トーマス新シリーズは打ち切り?2Dアニメが不評でも放送は継続していた

きかんしゃトーマスの新シリーズ(All Engines Go)は、打ち切りではありません。2Dアニメへのフルリニューアルが不評を招き、2023年7月に旧3DCGシリーズの再放送へ切り替わったことが「打ち切り」という誤解を広めました。この記事では、新シリーズが打ち切りと言われた理由と、実際の放送状況について詳しく解説します。

作品名 きかんしゃトーマス(Thomas & Friends: All Engines Go)
原作 ウィルバート・オードリー『汽車のえほん』(The Railway Series)
制作 マテル・テレビジョン / ネルバナ(カナダ)
放送局 NHK Eテレ(日本)/ カートゥーンネットワーク等(海外)
放送期間 2021年9月〜(海外)/ 2022年12月24日〜(日本)
シリーズ数 シリーズ25〜28(全4シーズン)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

きかんしゃトーマスの新シリーズが打ち切りと言われた理由

2022年末にスタートした新シリーズは、放送開始直後から多くの批判を浴びました。従来のファンからの反発が大きく、「打ち切りになったのでは」という噂がネット上に広まっています。

理由1:2Dアニメへのフルリニューアルが「これじゃない」と不評だった

打ち切り説が広まった最大の原因は、12年ぶりのフルリニューアルによるキャラクターデザインの大幅な変更です。2022年12月24日からNHK Eテレで放送が始まった新シリーズ(シリーズ25)では、それまでの3DCGアニメーションから2Dアニメーションへと制作手法が一新されました。

制作を担当したのはカナダのアニメーション会社ネルバナで、権利元のマテルが従来の制作会社ジャム・フィルド・エンターテインメントとの契約を更新せず、新たなパートナーとして起用した形です。表情豊かでコミカルな動き、レールに縛られない大胆なアクションなど、従来作品とは大きく異なる作風となりました。

この変更に対し、SNS上では「もはや別のアニメ」「これをトーマスだと受け入れるのがつらい」という声が相次ぎました。子どもと一緒に視聴していた親世代からも「見る気をなくしてしまう」という反応が目立ち、従来ファンの間で強い拒否感が生まれたのです。

特に、丸みを帯びた柔らかいタッチのキャラクターデザインは、従来の立体感のある3DCGに親しんできた視聴者にとって違和感が大きく、「トーマスの顔じゃない」という批判が繰り返されました。

理由2:2023年7月に旧3DCGシリーズの再放送へ切り替わった

打ち切り説を決定的にしたのは、2023年7月8日にNHK Eテレが旧3DCGシリーズの再放送へ切り替えたことです。2023年7月1日の放送内で「来週からは、過去に放送した3DCGアニメーションシリーズを放送します」というテロップが表示されました。

2022年12月24日から約半年間放送されていた新シリーズが突然終了し、旧シリーズの再放送が始まったことで、「不評だったから打ち切られた」「やはり2Dは失敗だった」という見方が一気に広まりました。SNS上では「トーマスの顔が元に戻った!」「やっぱり3Dのこの顔が一番」と歓迎する声が上がり、新シリーズへの否定的な空気がさらに強まりました。

実際には、シリーズ25の全52話のうち日本では46話が放送されており、残りの6話は2025年3月28日公開の劇場版『きかんしゃトーマス ぼくのたいせつなともだち』として公開されています。つまり、予定されていたエピソードは全て放送・公開されており、途中で制作が中止されたわけではありません。

理由3:対象年齢が下がったように感じられた

新シリーズではキャラクターの性格がやや穏やかになり、ストーリーもシンプルな内容が増えたことから、「対象年齢が下がった」という指摘が出ました。従来のトーマスを楽しんでいた未就学児〜小学校低学年の層から見ると、幼すぎると感じる内容になったと受け止められたのです。

この点について、ファンの間では「シリーズ刷新ごとに対象年齢が下がっている」という分析もされています。長年のファンにとっては、作品の方向性そのものが変わってしまったと映り、「これでは視聴者が離れて打ち切りになるのでは」という不安につながりました。

