テッパチの最終回がひどいと言われる理由!視聴率低迷でも打ち切りではなかった真相

ドラマ『テッパチ!』の最終回は、「恋愛展開が唐突」「結末があっさりしすぎ」といった批判が多く、「ひどい」と評価する声がネット上で目立ちました。

視聴率が初回7.6%から4%台まで落ち込んだことで打ち切りを疑う声もありましたが、結論としては全11話が予定通り放送されており打ち切りではありません。

この記事では、テッパチの最終回がひどいと言われた具体的な理由と、打ち切り説の真相について詳しく解説します。

作品名 テッパチ!
脚本 本田隆朗、関えり香、諸橋隼人
放送局 フジテレビ系(水曜22時枠)
放送期間 2022年7月6日〜9月14日
話数 全11話(第一部:1〜6話/第二部:7〜11話)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(予定通り放送終了)

テッパチの最終回がひどいと言われる理由

『テッパチ!』は企画プロデューサーの栗原美和子氏が構想20年をかけて実現した陸上自衛隊ドラマです。主演の町田啓太さんと佐野勇斗さんが演じるバディの成長物語として放送されましたが、最終回に対しては厳しい声が相次ぎました。

理由1:最終回の唐突なキスシーンに批判が集中

最終回(第11話)で最も物議を醸したのが、主人公・国生宙(町田啓太)と桜間冬美(白石麻衣)によるキスシーンです。桜間がアメリカの陸軍学校への派遣メンバーに選ばれ、出発前に宙のもとへ駆け寄って胸元を引き寄せるという演出でした。

それまでの10話は自衛隊での過酷な訓練と仲間との絆を描く「友情と成長」の物語が軸でした。自衛隊を舞台にしたハードな群像劇を期待して視聴していた層にとって、最終回で突然恋愛が前面に出た展開は違和感が強かったようです。

SNS上では放送当初から「恋愛ネタは不要」「友情に特化してほしい」という声が繰り返し上がっていました。こうした不満が蓄積していた中での最終回のキスシーンだったため、「最後の最後で台無しにした」という批判につながっています。

しかも、キスシーンが女性側(桜間)から男性(宙)の胸元を引き寄せるという形で描かれたことについて、「男からする方が格好いいだろう」「この作品の世界観に合っていない」と演出そのものへの疑問も出ていました。

一方で、「宙と桜間の関係がエモかった」「ラストシーンが美しい」と好意的に受け止める声も一部にはありました。評価が分かれたポイントではありますが、批判の声の方が多く目立っていたのが実情です。

理由2:第二部からの路線変更で視聴者が離れた

『テッパチ!』は全11話を2部構成としており、第1話〜第6話の第一部では自衛官候補生の訓練生活を、第7話以降の第二部では部隊配属後の活動を描くという構成でした。この2部構成自体が視聴者の混乱を招いた面があります。

第6話で第一部が終了した際、「打ち切りで6話で終わり?」と誤解する視聴者もいました。実際には予定通りの構成でしたが、事前の周知が十分でなかったため、途中で終わったような印象を与えてしまったのです。

さらに、第二部では新キャストとして工藤阿須加さんや桐山漣さんらが加わり、第一部で登場していた佐藤寛太さんらのキャラクターは退場しました。第一部のキャラクターに感情移入していた視聴者からは「せっかく好きになったキャラがいなくなった」という不満が生まれています。

最終回でも第一部の同期メンバーが再登場することはなく、「最後くらいはサプライズ出演があると思っていた」という期待が裏切られた形になりました。第一部と第二部で事実上別のドラマになってしまったことが、最終回への不満を増幅させた要因です。

理由3:自衛隊ドラマとしてのリアリティ不足

『テッパチ!』は防衛省が全面協力した作品でしたが、視聴者からは「自衛隊の描写が甘い」という指摘が放送初期から続いていました。「教場」のような緊迫感を期待していた層からは、「国防を担う自衛官になる話なのに緊張感がない」という声が上がっています。

