戦、さらにはウィンターカップまで描く予定だったと推測されますが、連載打ち切りが決まったことで数話以内に物語をたたむ必要に迫られたと見るのが自然です。
ただし、最終話では主要キャラクターたちのその後が簡潔に描かれており、物語を完全に投げ出した終わり方ではありません。限られた話数の中で、波切先生なりのけじめはつけられていたという評価もあります。
switchの作者・波切敦の現在
switchの打ち切り後、波切敦先生は比較的短期間で次の連載を開始しています。打ち切りからの復帰スピードとしては異例の速さで、編集部からの評価の高さがうかがえます。
波切敦の連載中の作品
波切敦先生は2022年7号から、同じ週刊少年サンデーで『レッドブルー』の連載を開始しています。switchの最終回(2021年24号)からわずか半年ほどでの新連載スタートでした。
『レッドブルー』は総合格闘技(MMA)を題材にした作品で、2026年3月時点で既刊17巻と、switchの全15巻をすでに上回る巻数が刊行されています。switchとはジャンルが異なりますが、スポーツの熱量を描く波切先生の持ち味が存分に発揮された作品です。
2024年12月にはテレビドラマ化も実現しており、switchの打ち切りを経験した波切先生が新たなステージで成功を収めていることがわかります。
関連作品の情報
波切敦先生はswitchが初の連載作品で、それ以前は『黒子のバスケ』(藤巻忠俊先生)や『ハイキュー!!』(古舘春一先生)のアシスタントを務めていました。スポーツ漫画の人気作品のもとで技術を磨いた経歴が、switchやレッドブルーの躍動感あるスポーツ描写につながっています。
なお、switchのアニメ化や実写化といったメディアミックス展開は行われていません。打ち切りで終了した作品のため、今後メディア化される可能性も低いと考えられます。
switchを読むなら電子書籍がお得
switchは全15巻で完結しているため、一気読みに向いている作品です。紙の書籍は在庫が少なくなっている巻もあるため、電子書籍での購入が手軽でおすすめです。
全15巻を購入する場合、1巻あたり約500円前後として合計7,500円程度が目安になります。電子書籍ストアでは初回クーポンやセールが実施されることも多いため、タイミングを見て購入するとお得に読めるかもしれません。打ち切りで終わったとはいえ、バスケ描写の迫力と双子の成長物語は一読の価値があります。
打ち切りで終わったとはいえ、双子の陸玖と雷夢のバスケットボールに賭ける情熱は多くの読者の心に残る作品でした。作者の波切敦先生が次作『レッドブルー』で成功を収めていることからも、switchで培われた表現力の高さがうかがえます。全国大会が描かれなかった悔しさはありますが、それでも読む価値のある熱いスポーツ漫画です。