ただし、これは権利元マテルが世界的な戦略として、より低年齢層へのリーチを強化する方針で行ったリニューアルであり、日本独自の事情ではありません。海外でも同様の批判はありましたが、シリーズは計画通りに制作・放送されています。

理由4:キャラクターの動きがレールに縛られなくなった

従来のトーマスは線路の上を走る機関車としてのリアリティが重視されていましたが、新シリーズでは機関車がジャンプしたり、レールから外れてアクロバティックな動きを見せたりする場面が増えました。この変更は「トーマスらしさが失われた」と感じるファンが多かったポイントです。

制作側としては、2Dアニメーションの特性を活かしたダイナミックな演出を意図したものですが、「機関車がレールの上を走る」という作品の根本的なアイデンティティに関わる変更だったため、反発が大きくなりました。こうした作品の方向性への不満が積み重なり、「このまま続くはずがない=打ち切りだ」という推測につながったと考えられます。

きかんしゃトーマスの新シリーズが打ち切りではない根拠

打ち切り説が根強い一方で、実際の放送状況と制作体制を確認すると、新シリーズは打ち切りではないことが明確に分かります。

根拠1:NHKが打ち切りを否定している

NHKに直接問い合わせた情報によれば、「トーマスが打ち切りという話はありません」と明確に回答されています。2023年7月の旧シリーズへの切り替えは、あくまで放送スケジュール上の編成判断であり、新シリーズの打ち切りを意味するものではありませんでした。

実際に、2024年4月6日からは毎週土曜5:25〜5:45の枠でトーマスの放送が継続されており、NHK Eテレのレギュラー番組としての位置づけは変わっていません。

2024年12月21日からはシリーズ26(All Engines Go 第2シリーズ)のエピソードも日本で放送が開始され、2025年6月まで順次放送される予定です。放送枠が維持され、新しいシリーズの放送も継続していることが、打ち切りではない何よりの証拠です。

根拠2:海外では4シーズン制作されている

All Engines Goシリーズは海外でシリーズ25〜28の計4シーズンが制作されています。各シーズン26話〜52話で構成されており、制作が打ち切られた事実はありません。

2021年9月にアメリカ・カナダで放送が開始されて以降、シーズンを重ねて制作が続けられました。日本での放送は海外より約1年遅れのスケジュールとなっており、2023年7月の旧シリーズへの切り替えは日本独自の放送編成によるものです。

もし本当に不評で打ち切りになったのであれば、海外でも1〜2シーズンで終了しているはずですが、実際には予定通り複数シーズンが制作されています。

根拠3:2026年秋には新たな3DCGシリーズが予定されている

2026年1月頃に、新しいきかんしゃトーマスのシリーズに関するティザー動画や画像が公開されました。公開された情報から、2026年秋頃に再び3DCGアニメーションによる新シリーズが始まる見込みです。

各キャラクターのデザインは従来の3DCGスタイルに戻しつつも、顔のデザインにアレンジが加えられるとされています。これはAll Engines Goシリーズが完結した上での次世代シリーズへの移行であり、「不評で打ち切られた後に元に戻す」という話ではありません。

長寿シリーズであるきかんしゃトーマスは、時代ごとに制作手法やデザインを刷新しながら続いてきた作品です。人形劇→3DCG→2D→再び3DCGという変遷は、シリーズの進化の一環と言えるでしょう。

きかんしゃトーマスの歴史とシリーズの変遷

きかんしゃトーマスの打ち切り説を正しく理解するには、シリーズ全体の歴史を知ることが重要です。実は、トーマスはこれまでにも何度も大きなリニューアルを経験しています。

原作から人形劇、そして3DCGへ

きかんしゃトーマスの原作は、イギリスの牧師ウィルバート・オードリーが1945年に出版した絵本シリーズ『汽車のえほん』(The Railway Series)です。1943年、はしかにかかった息子クリストファーのために語った機関車のお話が始まりでした。

テレビシリーズは1984年にイギリスのITVで放送を開始し、当初は鉄道模型を使った人形劇として制作されていました。その後、2009年のシリーズ13から3DCGアニメーションに移行し、2021年のAll Engines Goで2Dアニメに変更されるまで3DCGが続いていました。