訓練中の隊員たちのスローモーションによるシャワーシーンなど、筋肉を見せるサービスカットが挿入されたことも批判の的になりました。「誰に向けたシーンなのか」「ドラマのトーンと合わない」と、作品の方向性そのものに疑問を投げかける声もありました。

また、主人公がピンチの時に都合よく教官の目に留まる、喧嘩した相手が同じ班に配属される、試験場で話した相手がバディになるなど、偶然の連続が多すぎるという指摘もあります。現実離れしたご都合主義的な展開が積み重なり、リアリティを求める視聴者の期待とかけ離れた作品になっていました。

最終回では土砂災害の人命救助シーンが描かれましたが、ここでも「綺麗すぎる終わり方」「自衛隊の存続意義についてもっと踏み込んだ答えが欲しかった」という声が上がっています。自衛隊をテーマに据えるなら避けては通れない「国防とは何か」という問いに対する答えが最終回でも提示されず、最後まで自衛隊ドラマとしての深みが不足していたという評価につながりました。

ドラマレビューサイト「Filmarks」でも、リアリティの不足やストーリーの浅さを指摘する口コミが目立ちます。防衛省が全面協力している以上、自衛隊の過酷さやシリアスさを期待する視聴者は多かったはずですが、実際の作風はライトな青春群像劇寄りであり、そのギャップが批判の根底にあったといえるでしょう。

理由4:結末があっさりしすぎた

最終回では、馬場良成(佐野勇斗)が退職届を提出するという展開から、土砂災害の現場での救助活動を経て大団円を迎えるという流れでした。人命救助に成功し、宙と馬場のバディとしての絆が確認される形で幕を閉じています。

このラストに対して、「あっさり終わりすぎ」「もっと余韻が欲しかった」という声が多く見られました。特に「何年後の姿を描いてほしかった」「第一部のメンバーとの再会シーンがあると思っていた」など、もう一段踏み込んだエピローグを期待していた視聴者の落胆が目立ちます。

馬場の退職届に関しても、八女純一(白洲迅)から「まだ受理されていない、最後まで信じてやれ」と告げられ、結局馬場は退職を撤回するという流れでしたが、この葛藤の描き方があまりにも短く感じられたという声もあります。退職を決意するまでの心理描写が薄いまま、救助活動での活躍で一気に解決する展開に物足りなさを覚えた視聴者がいたようです。

構想20年をうたった作品の結末としては、視聴者の期待値に対して着地が小さかったという印象は否めません。11話という話数では第一部・第二部の両方を十分に描き切るのが難しく、特に第二部は5話しかなかったため、キャラクターの掘り下げや物語の収束が駆け足になった面があります。

テッパチは打ち切りだったのか?

視聴率の低迷から「テッパチは打ち切りでは?」という声が放送中から上がっていました。ここでは視聴率データと公式の対応から、打ち切りだったのかどうかを検証します。

視聴率は初回から右肩下がりだった

『テッパチ!』の世帯視聴率は、初回こそ7.6%を記録しましたが、第2話で5.6%と2ポイント下落し、その後も回復の兆しを見せませんでした。第4話では4%まで落ち込み、全11話を通じて二ケタ視聴率には一度も届いていません。

2022年7月期のフジテレビ水曜22時枠としては、前クール(2022年4月期)の『恋なんて、本気でやってどうするの?』の平均世帯視聴率も低調でしたが、テッパチはそれをさらに下回る結果となりました。

最終回(第11話)の世帯視聴率は4.8%、個人視聴率は2.6%でした。フジテレビの水曜22時枠としては非常に厳しい数字であり、「視聴者に見放された」と報じたメディアもありました。

日刊ゲンダイは「あまりの不人気に防衛省もガッカリ」と報じており、防衛省が全面協力したにもかかわらず視聴率が振るわなかったことは、制作サイドにとっても想定外だったとみられます。同記事では、改憲論議の追い風としても期待されていた自衛隊ドラマの不振が関係者を落胆させたと伝えています。

