結論から言うと、ドラマ『重版出来!』は打ち切りではなく、全10話で最終回まで放送されています。視聴率が初回の9.2%から下降し一桁台で推移したことが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、重版出来のドラマが打ち切りと言われた理由と、実際には打ち切りではない根拠を詳しく解説します。
| 作品名 | 重版出来! |
|---|---|
| 原作 | 松田奈緒子(漫画・月刊!スピリッツ連載) |
| 放送局 | TBS系(火曜22時枠) |
| 放送期間 | 2016年4月12日〜6月14日(全10話) |
| 主演 | 黒木華 |
| 原作巻数 | 全20巻(2012年11月〜2023年8月連載) |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(全話放送済み) |
重版出来のドラマが打ち切りと言われた理由
ドラマ『重版出来!』が打ち切りと検索される背景には、視聴率の低さや続編が制作されなかったことなど、複数の要因があります。ここでは打ち切りと誤解された主な理由を解説します。
理由1:視聴率が一桁台に低迷した
打ち切り説が広まった最大の原因は、ドラマの視聴率が振るわなかったことです。初回こそ9.2%を記録しましたが、第2話では7.1%に急落し、その後も7%前後の低空飛行が続きました。
2016年春クールの同時間帯ドラマと比較しても数字は厳しく、第7話では6.8%と全話を通じての最低値を記録しています。視聴率だけを見れば「打ち切りになってもおかしくない水準」と受け取られても不思議ではありません。
ただし、これはあくまで世帯視聴率の話です。当時はリアルタイム視聴率のみが注目される時代で、録画視聴やSNSでの話題性は数字に反映されていませんでした。
実際、データニュース社の満足度調査では第9話で同期ドラマの最高値を記録しており、視聴率と作品の評価が大きく乖離していたドラマでもありました。
理由2:続編・シーズン2が制作されなかった
原作漫画は全20巻と十分なストックがあったにもかかわらず、ドラマはシーズン1のみで終了しています。この点も「打ち切りだから続編が作られなかったのでは」という憶測を呼びました。
人気ドラマであれば続編やスペシャルドラマが制作されるのが一般的です。『重版出来!』は漫画編集部を舞台にした群像劇であり、原作のエピソードはまだ多く残っていました。それだけにファンからも「続編をやってほしい」という声が上がっていました。
しかし、続編が制作されなかった理由は打ち切りではなく、視聴率の低さからスポンサーや局の判断で企画が通らなかった可能性が高いとみられています。キャストのスケジュールや制作体制の問題も考えられます。
理由3:漫画編集部という題材が視聴者を選んだ
『重版出来!』は週刊コミック誌の編集部を舞台に、新人編集者・黒沢心(黒木華)の奮闘を描いた作品です。漫画業界の裏側を描くという題材自体が、一般の視聴者にはなじみが薄かった可能性があります。
同クールには『下町ロケット』のような分かりやすい逆転劇や、事件モノのドラマが並んでいました。『重版出来!』は毎話異なる登場人物にスポットを当てる群像劇のスタイルで、主人公が困難を乗り越えてカタルシスを得る展開とは異なります。
こうした作風の違いから「地味」「盛り上がりに欠ける」と感じた視聴者もおり、リアルタイムで視聴するモチベーションが低かったと考えられます。結果として視聴率が伸び悩み、打ち切り説につながりました。
一方で、漫画業界に関心のある層や出版関係者からは絶賛されており、作品の評価自体は非常に高いドラマでした。
重版出来のドラマが打ち切りではない根拠
視聴率が低かったことは事実ですが、『重版出来!』のドラマは打ち切りではありません。全10話が予定通り放送されており、放送途中で打ち切られた事実はありません。
全10話はTBS火曜22時枠の標準的な話数
『重版出来!』が放送されたTBS火曜22時枠は、1クール(3か月)完結のドラマ枠です。全10話という話数は、この枠の標準的な構成であり、短縮された形跡はありません。
打ち切りドラマの場合、当初予定されていた話数が途中で削減されるケースが一般的です。しかし『重版出来!』は2016年4月12日から6月14日まで、毎週途切れることなく放送が続いています。
放送枠の編成上も、後番組との入れ替えが前倒しになった事実は確認できません。全10話で予定通り放送を終えたドラマです。
満足度調査では同期ドラマ最高値を記録
視聴率は振るいませんでしたが、作品の評価は同期のドラマの中でもトップクラスでした。データニュース社による満足度調査では、第9話の放送回で同期ドラマの最高値を記録しています。
また、録画視聴数でも同期ドラマの中で上位に入っており、「リアルタイムでは見ないが録画して見る」という視聴者が多かったことがうかがえます。視聴率だけでは測れない支持があったドラマです。
最終話の放送時にはX(旧Twitter)のトレンドを関連ワードが占めるほどの反響がありました。打ち切りドラマではこのような反応は起こりません。
第62回小学館漫画賞を受賞した人気原作
ドラマの原作である松田奈緒子の漫画『重版出来!』は、2017年1月に第62回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞しています。ドラマ放送後も原作の評価は高まり続けました。
原作漫画は月刊!スピリッツ(小学館)で2012年11月から2023年8月まで約11年間にわたって連載され、全20巻で完結しています。業界関係者からの評価も高く、マンガ大賞2016でも第5位にランクインした作品です。
これだけ評価の高い原作を持つドラマが、視聴率のみを理由に途中打ち切りになることは考えにくいと言えます。
原作者・松田奈緒子の現在
原作漫画『重版出来!』を手がけた松田奈緒子は、同作の完結後も漫画家として活動を続けています。
松田奈緒子の最新作『非合法ロマンス』
松田奈緒子は『重版出来!』完結後、講談社の漫画誌「Kiss」にて『非合法ロマンス』を連載しました。40代独身男性の恋愛を描いた大人向けの作品で、全3巻で完結しています。
『重版出来!』で漫画業界のリアルを描いた手腕を、ジャンルを変えて発揮した作品として注目されました。松田奈緒子は1999年のデビュー以来、20年以上のキャリアを持つベテラン漫画家です。
原作漫画『重版出来!』は全20巻で完結済み
原作漫画は月刊!スピリッツで2012年11月から2023年8月まで連載され、全20巻で完結しました。ドラマで描かれたのは原作の序盤部分であり、その後も漫画では多くのエピソードが展開されています。
松田奈緒子自身が「デビューし直すつもりで描いた作品」と語っており、11年にわたる長期連載を全うした形です。原作漫画も打ち切りではなく、物語を描き切った上での完結です。
重版出来のドラマはどこで見られる?
2026年現在、ドラマ『重版出来!』は複数の動画配信サービスで視聴可能です。放送当時に見逃した方や、改めて見直したい方はこちらを参考にしてください。
配信中のサービス一覧
『重版出来!』はHulu、Amazon Prime Video、TELASA(テラサ)、TVerなどで配信が確認されています。配信状況は時期によって変わるため、視聴前に各サービスで最新の配信状況を確認することをおすすめします。
また、CS放送のファミリー劇場でも再放送が行われることがあります。全10話を一気見できる作品なので、配信サービスとの相性が良いドラマです。
韓国版リメイク『今日のウェブトゥーン』も制作
2022年にはSBS(韓国)で『今日のウェブトゥーン』としてリメイク版が放送されました。舞台を漫画編集部からウェブトゥーン編集部に変更した韓国版で、2022年7月29日から9月17日まで全16話が放送されています。
海外でリメイクされるほど原作の設定が高く評価された作品であり、この点からもドラマ版が「打ち切り」だったとは言えないでしょう。