つまり、制作手法の変更はトーマスの歴史において珍しいことではなく、人形劇から3DCGへの移行時にも「昔の方がよかった」という反応はありました。今回の2Dへの変更も、シリーズの長い歴史の中の一つの変化に過ぎません。

声優の一新と新キャラクターの追加

新シリーズでは声優陣も全面的に刷新されました。歌唱力のある若手声優が起用され、劇中で歌うシーンが増えたことも特徴の一つです。

また、日本出身の新幹線キャラクター「カナ」や、レギュラーに昇格した「ディーゼル」など、新キャラクターも追加されました。多様性を意識したキャスティングは世界的なトレンドを反映したものですが、従来のキャラクターの声に愛着のあったファンにとっては受け入れがたい変更でした。

ただし、新しい世代の子どもたちにとっては新シリーズが「初めてのトーマス」であり、全面的に不評というわけではない点も押さえておく必要があります。

日本での放送スケジュールまとめ

期間 放送内容
2022年12月24日〜2023年7月1日 新シリーズ(シリーズ25 / All Engines Go)放送
2023年7月8日〜 旧3DCGシリーズの再放送
2024年12月21日〜 シリーズ26(All Engines Go 第2シリーズ)放送開始
2025年3月28日 劇場版『ぼくのたいせつなともだち』公開(未放送6話を含む)
2026年秋(予定) 新3DCGシリーズ開始予定

きかんしゃトーマス新シリーズへのファンの反応

新シリーズに対するファンの反応は、賛否が大きく分かれるものでした。批判の声が目立つ一方で、新しい層からの支持もあります。

SNSでの否定的な反応

2Dアニメへのリニューアル直後から、SNS上では否定的な声が多く見られました。「絵は可愛いけどこれをトーマスだと受け入れるのがつらい」「子どもが『これ誰?』と言っている」といった投稿が相次ぎ、特に親世代の間でリニューアルへの拒否感が強い傾向がありました。

2023年7月に旧シリーズの再放送が始まった際には、「子どもも親も歓喜している」「やっぱりトーマスは3Dのこの顔が一番」といった反応が見られ、旧シリーズの支持の強さが改めて浮き彫りになりました。

ただし、こうした声の多くは3DCG時代のトーマスに馴染みのある層からのものです。新シリーズから入った視聴者にとっては、2Dデザインが「自分のトーマス」であり、世代間でのギャップが存在していたと考えられます。

旧シリーズ再放送時の歓迎ムード

2023年7月8日から始まった旧3DCGシリーズの再放送は、多くのファンから歓迎されました。「トーマスの顔が元に戻った」という表現がSNS上で広まり、トレンド入りする勢いでした。

この歓迎ぶりが逆に「新シリーズは失敗だった」「打ち切りは当然」という論調を強めることにつながりました。しかし前述の通り、旧シリーズへの切り替えはNHKの放送編成上の判断であり、新シリーズの制作中止とは異なります。

2024年末から再び新シリーズ(シリーズ26)の放送が始まっていることからも、NHKが新シリーズを完全に切り捨てたわけではないことが分かります。

きかんしゃトーマスの見る順番・シリーズ構成

きかんしゃトーマスは長い歴史を持つ作品のため、シリーズ構成がやや複雑です。これから見始める方に向けて、主なシリーズの区分を整理します。

制作手法別のシリーズ区分

時期 制作手法 シリーズ
1984年〜2008年 人形劇(模型撮影) シリーズ1〜12
2009年〜2021年 3DCGアニメーション シリーズ13〜24
2021年〜 2Dアニメーション シリーズ25〜28(All Engines Go)
2026年秋〜(予定) 3DCGアニメーション(新) 未定

各シリーズは独立して楽しめる構成のため、必ずしも最初から見る必要はありません。NHK Eテレでは現在シリーズ26が放送中で、2026年秋からは新たな3DCGシリーズが予定されています。

子どもに見せる場合は、NHK Eテレで現在放送中のシリーズから始めるのが最も手軽でしょう。過去のシリーズは動画配信サービスでも一部視聴可能です。


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