フジテレビは打ち切りを否定している

視聴率低迷を受けて打ち切りの噂が広まりましたが、フジテレビは「内容に問題があるわけではないので、打ち切りということはない」と発表しています。実際に全11話が予定通り放送されており、途中で話数が削られた形跡もありません。

そもそもテッパチは放送開始前から全11話・2部構成として企画されていた作品です。第6話で第一部が終了した際に「もう終わり?打ち切り?」という声が出ましたが、これは2部構成の折り返し地点であり、8月17日放送の第7話から予定通り第二部がスタートしています。

ただし、視聴率が低調だったことは事実であり、続編や2期が制作される見込みはありません。打ち切りではないものの、商業的に成功したとは言い難い結果でした。同枠の後続ドラマと比較しても、テッパチの視聴率は突出して低い水準にとどまっています。

駆け足展開は打ち切りではなく構成の問題

最終回の「あっさりした終わり方」が打ち切り疑惑を強めた面もあります。しかし、これは打ち切りによる短縮ではなく、全11話を2部に分けたことで各パートの尺が足りなくなったという構成上の問題です。

第一部6話+第二部5話という配分では、第二部の新キャラクター紹介と物語の収束を両立させるのが難しく、結果として最終回が駆け足になりました。第二部には工藤阿須加さん、桐山漣さん、久保田悠来さん、結木滉星さん、水沢林太郎さんといった新メンバーが加わっており、5話でこれだけの登場人物を描き切るのは構造的に無理があったといえます。

つまり「打ち切りだから雑な終わり方になった」のではなく、「2部構成の設計が11話の枠に収まりきらなかった」というのが実態です。企画段階で話数と構成のバランスが十分に練られていなかった可能性が高いでしょう。

テッパチの脚本家の現在

テッパチの評価を左右した脚本について、担当した脚本家の経歴と現在の活動をまとめます。

メイン脚本の本田隆朗とは

『テッパチ!』のメイン脚本を担当したのは本田隆朗氏です。2015年にメーテレの連続ドラマ「ミステリなふたり」でシナリオデビューし、以降は連続ドラマの脚本をコンスタントに手がけてきた脚本家で、U.F.O.カンパニーに所属しています。

主な担当作品には、『左ききのエレン』(2019年、テレビ東京)、『ハル〜総合商社の女〜』(2019年、テレビ東京)、『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』(BSテレ東)、『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日)などがあります。テッパチでは関えり香氏、諸橋隼人氏との共同脚本体制でした。

なお、テッパチは原作のないオリジナル脚本です。企画プロデューサーの栗原美和子氏が20年温めていた自衛隊ドラマの構想を、本田氏ら3名の脚本家チームが脚本化しました。防衛省の全面協力を得て実現した企画であり、脚本家にとってもチャレンジングな題材だったことがうかがえます。

テッパチ以降の脚本家の活動

本田隆朗氏はテッパチ以降も脚本家として活動を続けています。U.F.O.カンパニーに所属し、テレビドラマを中心に執筆活動を行っています。

共同脚本を担当した関えり香氏・諸橋隼人氏についても、それぞれ脚本家として活動を継続しています。テッパチの視聴率不振が脚本家のキャリアに直接的な影響を与えたという情報は確認できていません。

テッパチを今から見るならFOD配信

『テッパチ!』はフジテレビ系列のドラマのため、動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で全話配信されています。公式Xアカウントでも「FODで全話配信中」と案内されており、地上波の再放送予定は確認できていません。

全11話で1話あたり約50分の構成です。第一部(1〜6話)は自衛官候補生の訓練を描く青春群像劇、第二部(7〜11話)は部隊配属後の活動を描くバディドラマと、前後半で異なる雰囲気が特徴です。TVerでも一部配信されている場合がありますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。

視聴率こそ振るわなかったものの、町田啓太さんや佐野勇斗さんの体当たりの演技、自衛隊の訓練シーンのリアルさについては好意的な評価もあり、役者の演技力を見る目的であれば一見の価値はあるドラマです。


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