トレース(科捜研の男)最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

『トレース〜科捜研の男〜』の最終回は、「ドラマ史上一番の鬱展開」とまで言われるほど衝撃的な内容で、放送直後から批判と驚きの声が殺到しました。

90分拡大スペシャルでありながら構成の問題が指摘され、犯人が予想通りだったことへの落胆も重なり「ひどい」という評価が広まっています。

この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、原作漫画が打ち切りだったのかどうかを解説します。

作品名 トレース〜科捜研の男〜(ドラマ)/ トレース 科捜研法医研究員の追想(原作漫画)
作者 古賀慶(原作)
連載誌 / 放送局 月刊コミックゼノン(漫画)/ フジテレビ月9枠(ドラマ)
連載期間 漫画:2016年3月号〜2023年4月号 / ドラマ:2019年1月7日〜3月18日
巻数 全13巻(漫画)/ 全11話(ドラマ)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『トレース〜科捜研の男〜』の最終回がひどいと言われる理由

2019年3月18日に放送された最終回(第11話)は90分拡大スペシャルとして放送されました。しかし放送直後、SNSには「ひどい」「月9史上最悪」という厳しい声が相次ぎました。

具体的にどのような点が批判されたのか、主な理由を3つに分けて解説します。

理由1:救いようのない鬱展開に視聴者が疲弊した

最終回で最も大きな批判を浴びたのは、全編を通して救いがまったくない鬱展開だった点です。ドラマ全体を通じて追いかけてきた25年前の「武蔵野一家殺人事件」の真相がついに明かされましたが、その内容は視聴者の予想をはるかに超える重さでした。

直接手を下していない壇浩輝は法的に逮捕されないという結末に加え、主人公・真野礼二の姉がいじめを依頼していたという衝撃の事実まで判明します。11話にわたって真相を追い続けた視聴者が期待していた「正義が果たされてスッキリする結末」とは真逆の展開でした。

SNSでは「死ぬほど胸糞悪かったけど1番好きなドラマだった」「ひたすらに気持ち悪いし鳥肌立ちっぱなしだった」「よくこれを月9で放送できたよね」「超絶サイコパスな事件でエグ過ぎた」といった声が溢れました。ダ・ヴィンチWebでは「ドラマ史上一番の鬱展開」「放送していいの?」と報じられるほどの反響でした。

月9枠といえば『ラブ・ジェネレーション』や『HERO』など恋愛ドラマや爽やかな作品のイメージが強い枠です。ここまで陰鬱な展開が月9で放送されたこと自体が異例であり、枠のイメージとのギャップが批判をさらに大きくした面があります。

女性自身も「月9史に残る鬱展開に視聴者も騒然」と報じており、最終回の衝撃は一般メディアにまで波及するほどのインパクトがありました。

理由2:90分拡大なのに構成が冗長だった

最終回は通常の1時間枠ではなく90分の拡大スペシャルとして放送されました。しかし、この拡大がかえって裏目に出たと多くの視聴者が指摘しています。

散々引っ張ってきた25年前の事件の真相は前半であっさりと明かされ、残りの約30分は真野と壇の対峙シーンが延々と続くという構成でした。11話分の伏線回収に期待していた視聴者にとって、真相解明があまりにも短く感じられたのです。

さらに問題だったのが、過去のいじめシーンや殺害シーンの回想が何度も繰り返し挿入された点です。「せっかくの90分スペシャルなのに、そんな不快なシーンに時間をかけなくてもよかった」という不満が多くの視聴者から出ています。新しい情報や展開ではなく、既に視聴者が知っているシーンの再放送で尺を埋めた形です。

90分枠を活かして複数のエピソードを丁寧に描くのではなく、実質的な内容は60分程度で収まるものを引き延ばしたという印象が強く、「60分で十分だった」「間延びしていた」という声が視聴者の間で多く見られました。

初回も90分スペシャルだったため、最初と最後を拡大枠にするという編成上の判断があったと思われますが、最終回の内容には90分の尺が合っていなかったと言わざるを得ません。

理由3:犯人が予想通りで意外性がなかった

ミステリードラマにおいて犯人の意外性は視聴者の満足度を大きく左右する要素です。しかし『トレース』の最終回では、序盤から怪しいと思われていた壇浩輝と早川が犯人だったというストレートな結末でした。

千原ジュニア演じる壇浩輝は第1話から不穏な言動が目立っており、多くの視聴者が早い段階で「犯人は壇では?」と予想していました。11話かけて引っ張った割にはひねりのない結末だったため、「どう見てもあやしかった壇と早川が犯人だったというなんのひねりもない結末」と厳しい評価を受けています。

「もっと意外な真相があるはず」「実は壇は無実で、別の黒幕がいるのでは」といった期待を持っていた視聴者ほど落胆が大きく、予想通りの犯人に加えて救いのない結末というダブルパンチが最終回の評価を決定的に下げました。

ただし一方で、千原ジュニアのサイコパス演技については「これまでSNSで酷評されていたが、最終回の対決シーンは息を呑むほどの緊迫感だった」と再評価する声もあります。犯人が予想通りだったとしても、壇と真野の最終対決シーンの演技面での見応えは認める視聴者が多かったのも事実です。

結果として「真相がわかった上で30分間の対峙を見せられた」という構成上の問題と、犯人の意外性のなさ、そして救いのない鬱展開という3つの要素が重なり、最終回全体が「ひどい」と評価されることになりました。

『トレース〜科捜研の男〜』の最終回への肯定的な意見

ここまで最終回が「ひどい」と言われた理由を解説してきましたが、実はすべてが否定的な評価だったわけではありません。一部の視聴者からは最終回を評価する声も上がっていました。

「死ぬほど胸糞悪かったけど1番好きなドラマだった」という感想が象徴するように、不快だったからこそ記憶に残る作品という評価をする視聴者もいます。月9枠でここまで攻めた内容を放送したこと自体を「挑戦的で良かった」と捉える声もありました。

また、最終回で真野礼二が壇に対して見せた「折れない信念」を評価する意見もあります。すべてが救いのない結末だったわけではなく、真野が真実に向き合い続けた姿勢に心を動かされた視聴者も少なくありませんでした。

『トレース〜科捜研の男〜』は打ち切りだったのか?

最終回が「ひどい」と批判されたことで、「打ち切りだったのでは?」と疑う声も一部にあります。しかし結論から言えば、ドラマも原作漫画も打ち切りではありません。

ドラマは全11話で予定通り完結している

『トレース〜科捜研の男〜』は2019年1月クールの月9ドラマとして全11話が放送されました。1月期の連続ドラマとしては標準的な話数であり、途中打ち切りの形跡はまったくありません。

最終回は90分拡大スペシャルとして制作されており、通常の打ち切りドラマであれば拡大枠は設けられません。むしろ90分に拡大して放送していること自体が、予定通りの完結だった証拠です。

平均視聴率は10.6%で、月9枠としては突出した数字ではないものの、1クールドラマとして全話放送を完走しています。初回は12.3%でスタートし、第3話で9.6%まで一時的に落ち込みましたが、第4話で11.0%に回復するなど視聴者の関心は維持されていました。最終回は11.5%で着地しています。

第3話の視聴率低下は、幼い子供の死亡シーンが「重すぎる」「救いがない」と話題になった回で、内容の重さに視聴を断念した層がいた可能性があります。しかしその後盛り返していることから、最後まで固定ファンに支えられていたことがわかります。

原作漫画は全13巻で完結済み

原作の『トレース 科捜研法医研究員の追想』は月刊コミックゼノンにて2016年3月号から2023年4月号まで約7年間にわたって連載されました。全13巻で完結しています。

7年間の連載と全13巻という巻数は、打ち切り作品にはあり得ない規模です。月刊連載で13巻まで続いたということは、連載期間中ずっと一定の読者支持があったことを意味します。

ドラマ化によって原作の認知度も上がり、累計100万部を突破するヒット作となりました。さらにスピンオフ作品『ブルータル 殺人警察官の告白』も生まれており、商業的にも成功した作品です。打ち切りの要素はまったくありません。

駆け足展開だったかどうか

ドラマの最終回は「駆け足」というよりも「冗長」だったという批判が多い点が特徴的です。通常、打ち切りドラマでは伏線が回収されないまま唐突に終わるケースが多いですが、『トレース』の場合は90分かけてすべての真相を明かしています。

むしろ「話を詰め込みすぎた」のではなく「同じシーンを引き延ばしすぎた」という批判であり、打ち切りによる駆け足展開とは正反対の問題でした。25年前の事件の真相、壇の動機、姉の秘密など、すべての伏線は最終回で回収されています。

最終回がひどいと言われた原因は打ち切りではなく、あくまで脚本・演出面での判断が視聴者の期待とズレていたことにあります。特に月9枠という「爽やかなドラマ」のイメージが強い枠で、ここまでダークな結末を迎えたことが評価を分けた最大の要因でしょう。

『トレース』の作者・古賀慶の現在

原作者の古賀慶は元科捜研の研究員という異色の経歴を持つ漫画原作者です。『トレース』完結後も精力的に創作活動を続けており、複数の連載を抱えています。

古賀慶の連載中の作品

古賀慶は『トレース』完結後も複数の作品を手がけています。代表的なものが『ブルータル 殺人警察官の告白』(作画:伊澤了)で、月刊コミックゼノンにて連載中です。

この作品は『トレース』に登場した壇浩輝を主人公としたダークサスペンスです。エリート警察官でありながら、法で裁けない犯罪者を密かに処刑するという衝撃的な設定で高い人気を得ています。『トレース』の世界観を引き継ぐスピンオフ的な位置づけの作品です。

さらに2022年11月からは『ブラッディ・アイ-晒されてシネ-』(作画:嵐山のり)を日本文芸社のマンガアプリ・マンガTOPで連載しています。スクープのためなら手段を選ばないゲスな週刊誌記者の周りで突如発生する連続殺人事件を描くサイコ・サスペンスで、古賀慶の得意とするジャンルの作品です。

古賀慶はXのプロフィールで「トレース/ブルータル/ブラッディ・アイ」と3作品を並べて紹介しており、いずれの作品にも積極的に関わっていることがうかがえます。元科捜研という経歴を活かしたリアルな描写が古賀作品の強みであり、今後の新作にも注目が集まっています。

ドラマ版と原作漫画の違い

ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』は原作漫画を大幅にアレンジした内容でした。タイトルに「科捜研の男」と付いていますが、原作のタイトルは「科捜研法医研究員の追想」で異なっています。

主演の錦戸亮にとって月9初主演作品であり、従来の月9のイメージを覆すダークな作風が話題になりました。千原ジュニアが壇浩輝役で出演したことも大きな話題を呼び、お笑い芸人のドラマ出演としては異例の重要なポジションでした。

原作漫画は2023年に完結しており、ドラマ放送時(2019年)にはまだ連載中でした。そのためドラマ版はオリジナルの結末を用意しており、原作とは異なる展開で最終回を迎えています。原作漫画を読んでいた視聴者からは「原作と違う」という声もあり、これも最終回の評価が割れた一因となっています。

『トレース』の原作漫画を読むなら電子書籍がお得

原作漫画『トレース 科捜研法医研究員の追想』は全13巻で完結しています。ドラマとは異なる展開やより深いキャラクター描写を楽しむことができます。

全13巻を一気読みする場合、電子書籍であればまとめ買いの割引やポイント還元を受けられるサービスもあります。ドラマの最終回に不満を感じた方は、原作漫画で描かれる別の結末を確認してみるのも一つの楽しみ方です。

また、スピンオフ作品『ブルータル 殺人警察官の告白』もあわせて読むことで、壇浩輝というキャラクターをより深く知ることができます。ドラマでは描ききれなかった壇の内面が原作やスピンオフで掘り下げられており、最終回の壇の行動をより深く理解できるはずです。


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